活動データ
タイム
12:12
距離
17.0km
のぼり
1774m
くだり
1780m
活動詳細
すべて見る最近の僕のお決まりのフレーズ、「呼ばれてませんが来ちゃいました・・・」。 これは、四国yamapオフ会の時に白髭エロメガネ(通称:ソーヤさん)からのLineで、「呼んでないけど来るんだよね」とか、「呼ばないけど8時にスタート」とか(Line画像参照)、愛情たっぷりの可愛がり、いわゆるイジリであるはずなのだが、今回の山行の翌日の白鬚エロメガネのレポを読んで本気で衝撃を受けた・・・・。 「本日は、タヌキさん、ライスさんとの3人で」・・・・??? 「よっしーさんが緊急参戦」・・・??? と書かれてるじゃないか!? 本当に呼ばれてなかった・・・という現実を知ってしまう。楽しい思い出が、甘酸っぱい思い出に変わった瞬間だった。 でも、いいんだ、白鬚エロメガネとシャアモドキ(赤い彗星シャアの偽者、通称:タヌさん)に呼ばれなくても、我が心の姫ライスさんに誘われていたのだから! あれは、9月初旬、「とある事情」という理由をつけてライスさんの職場を訪れた際(これを世間ではストーカー行為と言うらしい)、「寒風山~沓掛山」の縦走計画のお誘いを受けた。 当初の計画は10月中旬であり、僕は別の予定が入っていたために泣く泣くお断りしたのだが、幸いにも雨により「寒風山~沓掛山」の縦走計画が延期となり、再度お誘いの連絡を受け、今回の山行に参加することとなった訳なのだ。 ライスさんより、寒風山駐車場に5:30頃集合との連絡が入る。ここでポイントなのが【頃】である。 通常の人が使う【頃】という言葉は、「前後を含めておおまかにさす語」であるが、この女王様と周りの家臣達が発する【頃】は、あくまでも「前限定!時間でいうと最低30分前」なのである。 女王様に同行する場合には、これは知っておかないと、かなりの拷問を受けることとなるので注意が必要である。ということを分かっているのに関わらず、僕が寒風山の駐車場に着いたのはAM5:10。 既に女王様と白鬚エロメガネ、シャアモドキが到着していることは言うまでもない。 あくまでもAM5:30頃集合なのだが大遅刻という悲しい現実。幸いにも女王様の機嫌が良く逆鱗に触れることはなかったのだが、通常であれば、確実に道路の真ん中に素裸で正座させられただろう・・・。 集合AM5:30頃、出発AM6:00の予定なのに、何故だかAM5:20に寒風山駐車場を出発する。 今回の山行は、ライス女王、白鬚エロメガネ、シャアモドキとリアルガチに呼ばれていなかった僕の4名である。 僕は寒風山~桑瀬峠の登山道が大の苦手である。必要のない情報であるとは思うが、女性のタイプでいうと、小向美奈子のような「エロさ全開ダイナマイトボディ」級の苦手具合である。 当然のことながら、先頭を歩くシャアモドキにはそんな呼んでない男の事情などは一切関係ない。いきなりの高速ハイク。こんなの誰がついて行くんだ・・・!?と思っていたのだが、続くライス女王は表情をかえることなく淡々と付いて行く。 「こんなペースあり得ねぇぇ」との思いをひた隠し、僕と白鬚エロメガネは、苦悶の表情を浮かべ付いて行く。特に、白鬚エロメガネは体調が思わしくない様で、まさに発射前の男優状態。「はぁはぁ、ぜぃぜぃ」と、男の聞き苦しい喘ぎ声を早朝の山でまき散らしている。他の登山者がいれば確実に警察に通報されているところである。 という僕もかなり消耗してきたので、敢えて心の中で悪態をつき、うっぷんを晴らすことにする! 「シャアモドキめ・・・。これはまるでチェリーボーイの初体験ではないか!快楽に身を任せ、後先を考えないひたすらの自己満足な高速ピストン。結果、数秒で勝手に果てる。そうだ、貴様はチェリーボーイのそ○ろうオヤジだ!」 「白鬚エロメガネ、貴様は登り始めてすぐに「はぁはぁ、ぜぃぜぃ」と荒い息遣いしやがって! まるでチェリーボーイが行為前に一人絶頂に達する様ではないか! 貴様は行為前のお漏らしオヤジだ!」 「ライスさん・・・、叱るときは優しくしてね❤️」 こうした心の中の悪態で僕はやり過ごせたのだが、白鬚エロメガネの息遣いは荒くなるばかりで、そこら中の空気を無造作に全力で吸い込みまっくている。 