山の女神に遭遇@蔵王 熊野岳

2020.01.12(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 23
休憩時間
53
距離
5.1 km
のぼり / くだり
280 / 284 m
13
38
32
7

活動詳細

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民宿「ぼくのいえ」に投宿し、日帰り温泉→翌日のエネルギーとガソリン補給に居酒屋「桃園」のカウンターでラム肉、Bier、山形のお酒(失念)しました。まだ満タンではないなとローソンに寄ってプレモル「神泡」と赤ワイン一本購入するも朝、起きたらビールは半分までしか飲んでおらず、未開封ワインが床に転がってました。 で、一晩でどうやるとこんなに散らかせるのだろうというくらいの部屋になったので掃除してロープウェイ始発に乗るべくパッキングしてここで、「あっ!」ピッケルと登山杖がありません。忘れました。というか、熊野岳/地蔵山なぞ登る予定はありませんでしたし(言い訳)。一面、アイスバーンだったら止まらないかも。無いよりましか?ということで「しばスポーツ」でスキーストックをレンタルしました。 ロープウェイ二つ乗り継ぎ往復参仟圓也で稜線にあがると、20m先が見えません。ホワイトアウト寸前、アタマの中も真っ白、どうしよ?状態です。臺灣、タイあたりから来ていると思われる若人が雪に突っ伏したりで大盛り上がり(多分-10℃くらい)。どうしようか・・・・とデカイお地蔵さんのところに行くも地蔵山のルートどころか方向すら分かりません。(30分近く駅舎付近を徘徊)。始発ロープウェイにはアイゼン組カップル、スノーシューカップル、同Soloがいましたが、丁寧に正しい準備をされており、出発する気配がありません。ホワイトアウト寸前の中で「誰か確信をもってでっぱつする人いないかなぁ」と熊野岳の案内ポールのように風雪の中つっ立ってました。妙齢の女性Soloがやはり最初の地蔵山の直登の方向すらわからないということで意気投合し?(分からないモン同士寄り添ってどうすんねん?)結論はやはり、聞くかfollowということになりました。さきほどのアイゼンカップルがご親切で張ってあるロープをくぐると地蔵山直登と教えていただき、慌ててアイゼン装着しホワイトアウトの中を出発することができました。 地蔵岳の頂上から少し進んだあたりからガスが切れ始め、遠方が見えてきました。スノーシューカップルリーダーが私の杜撰なアイゼン装着を手直ししてくださり、こちらの方々にもお世話になりました(真っ白に雪がついたOlympusのカメラ、大丈夫だったんでしょうか)。抜けるようなとまではいかないもののガスの隙間かあ差し込む陽光、鞍部での突風、発育不全でも十分に楽しめる海老の尻尾とうれしいことが続くのですが、件の女性、足の長さに満たない一歩で2.5歩×25cm/secくらいのピッチ歩行なのです。しかも傾斜、深雪、アイスバーンと状態を選ばずに前進されるのです。往路も復路もスノーシュー組を抜いて行きます。もうアタシは下/前45度しか見てません。ネックウォーマーで鼻、クチをおおってますと着いていくのに必死で苦しいので、冷気を直接吸気します。時々スマホで素手で写真を撮るときも息も上がってません。蔵王神社から復路、三角形の一辺じゃない?いや、違うとやり取りしてピストンルートにしましたが、登り、水平、下りともチャイコフスキー悲愴の第三楽章(Allegro molto vivace)のテムポで全く揺るぎません。前日は水晶山で「山の神」入り口を通りましたが、この日は「山の女神」に会った次第です。 状況 圧倒的に(?)積雪が少ないということです。スキー場も草、岩がぽつぽつでてまして、止まっているリフトもあります。海老の尻尾の発育も小さいそうです。 アイゼン2-3割、スノーシュー7-8割の感触でした。地蔵山直登部だけ20-30cm潜りますが(観光客が結構、登るんです)、稜線は表面が凍っているか10cmくらいの雪深でした。 気温は-10℃くらい、ザックサイドのペットボトルは揺れているにも関わらず凍り、中でガタガタと大きな氷の塊ができてました。蔵王山神社は風向きによって無風スポットがあり、行動食を摂ることができました。

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