活動データ
タイム
07:47
距離
14.3km
のぼり
1516m
くだり
1537m
活動詳細
すべて見る昨年の4月に湯川山に登ったときに、城山まで縦走(宗像四塚連山縦走)してみたいと思いました。今回、教育大登山口から城山に登り、湯川山門前登山口まで縦走しました。宗像四塚連山縦走については多くの活動日記があり、登山コースについて詳しく紹介されています。ここでは宗像四塚連山縦走の魅力について書きます。 ・特異な地形 文献によると、中生代は約2億5217万年前から約6600万年前に相当し、恐竜が生息していた時期である。「中生代に堅硬な火山岩が分布したため、差別浸食に打ち勝って周囲より突出した地形(残丘地形)を作った(G8:宗像市北東部の残丘山地群;https://munahaku.jp/wpcontent/themes/munahaku/img/nature/environment_report/report01/chosa_hokoku_0203.pdf#search=%27%E5%AE%97%E5%83%8F%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%B1%A4%27)。」 中生代前には、宗像地域の地形に高い山々は存在しなかったが、風雨に浸食されたときに、硬い火山岩の塊が残って連山になったと考えられます。四塚連山の谷の部分は大きな固い火山岩が少なかった場所であり、浸食によりが形成されたのでしょう。 宗像四塚連山のように4回も登り降りする縦走コースは福岡近郊には見られません。アップダウンの多いルートは、ときにはきつく感じますが、登り降りの度に眼前の風景が移り変わる面白さがあります。 ・自然林と大木 城山山頂から湯川山山頂まで約10kmの距離です。この長い距離の間は自然林の連続で、杉林や竹林がわずかにあるだけです。殆ど自然林で覆われた山は、福岡近郊でこれまで登った山の中ではかなり珍しい部類です。四連山の中で最も大きな山である孔太子山からは響灘や平野の展望はありませんが、豊かな自然林に癒されます。 火山岩が多い、低山にしては急斜面が多い、海が近く漁業が盛んであったなどが、植林が余り行われなかったなどの理由として推定されます。近年は宗像地域の人々の自然保護の意識が高かったことが宗像に関する資料から分かりました。樹木の名前には疎いですが、城山付近のブナやカシの大木には名前が表記されており、写真を撮りました。 ・響灘の展望 城山山頂、金山山頂と地蔵峠の間から響灘方向と皿倉山や帆柱山方向の展望があります。湯川山山頂からは、人工的な建築物が殆ど見えない響灘方向の美しい風景が見られます。山頂近くのハンググライダー基地は、芦屋方向の雄大な風景を楽しめる絶好のスポットです。 ・門前登山口付近の草花と野鳥 門前登山口付近には小さなお寺、畑、梅や桜の木々、季節の草花、鐘崎方向の海など昔からの古里の感じが溢れています。冬なのに様々な春の草花が咲いていました。今回は、梅の花の蜜を吸いに来たメジロ、人に対する警戒心が薄いジョウビタキが梅の木の下を動き回る様子を飽きずに眺めました。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。