活動データ
タイム
05:06
距離
12.4km
のぼり
696m
くだり
694m
活動詳細
すべて見る朝熊山(朝熊ヶ岳)は信仰の山であった。と同時に観光の地でもあった。過去形で書いたが、今でもけっこうな登山者や「伊勢志摩スカイライン」を車でやってくる金剛証寺の参拝者・拝観者がある。また地元では、「岳詣り」といって、死者の供養に葬儀の際金剛証寺に塔婆を治める習慣が今も続いている。とはいえ、昨今の神宮の賑わいに比べれば、ここを訪れるのはわずかな人に過ぎない。 かつて昭和19年頃までは、麓からのケーブルカーと山上駅からの乗合バスが金剛証寺まで参詣客を運んでいた。また内宮の裏から金剛証寺までバスが走っていた時期もあるようだ。このバス道が、この日降りに用いた宇治岳道ということになる。山道(参道)も各方面から整備されており、かつては本当に多くの人々が訪れたのであろう。 連れ合いがその朝熊山に、ドライブでこそ訪れたたことがあるが足を運んだことはないというので出かけてきたものだ。近鉄朝熊駅から朝熊の集落をぬけて朝熊岳道を登り山頂へ。国史跡の経塚群を訪れたのち金剛証寺に参詣。帰路は宇治岳道を内宮裏手まで降る。参道脇には町石や地蔵さんが佇み往時の信仰を忍ばせる。 宇治岳道沿いには、かつての観光資源であったろう建築物の遺構なども残っている。結構な距離を歩いて宇治まで降りた。内宮参道のおはらい町、おかげ横丁には今日も多くの人が訪れている。今日も先週に引き続き二軒茶屋餅の角屋さんの地ビールをいただいて帰宅した。
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