二ツ？いや、五社山 干し柿の巻

第一原発に最寄りのうつくしま百名山の十万山に行こうとしたら、帰宅困難地域で封鎖されとる。 諦めて、道の駅Jビレッジ楢葉に行ってみたが大した物は無く半分工事中。 もうちょっとガッと買える所はないものかと探してみると「ここなら笑店街」というNHKのお昼の番組のような名前の所があるようだ。 行ってみるとショッピングモールのような所で、スーパーがあった。 買い出しをするが、土産物店のような店は無い。 福島の干し柿がほしい。 伊達のあんぽ柿はよく見かけるのだが、欲しいのは干し柿みたいなババアが作った干し柿がほしい。 来た目的の半分がそれだ。 もう時期的に終わりなのかな。 もう夕方なので日帰り温泉へ。 天神岬温泉しおかぜ荘、しばらく避難区域で休業中だった所だ。 薄濁りの湯がまったりと心地好い。 食堂の飯も安くてそこそこ。 隣のキャンプ場では雨の降るクソ寒い中、キャンプしてる人が数組。 修行なのだろうか。 五社山の登山口へ向かう。 この林道がまたクソ狭くてクソ長い。 舗装路なのがせめてもの救い。 五社山まで数㎞の看板があるが、進むほどに弱まる携帯電波。 崩落した林道に鉄板が敷いてある。 増してくる不安感。 突然、現れるプレハブとダンプ。 ん？林道終点？ いや、林道は続いていて新たな林道をここから作っているようだ。 駐車場に停めていいのかな。 すぐ先に広い路肩があり、ちょうど五社山の登山口があった。 このまま路肩に泊まる。 雨もやんだし。 飲んで寝よう。 朝６時前に起床。 さすがに－２℃だが、雨は既に乾燥していて凍結はしていない。 弁当食って準備。 ７時前に出発すると、工事関係者だろうか駐車場に車が２台やって来た。 谷間の登山道、落ち葉と降雪でよくわからないがサクサク進む。 部分的にちょい迷いそうになるが問題ない。 上部は急になってくるが、ほどなく山頂らしき広場に到着する。 公園のような所だ。 まず三角点を探して最も高い所へ。 芝生の広場のような所にあった。 ちょっと展望台に登る。 うーん、残念。 元々は第一原発が見えてたようだが、その辺りに木々が繁りちょうど見えない。 どうもこの山頂一帯が森林公園みたいな所だ。 そのまま来た道を下山する。 堆積した落ち葉と軽い積雪でズルズル滑る。 サクサク下り、駐車場に到着。 一休みして、林道を帰る。 本当にめんどくさい林道だわ。 そうだ、干し柿が欲しいのだ。 干し柿みたいなババアが作ったような干し柿が欲しいのだがスーパーには無さそうだ。 おお、道の駅があるね。 道の駅四倉、ここは以前に干し柿を大量に買った覚えがある所だ。 ちょうど９時開店。 ありゃ。 無いや。 あの～干し柿ありませんか？ 干し柿ですか？もう農家さんが作ったようなやつは売り切れです。 ああっ！残念。 あれが好きなのに。 あんぽ柿は売ってたのでそちらを購入。 まぁ仕方ない、どうせまた来るし。 避難区域解除になれば十万山に行くし。 干し柿、欲しかったなぁ。