活動データ
タイム
06:23
距離
26.8km
のぼり
495m
くだり
681m
活動詳細
すべて見る「崇徳天皇は、天子の尊いお身にありながら御位を譲られた後、世の乱れのため都を遠く離れた南海の僻地に寂しい晩年をお過ごしになったことは、まことに畏れ多いことであります。」 昭和53年刊行 崇徳上皇御遺跡案内より 1156年、崇徳院は保元の乱で讃岐に配流され、京にお戻りになることも叶わず数年の後にその地で崩御された。 和歌をこよなく愛された院は多くの美しい歌を残し、歌聖・西行は乱の後も院への敬慕を歌を通して守り続けたと言う。 後の世にあって院は朝廷に災いをなす御霊として怖れられ、さらにその後の歴代天皇は深く院を拝され、以て国家安寧を祈願された。 明治天皇の即位は第一に崇徳院御霊前への勅使派遣から初められたと言う。 明治によって切り開かれた近代日本の延長上を生きる我々にとって、院の歌とご意志は、令和の今日にも繋がっていると言えるだろう。 咋年末、御製に多く接するうちに、私の中で院への敬慕が止まなくなった。 調べてみると院の御陵は香川県坂出市にあるらしい。年始の休暇を利用して、四国唯一の天皇陵である白峯御陵を参拝しようという仄かな意志が芽生えた。 私はこれまで四国を訪れたことがなかった。オートバイでフェリーに乗れば二泊三日で御陵を参拝することが出来る。近くには、敬愛する森鴎外の小説「金比羅」にまつわる金刀比羅宮もある。善通寺に立ち寄れば空海上人生誕の地を訪れることも出来そうだ。ヤマップ地図を調べると、低山とは言え「空海トレイル」という山道も歩くことが出来るらしい。 最初は一人で行くつもりだったその旅について、ヤマップユーザーでもあるslopebook君に話したところ、史学を修めた彼も、なんと同行してくれることになった。 令和二年の正月、バイクツーリング旅行として友人と四国を目指すことになったのだ。 初めて訪れた四国は、平らかな大地になだらかな山が映える美しい場所だった。 私はその場所で、崇徳院の御遺跡と、多くの和歌に触れた。 一月の高速道路をバイクで疾走して厳しい寒さに襲われもしたが、この旅の記憶は、私の一生にとって、この上ないものを与えてくれることになるだろう。 (善通寺編に続く) 雑感1 1月2日・夕刻の九州道登りは15キロ渋滞を抜けたら、さらに15キロ渋滞、それを抜けたらまたもや15キロ渋滞でした。福岡は九州の首都なのだなあ。 雑感2 普通のときでも高速道路をバイクで走ると風でめちゃくちゃ疲れるのですが、さらには一月の寒さでヘロヘロになってしまいました。エアコンとかが使えて、疲れたら寝ることも出来る自動車は偉い! 雑感3 白峯寺は訪れる人も少ない場所でしたが、弘法さんの霊場でもあり、そう言った意味でも厳かな良い場所でした。 雑感4 こんぴらさんの人出は超絶多くて驚愕しました。江戸時代にはお伊勢参りと並び称されたそうですが、九州民からするとお正月の太宰府の人出が更に何倍にもなったような感覚でした。ビックリ仰天❕
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