湯槽山伏条台杉群生地-2019-11-13

2019.11.13(水) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 41
休憩時間
0
距離
5.4 km
のぼり / くだり
501 / 503 m
31
28
1 51

活動詳細

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京都の花背から広河原にかけて、伏条台杉と呼ばれる特別な杉の自然群生地がある。通常の杉は真っすぐ天に向かって伸びていることと日本海側以外で多く見られることから『表杉』と呼ばれているのに対して、日本海側でしか見られない伏条台杉は『裏杉』とも言われるが、芦生杉の一種である。 桂川は京都の町中を流れているが、嵐山から更に西の亀岡や園部が上流である。桂川は園部で大きく北に向きを変え舟山街道沿いから、東に向かい最後は佐々里峠に近い場所が最源流というかなり紆余曲折している。その上流部の一つに片波川という支流があって、花脊あたりから桂川と別れて北に向かい鍋谷山、井ノ口山当たりが源流である。この源流域の少し手前に湯槽山という山があって、別名を片波山とも言われている。この湯槽山山頂付近とすぐ東の756mピークの北斜面周辺にこの伏条台杉が存在するのである。そこでこの伏条台杉を見るためにメンバーと散策をすることにした。 登山口は京都バスの原地中の町バス停のすぐ近くにある天照皇天神宮前の橋を渡った所である。此処から林道が西に向かっているがしばらくで崩壊するので、左岸に渡渉してそこにもかなり古い林道が僅か幅広の道らしきものが見える。この谷は片波川へ越える道が昔あったのかもしれない雰囲気を漂わせていた。林道はいつの間にか、狭い登山道風で、本流から右股に入り北へ向けてしばらく進むと左の斜面を登る踏み跡が見える。これを進むと明確な登山路が続いていて、古道のような道であった。本流を左に見るようになると前方高い場所に林道らしきガードレールが認められた。その下は堰堤のようになった斜面があって丸太で階段状に足場があった。林道は舗装されていて、広域林道という名称がついている。ここは稜線コル状の所でナベタニ峠というらしい。この峠から、片波(西)側を覗き込むことができた。 ここから林道は稜線の東側をクネクネとまだまだついているが、湯槽山へは稜線を忠実に辿ることになるが、初めはかなりの急斜面で息を切らせながら、足のふくらはぎを伸ばし切って登ると、大きな杉が見えてきた。真っすぐでないクネクネした大きな杉が見えたが、これが伏条台杉というものであろう。傾斜が緩やかになるころには何本もこの杉が見えるのである。やっとのことで山頂らしき平坦地に標識と三角点とがあった。湯槽山(片波山)は針葉樹に囲まれて周囲は何も見えない薄暗い山頂である。ここで昼食とした。 山頂から東の尾根を緩やかに下降しながら下に先ほどの林道の続きを見て着地ポイントが探しながら南斜面を少しずつ下がると林道の法面のない所が見え下降する踏み跡が認められた。それを辿って林道に降り立った。林道を30mほど東に進むと下降してきた尾根の末端の法面であるがその対面が756m(サスナベ山)ピークへの登山口となる。ここも急な斜面で手迄使いながら、喘いで登ると10分ほどでピークに達した。 山頂周辺には落葉樹で大きな枯れた木があるが何という木であろうか?山頂から北北東に尾根を下降し、すぐに北に方向を変える。この方向を変えるあたりから伏条台杉群生地がある。ものすごい大きさのものが次から次へとよくもこんなにあるものだと感心する。記念写真も含め写真を撮ることだけに時間を費やしていた。この尾根には踏み跡は何もないので、GPSを見ながら地図の現在地を示す印だけを信じてただひたすら下降することであった。 ピークから写真を撮りながら1時間ほどで尾根末端に近づくと登り口の林道が見えてきたので、できるだけ傾斜の緩い左の方にトラバースしながら着地した。駐車地点はすぐそこであった。 今日は物凄い大きな伏条台杉をたくさん見ることができたが、この周辺にはもっと大きなものや、数の多い伏条台杉の群生地が2個所もあるので、近々訪れてみたいものである。 "LCC5" L

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