奥多摩~大菩薩嶺縦走

2020.01.04(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 51
休憩時間
30
距離
14.0 km
のぼり / くだり
1719 / 453 m
2 31
2 50
54
53
6
9
19
7
DAY 2
合計時間
7 時間 29
休憩時間
55
距離
20.7 km
のぼり / くだり
288 / 1774 m

活動詳細

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●持ち物 着衣…ジオライン極厚、長袖カットソー、フリース、ソフトシェル、+夜にダウン 寝袋…モンベルダウンハガー800#0 食事…おでん、ウィンナー、酒、五目ご飯 ●一日目 奥多摩から大菩薩嶺までの関所抜けの山道で、明治初期まで使われていたという牛の寝尾根を歩いてみたかった。 去年の豪雨で役所への橋が壊れたということで、本来降りたかった役所前は諦め、その手前の田元で降り登山道へ。 しかしほんのちょっと歩いただけで車道に出てしまい、登山道が見つからないハプニング。どうしてもGPSが示す場所に道がない。 登山道の痕跡らしき石段が数段だけ残っている斜面を見上げると、ところどころ木々にピンクのリボン。どうみても林業の目印っぽいなぁと思いつつ、ということは人が登れないことがない、と、斜面を這うように登りきりました。 すると、出ました出ました、きれいに整備された登山道が。私たちが知らないだけで巻き道が用意されていたのかも。なんにせよ30分くらいはロスをした。 狩場山を越えると「牛の寝通り」。その後も榧ノ尾山や玉蝶山など小ピークをいくつか越える牛の寝尾根は、穏やかな何の変哲もない山道で、展望もないことから長く単調。 この日の出会ったのはたったの二人、人気がないのも頷ける。 しかし山を独り占めしているような解放感と静かで穏やかな山行は魅力的で、落ち葉のじゅうたんの音、鳥のさえずりの近さなどは格別。 いよいよ玉蝶山(1700m)を超えた辺りから雪道に。チェーンスパイクを装着したが、積雪20センチほどなので必要なかったかもしれない。 石丸峠に出ると一気に展望が広がり、富士山が10時の方向にいきなり現れ、思わず感嘆の声が漏れる。 頻繁に猪や鹿の目撃がある「熊沢山」という恐ろしい名前の小ピークを越えると、大菩薩峠。カラスや鹿の鳴き声がほうぼうから聞こえ、一気に夕暮れの哀愁が漂い始めます。風も出てきて気温は-10℃くらいに。 夕焼けに染まる富士は雲がかかり、薄暮の中しばらく甲府盆地と富士を眺めていました。 夜は-15℃ほどに下がり、風も強く軽く雪が降る。時折外からガサガサ、ガラガラと石が落ちる音も聞こえたが、風なのか獣なのかはわからず。 ●二日目 起床4:00。あまりの寒さに寝袋から出れず。ご来光を見るためにここまで来たのだ!と自分を鼓舞し、まずは食事。 用意もそこそこに日の出前の06:40。夜が白み始めたと思ったら、直後に見事なブルーモーメント。日の出の直前、白から青が増すこの一瞬がとても不思議。太陽は新雪にまぶしく、思わず万歳三唱を繰り返しました。 その後も見事に晴れ渡る眺望。「親知らずの頭」からが富士が一番大きく見事。賽の河原から雷岩までが眺望が良い。軽く新雪が降りつもり、サクサクきらきらと気持ち良い。 雷岩でしばらく展望を眺めた後は、唐松尾根を「福ちゃん荘」へとくだります。徐々に富士が見えなくなるのが寂しい。牛の寝とは打って変わって、登山客の多いこと。ピストンで犬連れの山行も多い。 福ちゃん荘は三が日後も営業していたそうです。「ロッヂ長兵衛」はお休みでした。バスもこないので、裂石まで東から西へ横断するように行きます。 冬季通行不可の車道を歩くしかないのかと思っていたら、ちゃんと登山道があった。標高の下がるこの地帯のほうが獣の出没頻度が高いらしい。危なくも変哲もない登山道ですが、苔のびっしり生えた巨石群、切通に積もった枯葉のプール、ぐにゃりとベッドのように曲がった大木など、自然を満喫して歩いた。

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