活動データ
タイム
06:15
距離
24.5km
のぼり
24m
くだり
24m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る熊本城マラソン2020に参戦。 2020年1本目、人生では7度目のフル挑戦だ。 事前ににたてた目標は以下3点 ■目標 ①難攻不落の熊本城を駆け上がる →昨年は、両足攣り寸前で走りたいのに走れない・・・どんどん抜かれた。今年はゆっくりでも駆け上がる! ②35キロ地点からのスパート →昨年は、35キロ過ぎの給水所で当時目標だった5時間のペーサーに抜かれ、追い付けず、涙をにじませた。今年はここからペースをあげて、疾走する! ③ペトレ家のおもてなしをGET →昨年のベリージュースのあまーい味はいまも覚えている。今年も26.7キロ地点で先着5000名提供のシナモンロールとベリージュース、しっかり味わう! あとは、日本一ともいわれる熱い応援をしっかり堪能する。 コース的にタイムは期待薄だが、自己記録の2時間15分55秒を少しでも更新できれば。 ■総括 降り続く雨、猛烈な逆風、どんどん下がる気温。過酷なマラソンとなりました。 報道によれば、低体温症などで42人救急搬送(1人が意識不明)。完走率も前年より10ポイント減の83%とのこと。 わたしの記録はグロスで4時間28分51秒、ネットタイム4時間23分12秒。 タイム的には昨年の熊本城マラソンより30分早く、自己記録よりは8分ほど遅い結果ですが、 この環境を考えれば上出来かも。 今回、15キロ過ぎにスマホの充電バッテリーが故障してしまうという最悪のトラブル。 写真撮影ができない&ラジコを聴けないことは精神的ダメージが大きく、辛かったです。 完走できたのは、雨のハーフマラソンの経験から、100円ショップのレインコートを着用し、 早くに脱いでしまうと低体温症になることを把握し、実践できたおかげ。もし昨年の大会がこの天候だったら、完走はおろか、倒れていたかも。 雨で寒いなか、少ないはずと思っていた応援は、思いのほかたくさんでした。 昨年と同じ場所で応援してくれていた「アフロ集団」「ひょっとこ」「かかし」「ベホマ」もみつけた。今年は中止だった「YMCA」、今年はみつけられなかった「猪木さん」「孫悟空」。 そして、35キロ地点からデットヒートを繰り広げ、最後には背中を押してもらった4.5ペーサーの皆さん。熱心なボランティアさんも含めて、今回はより一層感動しました。 おかげで26.7キロ地点のペトレ家のおもてなしを堪能し、35キロからのスパートして、ラスボスの熊本城の急坂を走り切ることができました。 ゴール地点は雨対策が不十分で残念でしたが、来年はぜひ天気に恵まれてほしい。晴れてさえいれば、きっと日本一の大会だから、きっと来年もここにもどってきます。 ■参戦記録詳細 <前日まで> 昨年はマイカー移動だったが、今年は宿を市内に取れたので高速バスで移動。 昼ご飯を福岡天神で体調整えるためにトマトラーメンを食べてから乗車。 14:30ごろ、天神から2時間強で熊本バスセンター到着、そこからEXPO受付会場まで徒歩数分。今年はEXPO会場が一部変更になっていて、アーケードの下になっていた。福岡マラソンなどと比べると小規模で、盛り上がりはいまいちのように感じたが、とりあえず恒例の味噌汁や青汁を頂いたり、ターゲットタイムで写真を撮影したりした。 その後、EXPO会場から徒歩5分のホテルにチェックインして荷物を置いた後、ランナー特典で無料観覧できる特別公開の熊本城へ。まだまだ工事中で、崩れた石垣も痛々しいが、少しづつ復興している様子だった。加藤清正神社にもお参りして、翌日の無事を祈った。 夜ごはんは、マラソン前は胃腸を保護するためにネバネバを食べたほうが良いと聞いたので、 WESTで山かけそばを食べるつもりだったが、人気なのか行列ができていたのでパス。 