しかし、そんなオジさんは、僕への数々の悪態の仕返しがこの時に実行されていたことを気づいていないのだ・・・。 僕は会社の同僚から「屁の魔術師」と称賛されるほどのメタンガス使い。そして僕のDNAを引き継いだ息子は、同級生から「屁の妖怪」と称賛されている程の逸材。そう、屁の世界でいえば、我が一族は名門中の名門なのである。歌舞伎の世界でいうならば成田屋。柔術の世界でいうならばグレーシーといったところだろうか。 僕は、登り始めて約30分位の間、絶えずお尻から「高純度メタンガス」を放出することができるので、意図的に登りはじめの隊列を【シャアモドキ・ライス女王・僕・白鬚エロメガネ】の順となるように仕向ける。 結果、白鬚エロメガネは予想とおり酸欠状態で絶えず空気、いや、高純度メタンガスを何も知らずに吸い込んでいたのだ。 桑瀬峠に到着する頃には、僕の「高純度メタンガス」によって白鬚エロメガネはダウン寸前。みんなに「体調が悪い様でスイマセン」と謝っていたのだが、これはなるべくしてなった体調不良。そう僕の仕向けた罠だったのである。まあ、僕に悪態をついた罰を受けたまでだ。 桑瀬峠ではそんな白鬚エロメガネをよそに、シャアモドキとライス女王は朝焼けの撮影に夢中になる。 僕以外はみんな一眼という中、一人スマホで撮影するのは、「富豪」の中の「庶民」といった感じで、下界だけでなく山でも「格差」という現実に直面してしまった。 桑瀬峠付近での朝焼け撮影会が終了すると、一気に寒風山まで駆け上がる。 僕の高純度メタンガスも勢いが落ちたたおかげか、白鬚エロメガネの体調も回復気味である。 シャアモドキも「チェリーボーイの高速腰振り」によって発射が完了したようで、ハイクスピードも幾分穏やかになり、和気あいあいと一座目の寒風山に到着することができた。 僕にとっては、四国ヤマップ縦走部メンバーとの初ピークである。いや、あえて書かしてもらうが、ライス女王と初ピークである! 今日の天気は最高で、次に目指す笹ヶ峰は勿論、ちち山に冠山、平家平が見える。そして心の澄んだ僕とライスさんには三嶺や剣山も見えているのだが、心が澱んだ白鬚エロメガネとシャアモドキは、木の香温泉の女性露天風呂しか見えないようだ。 寒風山で小休止した後はいざ笹ヶ峰へ。高濃度メタンガスが放出できなくなった僕は、白鬚エロメガネへの攻撃を中止し、ライスさんの後ろの最後尾を歩くことにする。この好天ですっかり気分を良くした「ライス女王」は普段の優しい「ライスさん」に戻ったので、もう叱られる心配はない。 そこで、ここぞとばかりに下ネタでライスさんの心を掴みにかかるが、彼女はこの攻撃に動じることなく、まるでスナックの老練なママさんのような、「笑顔はあるが心はない」、「お金だけで成り立っている関係」といった態度で僕を迎え撃つ。 そんな僕の下ネタ攻撃を耳にしたオジさん二人から、「ここはスナックじゃないんだから」と叱責を受ける。そうだ、その通りだ。ここは「神聖な山」であり、一緒に登る仲間に対して下心を持ってはダメなんだと猛省する。 しかしである、このオジさん方、笹ヶ峰手前の撮影ポイントに到着するやいなや自前のカメラを取り出し、ライスさんをポイントに立たせ撮影を開始する。ライスさんの撮影を十分に堪能したら、自分のカメラを別のオジサンに渡し、ツーショットの撮影を強要する。そして、写真撮影という名目でライスさんの肩に手を回したり、必要以上に体を密着させたり、やたらボディータッチを繰り返す始末。 「ここはスナックどころか、おさわりパブではないのか???」と錯覚するほどである。 そんなオジさん達に叱られた僕は、ぶつけようのない怒りに襲われるのだが、怒りの相手は【毛根が瀕死状態】の可哀想なオジさん方だ。既に僕の怒り以上の報いを頭皮全体に受けているのだから許すことにしてやった。 でも何より凄いのがライスさんだ。このオジさん達のセクハラ紛いの攻撃をすんでのところでサラっとかわすのだ。この華麗なディフェンス技術は、無敗のまま引退した名ボクサー、フロイド・メーウェザー・ジュニア級であると称賛してあげた。 そんなこんなでようやく笹ヶ峰山頂に到着する。 ここで、一番下っ端の僕は、喉がカラカラになったであろう先輩方に、とっておきの差し入れ「うまい棒」をプレゼントする。