苗場・佐武流-2012-10-06~07

2012.10.06(土) 2 DAYS

活動データ

タイム

15:35

距離

31.2km

のぼり

2484m

くだり

2485m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 54
休憩時間
14
距離
7.5 km
のぼり / くだり
1247 / 101 m
4 46
DAY 2
合計時間
10 時間 41
休憩時間
40
距離
23.6 km
のぼり / くだり
1237 / 2381 m
6
1 38
58
2 13
1 2
2 55

活動詳細

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苗場山は故郷群馬の隣の長野の山であって、また山頂が湿原でしかも真っ平と来るからには何としても行きたい山であったが、何故か来る機会がなかった。実は1年前に同窓会が草津であったので、その帰りに志賀高原を抜けて、雑魚川林道を走って和山から苗場に登りだしたのであるが、登山口が判らず彼方此方を右往左往しただけで、諦めて降り寂しく帰ってきたことがあるのだ。 10/6そこで、同じコースに満を持してGPSにコース設定して安心して臨んだ。今回は湯沢から清津峡谷に入って、津南から秋山郷に入り和山に来た。前と同じ場所に駐車して、今度こそはと登りだした。前回はGPSに忠実ではなく、見えていた林道のような広い道を進んでしまい落石、落土防止のコンクリート壁のある護岸補強の工事道に行ってしまったのがいけなかったようだ。今回はちゃんとGPSに沿って進むと少し高い所へ上がる踏み跡があって、そこには苗場山とあった。しばらく歩くと、昨年ウロウロしていた場所が上から俯瞰できるところを通過して『なーんだ、あんなところに行っていたのか』など、まるで自分でない人物がしたかのような口ぶりで一人ごちた。 右側の大きな沢に降りて渡渉の後に二股の三角州状に上がり少々の藪のある斜面を明瞭な踏み跡に助けられて広い大地に出た。これが写真などでよく見た苗場の一角かと思うと、やっと来たか!という気持ちが強くなった。湿地が現れ、池塘も出てきて、これは本ものだ!と自分に言い聞せていた。天候は芳しくないが雨はまだ持ちそうだ。木道も現れて草紅葉と合わせて最高の雰囲気だ。本日は登り始めて、下山する人2,3名にあっただけで、山頂ヒュッテ迄誰にも会わないという素晴らしいシチュエーションであった。何とか雨に逢わずに小屋に到着すると、週末であるからか、やはりものすごい宿泊者の数だ。でも北アルプスとは格段の違いで、ゆったりと夕食までの小屋でのんびりとして、一人静かにウィスキーで苗場に来ていることを感じて乾杯である。山頂は小屋のすぐ先に三角点とともにある。殆ど平らな場所にある山頂は平ケ岳くらいなのだろうか?私の知っている山ではそれくらいかもしれない。別な山で稜線の突起みたいな何も感じない山であるなどと感じた記憶があるが、苗場も平であることから言えば、その山以下かも知れないものの、真っ平という側面からは、別の意味で他には殆どない秀峰と言えるなどと一人で喜んでいるのだ。 10/7朝からあいにくの雨だ。カッパを着けて朝早く小屋を出たのは佐武流山まで縦走して、和山に下りて桐生迄帰るので、かなりの強硬軍である。昨日の道を池塘に見守られながら歩き、和山への道を右に見て木道を30分以上進むと湿原は終わり、柔らかい草の絨毯である。いつの間にかコースが断崖のある淵を通過するようになると赤湯からの登路と合流し赤倉山に到着した。 朝の内は雨模様であったが、いつの間にか雨は上がってカッパは暑いので脱いだ。紅葉の赤と黄が色なす様は自然の妙味か見事である。雲が上がってくると空に青いものが見えてきて、天候回復は確実である。切明からの登山路を分岐すれば、もうすぐ佐武流である。どんな山なのかが気掛かりである。いつの間にか、上越国境に多い根曲がり竹(千島笹)を刈り取った道になっている。これを刈るのは大変だろうなと感じていると、佐武流の山頂表示が見えた。なんかあっけなく佐武流についてしまった。もっと、もっと劇的であればよかったのにと思いながら、山頂にタッチしたのである。切明の分岐迄戻り、来た道を右に見て和山への下降路を行くが、標高を随分と下げたあと、また上げ下げするような下山路先に岩場のピークなどがある。ワルサ峰というらしいが、意地悪な名前にふさわしい嫌らしいコースである。やっとの思いで、楢股川の渡渉点まで下りてきた。大きな岩が無数にあって、激流が流れている。幸い対岸の岩に近距離の岩があって、飛び越せそうである。今日のこのコースも沢山の人が越えたものであろうから、それほどでもないハズと思う反面、飛び出すにはそれなりの勇気がいるのだ。そこに躊躇している女性がいたので、渡渉を手助けをしてあげた。その人は女性一人で佐武流へ来たとのことで、朝は越えたのに帰りの再びの渡渉に逡巡していたようだ。随分と助かったとのお礼に『山で困ったときはお互いさんですよ』と一寸だけかっこよさそうな振りをしてみた。 楢股川からはほぼ林道や林道の近道などで和山に予定よりも少し早く到着した。これで2年ぶりのリベンジであり、何十年間の思いが達成されたことにもなる。何時ものことであるが、自分では大仕事と思っていたことが、いざ終わってみると、『何だこんなことか!』としか感じられないような、大した感慨もなく終わるのは何でであろうか? "単" L

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