結局、昨年と同じCoCo壱番でクリームコロッケカレー&サラダになった。CoCo壱番は値上がりしていて、ルーも少なくなっていて寂しい感じだった。ホテルへの帰り道、早くも雨が少し落ちてきた。 ホテルに戻り、ゼッケン装着など準備を整えた。テレビからはコロナウィルスの話題ばかり。 22時には就寝。雨が本降りにならないことを願いながら。 <当日朝> 6時起床。枕が変わると寝れないタイプだが、意外にもよく眠れた。 窓の外を確認すると、土砂降りではないが、ぼちぼち降っているようだ。 朝ご飯は前日バスターミナルの下のスーパーで購入していたパン×2、ヨーグルト、野菜ジュースと持参していたバナナ。スープも飲むつもりだったが、ポットが埃だらけで怪しかったのでやめた。 7時半にチェックアウトし、会場へ向かう。会場へはほとんどアケードを通っていけるので濡れなくてよいが、雨がシトシト降っていて、気分はあがらない。流石にDNS(スタートせず棄権)はないけど、応援も少ないだろうな、走れるかなと思いながら歩く。 <スタートまで> 7時40分。スタート地点付近にやってくると、今年もWANNIMAの音楽が大音量でかかっていた。不思議なもので、これを聞くとじわっときて、「ああ、大丈夫、きっと走れる」と思った。 昨年と同じ市役所の下に潜り込み、しばし待機する。 昨年は気温0度でカイロを握りしめて寒さに耐えていたが、今日は15度。上着もいらない。 8時10分にエネルギーチャジ、8時20分に荷物預け、トイレに並ぶ。 が、凄い行列。。。15分ほど並んでいたが、まだ列の先は長い。 このままでは最後尾スタートになってしまうので、トイレをあきらめる。 8時35分にCブロック後方に整列。昨年はFブロックだったのでかなりステップアップした。 周りは「えがお」支給のオレンジポンチョのランナーであふれている。 私はダイソー購入の100円レインパーカーを装着。これは、大正解だった。(今回のオレンジポンチョは品質が微妙で、走っているうちに破けて低体温症になってしまう人が続出したのだ) <スタート> 8時40分、スタートブロック封鎖。間寛平さんをはじめとするゲストに方々のご挨拶がおこなわれる。雨が降っているからか、みんなのテンションは上がり切らず、やや盛り上がりにかける。 その後、恒例の365歩のマーチがかかって少々前方に進み、市役所のかどっこまでやってきた。 9:00に30キロレースのスタート。設楽選手がゼッケン1番で飛び出したはずだ。みえないけど。で、その2分後、フルマラソンの号砲が鳴った。 鳴ったが、もちろんCブロックは全然動かない。しばらくしてゆっくり歩き始め、約5分後、ようやくスタート地点を通過。 スタート地点には市長やくまモンをはじめとするキャラクター軍団、石川さゆりさんが手をふっていたはずだが、あまりよく見えなかった。 <10キロまで> 当初、今回のレースペースは、キロ5分40秒~45秒を予定していた。 しかし、今日は雨である。体調とあわせてペースを見定める必要がある 最初の2キロ、きつ過ぎないペースを探ったところ、どうやらキロ6分くらいのようだ。 このペースだと自己記録は望めないが、無理をすると完走さえ怪しくなるので、まずは6分ペースで30キロまでいくことを目安に設定した。 街道の応援は思いのほか多い。さすが熊本。いくつか橋を超えるが、びっしりといってもいいくらい傘をさして応援してくれる。 5キロ地点、通過タイムはネットで30分ジャスト。 Cブロックなので混雑を回避する手間もなく、いい感じだ。 8キロ過ぎ、トンネルをくぐる。いい雰囲気だ。 昨年はここらへんで5時間ペーサーを抜いたなあ。と思いだす。 10キロ地点、通過タイムはネットで1時間ジャスト。 キロ6分という余裕のある設定とはいえ、1秒の狂いもなく完璧なラップタイムを刻んでいる。 <15キロまで> 10キロ過ぎ、中継車とすれ違う。お、きたか。。。 設楽選手がトップでやってきた。 