榛名山　覗岩から幡矢ケ岳、三ツ峰山を歩く

アマチュア無線でSOTAを楽しんでいます。 対象の山で４局以上と交信するとポイントがゲットできるというものです。 榛名山にはその対象のピークが８つあり、そのうち６つは以前交信が済んでいる。 残り２つ、そのうちの一つ幡矢ケ岳はあまり人気がなさそうだし登山道も不明瞭らしい。 おまけに榛名の他の山に比べ展望もあまりよくなさそう。 あと一つの三ツ峰山は短時間で登れるしこの山だけで行くの半かもったいない。 そんなわけで積雪時期に二つ合わせて歩こうと思っていた。 でも今年は雪が少ない。 このまま待っててもそれほど期待できないので、挑戦することとした。 幡矢ケ岳はSOTAリストではJA/GM-049となっているだけで山名の表記がない。 過去に歩いた人のレポを読み漁ると覗岩の景観が見ごたえあるという。 よし、では覗岩、幡矢岳、そして三ツ峰山と右回りで歩こうと決定。 ただこのルートをとると、幡矢ケ岳からいったん天目山まで標高差約200mを登り返さなければいけない。 さらに、三ツ峰山から駐車場に戻るには長い道路歩きを余儀なくされる。 大丈夫かなあ… まあ、行ってみましょう。 天候や体力により、天目山への登り返しが辛そうだったらいったん車まで戻り、七曲峠へ移動しお気軽に三ツ峰山を往復してくる案に変更してもイイかな？ 結果は、二つの山を無事（でもなかったかな？）歩き、それぞれ5局と交信できSOTAポイントゲットできました。 予定と変更になったのは、３つありました。 まず最初は、覗岩から稜線に出るルートミス。 参考にしたレポﾟでは岩の右側を登っているが、左側を登ってしまった。 これはやばい間違い…岩の基部あたりは登山道の無い急斜面。 落ちたらやばそうなところ、そして落ち葉で滑る。手掛かりとなる木の枝は弱弱しい… 慎重にクリアーしようやく稜線に出ることができた。 目標だった覗岩は下のほうに見える。 いったん少し下り見晴らしの良い岩の上から覗岩を覗く。 中々格好いい岩でした。 二つ目の変更は、天目山への登り返しはやめ、トラバース気味に七曲峠へ出ました。 青いテープの目印が山頂じゃないほうに向かっている。 もしかしてトラバースできるのかなとその方向へ進むが時々道が分からなくなる。 そして急斜面を下る羽目になったが、ここでアクシデント。 降りるとき掴んでいた細い木の枝がポキっ！ あれ～って感じで2mほど転落。 途中で止まり大事無かったが、やばかったなあと反省… ここで一瞬頭をよぎったのは… 先日ココヘリに入会しました。 ココヘリというのは、緊急時にGPSタグにより現在地を確認し救援要請への一助としてくれるサービスです。単独行の多い私、しかも年取ってきたし運動神経も鈍っているのは事実。転滑落そして病気のリスクも若い時よりは増しているでしょう。おまけにあまり人が歩かないところを歩くのも好きな方です。 こんな私には万一の場合安心できるココヘリです。 説明が長くなったが、転落してる一瞬に頭をよぎったのは「早速ココヘリの世話になるのかあ…」でした。(*_*; 気を静め一休み。体や装備に以上は無し。 幸い世話にならずにほっと一安心でした。 三つ目の変更は、下山時の道路歩きをやめ、予定してないコースを下りました。 三ツ峰山山頂手前の分岐？に青い紐の目印があった。 地形図を確認すると南西の尾根方向に下れそうな感じ。 ここを下れれば道路歩きを省略することができる。 目印に誘われ急斜面を下り二つほどピークを登り返す。 そこで目印はなくなった… 等高線を見る限り、一部急斜面はあるが歩けないほどではないだろう。 木々の葉っぱも落ちて見通しもよい。 よし、下ろうと決定。 中々厳しい下りで、にょきにょきと岩峰あり、岩場あり。 目印は一切なしです。 また転落したらシャレにならない。なんでそんなところ下ったんだと非難されるでしょう。 別の尾根に誘い込まれないよう、頻繁に地図と現在地を確認し下りました。 最後に各山頂ですが… １，２７１ｍのピークには「旗矢岳」の看板がありました。 写真では見ていたが、なかなか見つけられずうろうろ… 「幡矢ケ岳」とのレポも多く、最初は「バンヤガダケ」かと思ってたんですが… どうもハタヤガダケと読むのが正解のようですね。 山頂は、木々に囲まれてほとんど展望はなし。 登る途中に富士山や八が岳、浅間山方面の展望がありました。 三ツ峰山山頂も木々に囲まれ殆ど展望はありませんでした。 登る途中榛名の山々や榛名湖が見えました。 特に相馬山や二ツ岳方面の展望がお気に入りでした。 「コンパス」で下山通知。 YAMAPのみまもり機能を見ている妻に「無事下山したよ～」とLINE。 YAMAPの山と無線コミュに「下山しました～」とメッセージを入れる。 転落もあったり道を間違えたり、道なき道を歩いたりと久々にワイルドな一日は終了した。 下山連絡しながら、沢山の人やシステムにみまもられ山歩きしてるんだなあと思った次第です。 これからも安全登山に心がけなくっちゃね。