喉が渇いている時に、あえてパッサパサのお菓子を注入することで、余計に喉が渇き、いつも以上に水が欲しくなる。結果、予定以上に水分を消費してしまい、水の大切さを身を以って知ることとなる。という正当な理由をつけた嫌がらせであったのだが、オジさん二人は真面目で優しいので、僕の嫌がらせを太平洋のような広い心で受け入れ、苦痛に満ちた表情でパッサパサの物体を口に詰め込んでいた。口がカラカラになって苦悶の表情を浮かべているオジさん二人の顔を見ていると、罪悪感というよりも、何とも言えない切なく虚しい気分になった。 オジさんをイジメるとこんな切ない気分になることを知った。 自分のした行為にブルーな気分でいると、山頂に赤い物体がフラフラと現れる。ついに奴が現れたのだ。 前々週、ライスさんと雨の面河道をハイクし、それ以降ハイテンションを維持し続ける男veryさんだ。彼は、前日に17㎏のテン泊道具を背負い瓶ヶ森から笹ヶ峰へ縦走し、今から瓶ヶ森へと戻ろうとする、常人では考えられない、少々イカれたニュータイプの困ったオジサンなのだ。 実際のところは彼のこういった無駄な男意気は大好きである! 笹ヶ峰の山頂でノンビリ過ごす時間はないので、veryさんとお別れし、次の休憩点丸山荘を目指す。丸山荘までは下り一辺倒なのでしんどくはない。しかし、ピストン縦走の場合は、下るという事は登り返しが待っているということ。みんな今の下りの楽さよりも帰りの辛さの方が気になって無言である。 そして何よりこの登山道、濡れていてかなりスリッピー。皆はかわいく尻もち程度で済んだのだが、僕は石の上でバランスを崩し、笹っぱらに一回転。それを見たライスさんはとっさに僕に手を伸ばして助けようとしてくれた。このとっさに手を出すという行為は、世でいう「愛」というやつで間違いないのではないか!? ここはスタート地点と同じ標高なのではないか?という程下って、やっと丸山荘に到着する。 前に沓掛山、後ろに笹ヶ峰、両方のピークに登ることを考えるとゲッソリする。ここがスタート地点ならば、両方のピークに登ってやろうと意気込むところであるが、まだ中間地点にも到達してない状況なのだ。 形式的に記念写真を撮り、重い足取りで沓掛山に進む。 シャアモドキ以外は沓掛山の登るのは初めてであり、その美しい登山道に心を癒される。シカの食害がない四国の森は本当に美しい。そんな穏やかな気分になれたのは束の間で、森を抜けると沓掛山への登りが始まる。グングン標高を上げていっても、どうせまた下るんだろと思うと気分が滅入る。気分転換に周りの景色を見ると、目の前に巨大な笹ヶ峰が飛び込んでくる。あれを登らないといけないのか・・・という負の感情しか沸いてこない。 白鬚エロメガネとシャアモドキも自分の毛根及び男根と同様に瀕死状態であることは言うまでもない。しかし、ライスさんは息が上がる事もなく、常にポディティブ!体力はもとより精神力が凄いのだ。 皆で無事に山頂に到着し喜びを分かち合うも、後ろにそびえ立つ笹ヶ峰の存在が気になってしょうがない。登り返しのプレッシャーである。 お腹が空いた。一刻も早く丸山荘に戻りご飯が食べたい。と思った瞬間、背後から妙な寒気が・・・。案の定、ライスさんにS嬢が降臨している。シャアモドキと白鬚エロメガネはこの危機をいち早く察知し安全圏に避難していた為無事であったが、逃げ遅れた僕は既にロックオン状態。首根っこを掴まれ「さぁ、黒森山に縦走するわよ!」と縦走路に連行されたのだ。 連行とは言え、ライスさんとツーショット登山の始まりである。かなり浮かれ気分で歩き始めるが、いきなり笹漕ぎの急下降がお待ちかね。お助けロープがあるもののかなりの急斜面に苦戦した。そして踏み跡が不明瞭な箇所があり、多少のルーファイ力が試されるトレイルとなる。僕は何度かテープを見失いルートをロストするが、後方からライスさんが軌道修正をしてくれる。もしかして僕たちは最高にイカしたコンビなのではないかとライスさんに同意を求めるが、勿論、無反応。これを「ライスの塩対応」、通称「塩メシ」と言う。少々虚しさはあるのだが、この塩メシは癖になるから不思議である。 二人の初めての共同作業によってこの難ルートをクリアし、無事に黒森山の山頂に到着する。苦労した分達成感が半端ない。