すごいスピード。いままで、猫ひろしや川内選手などとすれ違ったことはあるが、 次元が違う。風のようだった。ちなみに靴はピンクではなかった。 コースはいったん南下し、川尻へ。 このあたりでスマホのバッテリー充電スイッチをいれたが、充電されない。あれ? 昨年も同じところにいたアフロ集団にくまモンコールを頂き手を振り返す。 YMCAポイントにやってきたが、今年は雨のため中止のようだ。 「来年またやります~」とYMCAおじさんが叫んでいた。楽しみしてます。 15キロ地点通過、1時間29分47秒。引き続き完璧なラップを刻み中。 <中間地点まで> 川尻通過後、いよいよスマホの充電が危うくなってくる。 とりあえずYAMAPとRUNKEEPERアプリを落とす。 バッテリーをガチャガチャやるが、うんともすんともいわない。 まずい。。これはまずいですよ・・・ と思っていると、 16キロ地点くらいでとうとう電源が切れてしまった( ;∀;) なんと、、、まだ半分もきていないのに、これから先写真も撮れず、なにより日頃からラジコを聴きながら走っているのに無音で走らなければいけない。絶望感に苛まれる。 だが、スマホの電源が切れたのでリタイアします、というわけにはいかないので これからは周りの応援を目に焼き付け、声援を聞いて力に代えるしかない、と切り替える。 いつもの場所にひょっとこがいた。ハイタッチはできないが、手を振った。 小さな子供の声援に精一杯の笑顔を返した。田園のかかしの応援にほっこりした。 20キロ地点、通過タイム2時間47秒。 中間地点、通過タイム2時間7分38秒。 やはり音がないとリズムが崩れるのか。。少し遅れ始めた。 <25キロまで> 中間地点をすぎると、やたらと給食ポイントが多くなる。 22キロ地点の給食は品数が半端ない。もう少し分散した方がありがたいのだが。。 おにぎり、パン、クッキー、ドーナツ棒、イチゴ、とまと。。 今回は、らくのうコーヒーとイチゴ、トマトを頂いた。 23キロくらい、ここで今年もスライムの「ベホマ」(全回復呪文)の看板。 気持ちが回復した。今年もありがとう。 25キロ地点、通過タイム2時間32分。なんとか耐えている感じ <30キロまで> 26.7キロ地点、今年も先着5000名の「ペトレ家のおもてなし」に到達。 昨年と比べてシナモンロールはしっとりしていて、ベリージュースは薄かった。 さて、ここからのバイパスは長い直線で、折り返しが見えない。 もともとこの直線は難所の一つに数えられている。そして、今年は最悪なことに、ものすごい向かい風。息苦しくて全く前に進まないし、体も冷えてくる。ここでリタイアした人も多いことだろう。 しかし、わたしはしっている。こういう時こそ、金栗四三先生の教えを生かすのだ。 「スッスッハッハッ」と意識して息を吐く。呼吸が整えられ、前に進む。 アゲインストの2キロ程度の難所を金栗走法で乗り切り、順位を大きくあげた。 いだてん、ありがとう。 折り返すと今度は追い風。呼吸がすごく楽になったが、さきほど無理をしたため、すでに足が重くなっていた。心拍数もレッドゾーンの170超えで、ちょっと厳しい。 29キロブースでタイピーエンのスープを飲んで少しだけ温まったが、残りの体力が心配だ。 30キロ地点、通過タイム3時間5分。ラップタイムは33分まで落ちている。ピンチ。 <35キロまで> 32キロ、給食を物色するが、大きなパンばっかりで手が伸びない。 イチゴをとったが、食べる直前で手が滑って落ちてしまった( ;∀;) 足は重いが、ここが踏ん張りどころ。ここからダラダラ落ちると、歯止めがきかなくなるのだ。 せめてラジコを聴ければ気を紛らすことができるのに。 ここで、雨が小降りになったので、今一度充電器をガチャガチャしてみた。 すると奇跡的に充電スイッチがはいった!おお。。。 35キロ地点からのスパートに間に合った!嬉しい。 