活動データ
タイム
06:41
距離
18.5km
のぼり
1035m
くだり
1800m
活動詳細
すべて見る黒斑山近辺をノコノコ歩いてきました。で、この近辺が、まあ、なんというか、その... とんでもねぇわけです。何がとんでもないかというとその眺望。超反則級な景色が360度広がる、非常にスペシャルなエリアなのでした。道は蛇骨岳近辺まではかなりしっかりとしたトレースがあり、怖いところもないので楽しく歩けるでしょう。その先はトレースが弱々しい感じになりますが、鋸岳まではまあ問題なく行けると思います。Jバンド(って言うんですかね?)はトレースというか足跡があったのでそれを辿っていきましたが、フカフカ雪の下りなので、適当でも何とかなるでしょう。ただ、上から見た感じはちょっぴりドキドキするかもしれません。Jバンドを降りてから前掛山方面に向かう道がわからなかったので先行者の足跡を追いかけましたが、どうも正規のルートではなかった模様。ただ、硬い雪の上を歩いているだけなので、実のところ直登でも別段問題はありませんでした。前掛山からの下りは結構雪が残っているので、一の鳥居あたりまではチェーンスパイクがあれば安心な気がします。浅間山荘から浅間山登山口まではそれなりに距離があるため、バスでトンズラする場合には時間に気をつけると良さげです。 朝っぱらから電車とバスに揺られまくり、車坂峠に侵入します。いやあ、長かったわい。登山口はちょっとした広場みたいになっているので、そこでゴソゴソと準備したり、うっかりスパッツをビリッと破ったり、アイゼンの紐を歯で踏んづけてボロボロにしたりしたら、本日も元気に出発です。 思いのほか気温も下がらず天気もバッチリ、と素晴らしいコンディションとなっております。うっかり急ぐと汗をかいたりしそうなので、その点にだけ気をつけながらノコノコと緩やかな坂を登っていきます。ちょっと歩くだけでいきなり景色が開けた感じになり、ついうっかり奇声を発しそうになりますが、周囲に人がおるため鋼の意志で我慢、私の普段からのイメージ通りクールに先に進みます。 そのまま樹林帯をノコノコワッショイ進んでいくと、さっそく本日一発目の反則級眺望が待ち構えております。先程に引き続き必死に奇声を我慢しますが、どうにもニヤニヤがとまらん。近くを通る方たちの「ヒソヒソ... あのおっさん... ヒソヒソ... 少々アレな人物っぽいし... ヒソヒソ... 見ないほうがいいよ、目が合うとマズイ...」という心の声が聞こえてきます。い、いや、でも、この景色だから... 仕方がないやろ... そうなのです、私は悪くないのです、こんな強烈な眺望を準備したうえに天気もバッチリで待ち構えておる、楽しさ満点の黒斑山周辺が全て悪いのです。 少しの間ニヤニヤワッショイやらかしておりましたが、本日は移動に時間を取られスタートが遅めの時間であるため、ボチボチ先に進むことにしそのまま樹林帯を進みます。ちょっぴり樹林帯を快適に進むと、最初の山頂と思われる槍ヶ鞘に到着です。うーひょひょひょ、こいつはいきなりごきげんですわい、浅間山が非常に格好良くそびえ立っております。おっさんさっそく大はしゃぎで早くもガッツリと体力消耗。 このあたりから開けた道の割合がアップするため、景色を楽しみながら進めるようになります。それなりの上り坂もありますが、一つ一つの距離が短いため歩いていて楽しさ抜群。風もなく快適丸出しな状況の中、のんびり進めば皆の大好きなトーミの頭に到着です。 なんと... こりゃまた... 凄すぎでっしゃろ... 黒斑山あたりからずーっと続く尾根、その先の浅間山がまるっと見える超絶スポット。これはみなさんも大喜びで激写しまくりな模様。ん?つまり?そう、私がいるとそれだけで周囲の爽やか平均値が大幅ダウンしてしまうのです。と、後ろ髪をひかれる思いでイソイソコソコソと先に進むおっさんなのであった。先程までの興奮も冷めやまぬ中、すこしモソモソ進むと続いて黒斑山に到着。ダルマ七人衆の出迎えの中山頂標を激写したら、なるべく他の方たちの視界に入らないようにしつつ、そのまま先に進みます。 黒斑山から先はトラバースっぽい感じの道だったかな?すれ違いがチョコチョコあるのでうっかりツルリ→グシャリ→ギョエーとならないように注意しながら進みます。まあ、普通に歩く分には何の心配もいらんと思いますが。そのうちちょっぴり風が強くなり、蛇骨岳に到着です。ちょうど良さげな時間なので岩陰でブルジョワランチを堪能し、キンキンに冷えたコーヒーを飲んでしっかりと体を冷やしたら、帰りのバスの時間もあるのでボチボチトンズラ準備を... 