嵐の爪痕:嵯峨山(撤退)

2020.01.19(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 27
休憩時間
6
距離
4.2 km
のぼり / くだり
204 / 204 m
1 28

活動詳細

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房総半島南西部において、豊かな自然に恵まれた観光都市『鋸南町(きょなんまち)』。冬でも比較的温暖な同地は、江戸時代よりスイセンの名産地として知られている。現在も例年12月から2月にかけて、山里に数多のスイセンが咲き誇り、多くの人々から注目を集めている模様だ。   そんなスイセンの郷にそびえる一座が『嵯峨山(さがやま、315m)』である。先に述べたとおり、この時期には麓に広がるスイセンの花畑に癒されながら、お手軽な山行を楽しむ事が出来るハイキングスポットとなっている。昨年、千葉へ越してきたばかりの筆者としても、是非このタイミングで押さえておきたい一座と言えよう。   ともあれそんな訳で、此度の山行はこの『嵯峨山』に決定。花々に彩られた、長閑な里山の姿に期待を膨らませつつ、車で自宅を出発した筆者であったが、その先に待ち構えていたものは・・・・・・!?     <注意事項> ・結論から言えば、後述の通り、令和2年1月19日現在、同峰への登山道は通行困難である。同峰を目指すにあたっては、関連情報をよく収集した上で検討されたい。   ・今回筆者は、後述のバス停に隣接したコミュニティセンターの駐車場に車を停めさせていただいた。しかし、当然ながら同所はあくまでも地元の方々のための施設であり、利用は極力短時間に留めるべきである。周辺にも路駐できそうなスポットはあるものの、同峰への山行においては可及的にJR保田駅からの町営バスを利用した方が望ましいかもしれない。

梨沢・七ツ釜渓谷 今回のスタート地点は、山間の県道に置かれた『小保田(こぼた)』バス停。写真左の、お洒落な建物が目印だ。
今回のスタート地点は、山間の県道に置かれた『小保田(こぼた)』バス停。写真左の、お洒落な建物が目印だ。
梨沢・七ツ釜渓谷 先程のバス停から登山口までは、20分ほどの舗装された農道歩きとなる。
長閑な田園地帯を進んで十字路を左手に折れると、道端にはスイセン畑(写真右側)の姿も。
先程のバス停から登山口までは、20分ほどの舗装された農道歩きとなる。 長閑な田園地帯を進んで十字路を左手に折れると、道端にはスイセン畑(写真右側)の姿も。
梨沢・七ツ釜渓谷 周辺のスイセンの見頃は1月から2月上旬にかけての間であり、この日も数多のスイセンの花々に出会うことが出来た。
周辺のスイセンの見頃は1月から2月上旬にかけての間であり、この日も数多のスイセンの花々に出会うことが出来た。
梨沢・七ツ釜渓谷 しばらく歩くと、『下貫沢(しもぬきざわ)出合』という分岐点に差し掛かる。
『嵯峨山』の登山口は写真右手方向だが、左側へ進むとスイセンの名所があるとのことなので、まずはそちらへ立ち寄っていく事とした。
なお道中、罠にかかって動けなくなっている鹿と遭遇し、すがるような視線を向けられた筆者だったが、気の毒ながらどうしてやることも出来なかった。
しばらく歩くと、『下貫沢(しもぬきざわ)出合』という分岐点に差し掛かる。 『嵯峨山』の登山口は写真右手方向だが、左側へ進むとスイセンの名所があるとのことなので、まずはそちらへ立ち寄っていく事とした。 なお道中、罠にかかって動けなくなっている鹿と遭遇し、すがるような視線を向けられた筆者だったが、気の毒ながらどうしてやることも出来なかった。
梨沢・七ツ釜渓谷 少々急な坂道を登ると、その先に件のスイセン畑が待っているはずだったのだが、残念ながらこの日は既に収穫され尽くされてしまっていたようで、一輪の姿も見当たらなかった。
写真中央やや右寄りのピークが、『嵯峨山』山頂に隣接した『スイセンピーク』と呼ばれる頂きである。
少々急な坂道を登ると、その先に件のスイセン畑が待っているはずだったのだが、残念ながらこの日は既に収穫され尽くされてしまっていたようで、一輪の姿も見当たらなかった。 写真中央やや右寄りのピークが、『嵯峨山』山頂に隣接した『スイセンピーク』と呼ばれる頂きである。
梨沢・七ツ釜渓谷 先程の『下貫沢出合』まで取って返して、今度はいよいよ登山口を目指す。
写真の空き地に出たら、その右奥に進んだ先が登山道への入り口だ。
先程の『下貫沢出合』まで取って返して、今度はいよいよ登山口を目指す。 写真の空き地に出たら、その右奥に進んだ先が登山道への入り口だ。
梨沢・七ツ釜渓谷 登山口からはしばし、非常に細い小道が続いている。勾配は殆ど無いなだらかな道程だが、右手は沢沿いの急斜面で、前日の雨によるぬかるみに足を取られて滑落しないよう、非常に気を遣わされた。
登山口からはしばし、非常に細い小道が続いている。勾配は殆ど無いなだらかな道程だが、右手は沢沿いの急斜面で、前日の雨によるぬかるみに足を取られて滑落しないよう、非常に気を遣わされた。
梨沢・七ツ釜渓谷 その後も慎重に足を進めたが、行く手を阻む倒木を突破したのもつかの間、トラバース状の登山道は崩落気味の様相を呈し始めた。
辛うじて危うい足場を辿る筆者であったが、すぐに渡渉地点と見られる付近で登山道は完全に消滅。これ以上進むのは危険と判断した。
昨年秋の台風がもたらした影響は、本峰の山路にも及んでいたのである。
その後も慎重に足を進めたが、行く手を阻む倒木を突破したのもつかの間、トラバース状の登山道は崩落気味の様相を呈し始めた。 辛うじて危うい足場を辿る筆者であったが、すぐに渡渉地点と見られる付近で登山道は完全に消滅。これ以上進むのは危険と判断した。 昨年秋の台風がもたらした影響は、本峰の山路にも及んでいたのである。
梨沢・七ツ釜渓谷 泣く泣く回れ右してすぐに出会った壮年のパーティーに上記の旨を伝えつつ、ズボンの裾までドロドロの足で引き返す。
しかしながら、せっかくなので最後に、出来るだけ沢山のスイセンの姿を楽しんで行こうと思い、少し寄り道していく事とした。
帰路の途中を左手の脇道へ逸れ、小さな丘を登る。
泣く泣く回れ右してすぐに出会った壮年のパーティーに上記の旨を伝えつつ、ズボンの裾までドロドロの足で引き返す。 しかしながら、せっかくなので最後に、出来るだけ沢山のスイセンの姿を楽しんで行こうと思い、少し寄り道していく事とした。 帰路の途中を左手の脇道へ逸れ、小さな丘を登る。
梨沢・七ツ釜渓谷 先述の丘を越えると、その先には見事なスイセンの花園が広がっていた。
此度の山行に対する残念な思いも、一面に広がる花々の彩りにたっぷり癒されたのち、再びスタート地点への帰途に就く筆者であった。
先述の丘を越えると、その先には見事なスイセンの花園が広がっていた。 此度の山行に対する残念な思いも、一面に広がる花々の彩りにたっぷり癒されたのち、再びスタート地点への帰途に就く筆者であった。

活動の装備

  • ニコン(Nikon)
    標準ズームレンズAF-SDXNIKKOR16-85mmf/3.5-5.6GEDVRニコンDXフォーマット専用
  • ニコン(Nikon)
    デジタル一眼レフカメラD7100ボディーD7100

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