新百 烏場山 障害だらけの嫁の道

2020.01.12(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 35
休憩時間
17
距離
8.1 km
のぼり / くだり
584 / 588 m
6
25
10
7
47
2
13
20
14
1
9

活動詳細

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何かこう、どうでもいいんだけどさ、千葉にちょいちょい来るのだ。 年に一回、何故か来る。 活動記録をさかのぼると昨年は関東百名山でガッツリ回った。 里見八剣伝やら酒造巡りやら坂東霊場やら一ノ宮巡拝なんやかんやでかれこれ20年くらい毎年。 存外奥深いのだ千葉は。 ここにきて新日本百名山を知る。 千葉の烏場山がそうだ。 はい。 行きましょう。 毎回そうなんだが、都心部という嫌な壁がある。 青梅市在住時代はいつもバイクで東京湾フェリーを使っていた。 圏央道にて成田市に向かい、八街市へ。 通りすがりに八街神社に参拝、すぐ近くの落花生専門店、坂井のピーナツにて色々購入。 ピーナッツソフト、美味だ。 そして今回、行きたかった所、長福寿寺へ。 ここは金運で有名なお寺だ。 どうもここ最近は何かと出費がかさんでな。 いや、わかってるんだ。 世の中のそこそこの金持ちは神頼みなんかしてないってのを。 本来欲望やこだわりを捨て去るべき仏教のお寺が、欲望真っ盛りなのがなんとも言えない。 少し外房に向かい、稲花酒造に寄る。 しまった、新酒は来月頃だそうな。 更に木戸泉酒造にも寄る。 ここは全てこだわりの手作り山廃仕込み、しかしまたしても新酒は来週だそうな。 なんというタイミングの悪さ。 何か嫌な予感。 さて、外房は日帰り温泉に乏しい。 ホテルの風呂を借りるのが主流である。 鴨川の奥地に日帰り温泉があるようなので行ってみる。 途中、買い出ししようとスーパーへ。 わくわく広場鴨川店?変わった名前だ。 ん? お土産物屋かーい。 入ってみると、お弁当あるんかーい。 朝晩の惣菜を買い温泉へ。 粟斗温泉に6時半に到着。 辺りは真っ暗。 元々は旅館だったのかな。 洗い場は3つだけ、7時閉店なので急ぐ。 廊下で猫がスリスリしてくる癒し。 いつか老後はこういう温泉旅館でゆっくり過ごしたいものだ。 鴨川から登山口に向かう。 小さな花嫁街道の看板があった。 従って進むと絶望的に狭い道。 ギリギリ通れる幅。 狹路の突き当たり、左手が登山口かな、暗くてわからないが右手の公園らしき方向に進む。 広い分岐点があるが、駐車場はどこだろう。 右下の道に下りてみるが、便所がありベンチや管理棟と炊事場がある。 草ボーボーの広場、かつてキャンプ場だったのだろうか。 駐車場は無いので分岐点に戻る。 分岐点の奥の道はどうなってるのかな。 駐車場あるかもしれないが不安だ。 怖いので侵入はやめて、広い分岐点の端に泊まることにする。 月が明るい。 飲んで寝よう。 念のためヤマップを確認。 は?通行止め? 今頃気付く。 先達様の記事では台風被害が相当凄いらしい。 薄々予想はしていたがまさかここまでとは。 せっかく来てもう飲んで寝るとこ。 最悪のタイミングだ。 しょうがない、行くだけ行ってみよう。 朝6時起床。 例年なら氷点下なのに暖かい朝、気温5℃。 今年の冬はおかしいね。 朝食して準備して、明るくなった朝7時に出発。 花嫁街道の登山口へ進む。 猪か何かの罠がある。 Googleマップで視認した丸い広場のような所は木箱が並び、養蜂所のようだ。 昨夜の突き当たり先に行くとすぐに登山口と便所があり、路肩に停められるようだ。 登山口には通行止めの看板。 まぁ行くだけ行ってみよう。 ガチの原生林の倒木帯は栃木の山々で散々経験しているし。 登りはじめていきなりの崩落地。 丸太がかけられ倒木を刈った跡。 最初からこれかい。 丸太が散在し復旧作業の苦労がわかる。 所々で荒れた登山道。 半分ほど進むと倒木はそのままだ。 やはり手が回らないのだろう。 大きな崩落地があるが踏み跡がしっかり付いていて問題ない。 徐々に増える倒木。 倒木も丸太を乗り越える程度なら良いのだが、木がバッサーと道をふさいでいるのは迂回するしかない。 迂回路にはテープがあり安心。 やがて山頂近くになると、開けた尾根道になる。 トイレの看板があった。 こんな所に便所? ちょっと見てみよう。 小屋があり、開けてびっくり。 便器は無く穴も無い。 ただそのまま地面にされている。 これはひどい。 山頂に到着すると、色々と賑やかな標識。 石像があり丸太が賽銭箱のようだ。 ちょっと祈願しておく。 この浄財を復興に活かしてほしい。 一休みして花婿ルートに下山する。 少し下るともう倒木。 下って行くと更に増す倒木。 高巻きに迂回するが踏み跡が不明瞭。 みんなどこ通ってるのだろうか。 厄介な倒木が数ヶ所。 花嫁街道より高難度。 1時間ほど下ったところで登山者1人。 瓦の散らばった石殿がある。 元々こうなのか台風のせいなのかは不明。 やがて平坦な登山口に到着。 すぐ近くに滝があるので、ついでに行ってみよう。 苔むした木の階段を下ると立派な滝があった。 グラグラ揺れてちょっとそろそろ危ない。 どうもこのまま沢沿いに進むと登山口の公園に行けるようだが林道に戻る。 林道には通行止めの看板があり数台のスペースがあった。 すぐに登山口の公園に到着。 一休みする。 さて帰ろうと狹路を走ると、リュック姿の人が歩いていた。 会わなかったな、何だろう?通行止めの標識を見て諦めたのかな? しかし本当にこの狹路、勘弁してほしい。 国道に出ると目の前に海水浴用なのか広い駐車場があるがロープで塞がれている。 どこかに登山用の駐車場があるのだろうか? 帰りがてら、カズサの里愛彩畑という所に寄る。 道の駅のような穴場施設だ。 ここの農産物販売品やピザなど美味しいのだ。 今日は濃厚なベジ白湯ラーメンをいく。 近くの久留里神社に参拝。 ここも台風で破損している。 限定御朱印がかわいい。 帰路の途中、豊乃鶴酒造に立ち寄り国吉神社に参拝する。 圏央道の渋滞にながされつつ帰宅。 想像以上に台風の被害は大きい。 しかし地元有志の復旧作業が入っているだけまだマシだろう。 むしろ多少の倒木はアトラクション的に残しても問題ないと思う。 この程度ならもう登山者を呼んで踏み固めた方がいいのかもしれない。 花嫁街道。 嫁の道は山あり谷あり倒木あり、長く険しい道のりでした。 何か深いな。

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