34キロ地点、スパートに備えて、いよいよレインコートを脱ぐ! イメージとしては甲子園で松坂大輔がテーピングを外した時のような、Qちゃんがサングラスを外した時のような感じだ。とにかく、背中の安西先生をアピールするためにカッコよくレインコートを脱いだ。 35キロ地点、通過タイムは3時間38分。ラップタイムは32分台。少し持ち直した。 <40キロまで> 35.4キロ地点、エイドでバナナをとる。 すると、昨年のデジャブか?ペーサーがわたしを追い抜いて行った。 追い越していったのは昨年は5時間のペーサーだったが、今年は4.5時間のペーサーである。 昨年は、ペーサーの遠ざかる風船をみて、追い付けず、悔しくて悔しくて、比喩ではなく本当に涙をにじませたのだ。 だが、今年は違う。全然違う。昨年の倍以上の走り込みをおこない、経験も積んできたのだ。 昨年の自分にサヨナラする時がやってきた。 温存していたスマホでLOVE2000をスイッチオン! わははは、、、どうだ! すぐに4.5ペーサーを捉えてぶっちぎる。サラバ。 そのまま気持ちよく走っていたが、実は後半は地味な登りも多い。 38キロ地点くらいで足が再び重くなってきた。。 むむむ、、がんばれ自分・・・ 39キロ地点で再び4.5ペーサーに追い付かれる。 ガーン。 いや、しかしまだついていけるぞ。。 必死にくらいつく。 40キロ地点、通過タイム4時間9分31秒。ラップタイムはスパートしたので30分台。 <ゴールまで> 40キロを過ぎると、最後の給食地点がある。 しかし、4.5ペーサーが「必要ない人は給水しない方がいいですよ!」と叫んでいる。 給水は呼吸が乱れるのでのこり2キロくらいなら給水しない方がいいようだ。 素直に指示に従い、給水はパスする。 ここらへんで、昨年「元気玉」をもらった孫悟空を探したが、今年はいなかった。 昨年のお礼を言いたかったのだが、残念だ。 41キロの看板を過ぎると、いよいよクライマックス。 ペーサーの皆さんから、「さあ、ここからだ!」「いくぞーーー」と掛け声が上がる。 いままでペーサーをどっちかというと追い付かれないための敵のような感じでとらえていたが、 この励ましはほんとにありがたかった。ここでペーサーといっしょでよかった。 スマホの電源は再び落ちてしまったが、もう大丈夫。 昨年、両足がピキピキなって歩くことさえしんどかったこの坂道を、今日は腕を振って走るんだ。走れる。 ペーサーの方は、後ろ向きになって声援を送りながらゆっくり登っている。 「間違いなくいける!1秒でも早く!いけーー」 そうか、最後の坂道を計算して余裕のあるペースできていたんだな。。。と思い当たる。 ありがとう、僕は先に行きます。 しっかり走って何人かを抜いて、熊本城がみえ、角をまがると、ついにゴール。 表示された時計(グロスタイム)は4時間28分51秒だった。 <ゴール後> お土産のバナナとかみかんとかをもらって、完走証をもらい、味噌汁を啜った。 会場は二の丸広場だが、泥んこのべちゃべちゃで足元は最悪。 さらに手荷物受取の手際が悪く、大混乱。30分くらいかかった。 荷物のナンバーを読み上げられ、読み上げられなかった人は自分で荷物を探すというよくわからないシステム。周りでは怒号がとびかう。体が冷えて寒さに震え、走っている時よりここが一番辛かった。 なんとか荷物を探し当て、更衣室にいったが、ここもドロドロで凄まじい密集。 とても座れる状態ではなく、立ったまま震えながら上半身だけを着替えた。 (下半身はバスターミナルのトイレで着替えた) 恒例の写真撮影もしたかったのだが、ドロドロの広場を荷物を抱えたままブースに並ぶ元気がなくスルー。 早々に15:10の高速バスに乗って福岡へ戻り、いつものジムの風呂のサウナで温まり、夕食にはいつもの鍋を食べて、究極の非日常といつもの日常の一日は幕を閉じた。
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