これは抱き合って健闘を称えあうべきなのではないのかとライスさんに積極的に提案するが、またもや「塩メシ」がさく裂する。しょうがないから、執拗に握手を求め、生手をゲットした。 黒森山の山頂は眺望が良いわけではないのだが、赤石系の山々と新居浜の町が見渡せるツウが好みそうな場所だった。ずっとこの場所で留まりたかったのだが、いつまでもライスさんを独り占めにする訳にもいかない。オジさん二人から超説得力のない説教を受けるのはもう懲り懲りなので、急いで丸山荘に引き返すことにする。さっき歩いて来た道なのに、何度か踏み跡を見失い間違ったところを歩いてしまう。尾根道なので間違えても迷う事はないのだが、岩があったり崖があったりするので、危険個所に行き当たれば勇気をもって引き返し、別のルートを探すことが重要だと感じた。 沓掛山への登り返しがキツかったのだが、ライスさんは一言も弱音を吐かず、しかもスピードも一切落とさない。女性には失礼な言葉になるのかも知れないが、ライスさんには「強さ」を感じる。厳しい山に行けばいくほど、この「強さ」は必要になってくると思う。そういった意味でも彼女は、僕の尊敬する山女子、そして人間である。 黒森山から丸山荘まで、ライスさんとの会話を楽しみながらも、僕らの到着を、いや、正確にはライスさんのみの到着を首を長くして待つオジさん2人の元に急いで帰った。僕達の、いや、ライスさんだけが心配で堪らなかったシャアモドキは丸山荘の手前まで迎えに来てくれていた。流石、女性にはスーパーウルトラ優しい男だ。こうした行為が西条のストーカーと呼ばれる所以である。白鬚エロメガネも高純度メタンガスの中毒症状も消え去ったようで上機嫌で僕達を、いや、ライスさんの帰着を喜んでいた。何よりこの二人、13:00を過ぎていたにも拘らず、昼食を我慢して僕達を、いやライスさんだけを待っていてくれたのだ。今まで、毛根と男根が瀕死状態だとか、頭皮に報いだとか、巨乳好きだとか散々ディスってきたのだが、本当は心の優しいオジさん二人を数分間だけはかなり尊敬した。それを思い出したので、以後の文章では「ソーヤさん」、「タヌさん」と呼ぶことにする。 楽しい昼食時間もそこそこに、目の前の難敵に挑まなくてはならない。みんな重い足取りで笹ヶ峰を登り返して行く。疲れた時こそ楽しい話をということで、「おっぱい論」を切り出す。そう、男ならば「おっぱい」」と聞けば元気が出るのが世の常識。オジさん方と「おっぱい」と「ボイン」の違いを議論する。これは時代により呼び方が違うという事らしく、確かに僕らの世代では「ボイン」は使わない。しかし、これは間違いであったことに後から気づく。ルパン3世に出てくる「ふ~じこちゃん」こと「峰不二子」を語る時、僕らの世代も迷わずに「ボイン」と表現するからだ。現代社会においては、おっぱい単体が大きければ「巨乳」、そして、ナイスバディかつ巨乳である人の事を「ボイン」と呼ぶのではないかという結論になった。次回は、ライスさんはボインなのかを議論しようと思っているが、確実に嫌われそうなので止めておく。 いったい何のレポを真剣に書いているのか自分でも分からなくなったが、こうした「おっぱい論」で笹ヶ峰の登り返しをやり過ごし、いよいよ寒風山への帰路に就く。もう15時を過ぎている。僕を含めたオジさん3人は腰砕け状態となりやっとの思いで寒風山に到着するが、ライスさんだけはまだまだ元気。帰りに伊予富士に寄って行こうかという勢いである。本当に精神力が強い! ここから駐車場までは下りのみ。日が暮れ始めたので、足早に進む。先頭のタヌさんは足の痛みも取れ、凄いスピードで下っていく。どうやらケガ前の「どうかしているタヌヤン」が復活したみたいだ。 早く下りたいがこの山行が終わると思うと、妙に足が進まない。辛くてしんどい山行であったが、ソーヤさん、タヌさん、ライスさんの優しさに癒され、元気づけられ、そして登山の素晴らしさを再認識さしてもらった。 そして、下山をすると、瓶ヶ森まで無事歩ききったveryさんが僕達の到着を、いや、正確にはライスさんの到着を駐車場で3時間も待っていてくれた。 最後の最後に、男の下心とは本当に恐ろしいものだと再認識した一日であった。
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