気がつけば元気に仙人岳に向かって歩いていました。ちょっぴり不思議。 蛇骨岳の先は何故か人が妙に少なく、ちょっとトレースが弱い感じになります。が、それでも十分にわかりやすいので別段心配なく進めるでしょう。このあたりからたまに雪を踏み抜く感じの場所も出てきましたが、深さがなかったのでこれまた問題なし、と思います。そのままノコノコ歩いていると、行き止まりっぽい場所に到着。どうやらここが鋸岳な模様。 山頂標を激写し、ボチボチ引き返さないと帰りのバスが心配な感じのトンズラタイムになってまいりました。で、来た道を戻るのですが、途中にある「Jバンド」というのが非常に気になります。見た感じ単なる崖みたいなもんですが、下の方に足跡が見える... しかもその足跡が眼前の前掛山方面に向かっておる... やはり気になる... とはいえ、流石にあんなところまで行くと帰りのバスは超アウト。帰れなくなるのは非常にマズイため、涙をのんで... 楽しくJバンドを下っていました。ひじょうにふしぎ。 い、いや、だって、ねぇ、別にJバンドを下っても前掛山に登る必要はないし?そのまま浅間山荘方面に下山すればいいし?そうすれば下りだから尾根道のアップダウンを戻るより早いし、みたいな?そうなのです、今回も私はちっとも悪くないのです、下るだけの楽な道を用意して待ち構えている便利なJバンドが悪いのです。 誰も聞いていないのに必死に言い訳を並べ、雪の急斜面をゴリゴリと下ります。雪の深さもヒザ下なので下りはかなり楽なもんです。登りはキツそうですが。そのまま靴に雪を侵入させつつ歩き一番下まで到着。と、ここで先行者の足跡が二手に分かれています。一つは平地を通って下山ルートに合流する感じ、もう一つは斜面を無理やり直登して前掛山に向かう道。ここまできたら前掛山にも行きたかったですが、流石に時間がアレ過ぎる。ここは涙をのんで、元気に前掛山に向かって斜面を直登していました。とんでもなくふしぎ。 い、いや、だって、ねぇ、ここまで来て超眼前の山を無視できるハイカーがいるだろうか、いやいない(反語)。そうなのです、例によって私はちっとも悪くないのです、目の前にあんなに格好良くそびえ立っておるナイスな前掛山が全て悪いのです。もうこの時点で帰りのバスは駄目な感じなのですが、「ん?そんなのどうでもええ、駅まで歩けばええだけやろ?」と、かしこさ抜群の声が頭に響き渡ったため余裕綽々。ノンビリワッショイと斜面を登ります。 直登する斜面はかなり雪が固くなっており、足が沈むこともほとんどなく予想外に快適。しばらく歩くと正規の?ルートに合流するのですが、下手したら合流後のほうが歩きづらいんじゃないかな。その後も結構上り坂が続きますが、流石にこの時間は人が少ない。すれ違いとかもないので自分のペースでジワジワ進み、いよいよ浅間山への立入禁止看板に到着。 ...やっぱり来てよかった... この景色の中歩けるなら、帰りに駅まで歩くのなんぞ楽勝。ここからの道は本当に、本当に格好ええ、そして何より眺望が凄すぎでっしゃろ... 360度どちらを見ても絶景、これはエライことですよ... バスを諦めてこっちに来て本当によかった... 最後の登りををゆっくり、ゆっくりと進み、いよいよ前掛山... の山頂標が見えんな... おかしいな?もっと先の方にあるのかな?と思いながら最高地点っぽい場所に到着すると、山頂標がコロリと転がっていました。触るのも悪かろう、とそのまま激写し、いよいよラストトンズラと洒落込みます。 下りはかなり歩きやすかったです。トレースも足元もがかなりしっかりしており、登り返しとかもなくただ緩やかに下り続ける感じです。外すのが面倒なのでアイゼンをつけっぱなしにしていましたが、結果からすれば正解だったかな、と思います。まあ、なくても全然心配ないですが、アイゼンがあることによりビクビクすることなくノシノシワッショイと進めるため、思いのほかええペースで下っていけます。快適に進み、気がつけば浅間山荘までおりてきていました。ここでドレスコードに従いフォーマルウェアであるサンダルに衣替えし、元気に林道を下っていると浅間山登山口とかいうバス停に到着。なんと、時計を見るとまだバスの時間ではない模様、さらにバスは新宿駅直行のナイス運行、正直小諸駅まで歩く気満々でしたが、冷静に考えるとバスのほうが圧倒的に安いので0.01秒で決断。木の陰に隠れじっとバスを待ち伏せし、到着したバスに空席があったため無事に侵入成功、そのまま快適にトンズラしました。
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