活動データ
タイム
28:01
距離
24.6km
のぼり
2963m
くだり
3081m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る去年から続けてきた西穂~奥穂縦走の集大成に、山猫先輩と年末縦走してきました。 今回は好天が2日しか持たないという予報だったので初日はロープウェイを使ってショートカット。ロープウェイを降りて少しあるくと先行の人間が引き返してくるのでなにかと思ったらトレースがありません。しかたないので膝下くらいのラッセル開始。でも10分くらい歩くと何故かトレースが出てきました。なんじゃこりゃ?です🤔 しかしまぁ、ありがたくトレースを使わせてもらいます。そのあとは、フル装備の我々が何故か先頭のままで西穂山荘まで1時間で到着。そこで装備をつけて、独標で12時。こりゃぁいいペースで西穂まで行けそうだと思ったら、その先の先行は1名様。それも何故か途中で引き返すということで、めでたく我々が先頭に立ちます。そりゃあイキがってトレースがなければいいなぁみたいなこともいいましたけど、まさか西穂まですらトレースが無いとか😅 一気にペースが落ちて、西穂到着は14時。 計画ではここで泊まりでしたがもちろん先へ進みます。が、西穂の下りは昨日までの雪が夏道に乗って、なかなかわかりづらく、結局ザイルを3回ほど出しました。場所によっては懸垂下降した先でラッセルに悪戦苦闘することもあり、一度は前進しようと雪を切り崩してたら表層雪崩が起きて足元から下が全部崩れ落ちてヒヤッとしました。そんなこんなで手間取っているうちに間ノ岳手前の小さなコルで16時半と日没が迫っていたこともあって切り上げることにしてビバーク。足が冷たくて、テンとへ転がり込んだときにはホッとしました。 2日目は奥穂まで抜けたかったので朝5時半 出発。前夜は足が冷たくて寝れなかったですが結構調子よく歩けます。まずは間ノ岳手前の登りでラッセル。間ノ岳を越した辺りで日が登って明るくなったので歩きやすくなりした。とはいえ、あちこち雪の吹きだまりがあって、結構消耗します。天狗の頭の下りではルートを外して一回ザイルを出しました。懸垂で時間を食ってしまい奥穂抜けれるかなぁ?と思いつつ歩いてたらいつの間にかジャンが見えはじめ時間も9時過ぎといいペース。こりゃぁなんとかなるなと見通しが明るくなって気が楽になります。ジャンの登りは相変わらずきつくてだらだらといつまでも続きますが、11時になんとか到着。奥穂を眺めると沢山の人。一方、来た道を振り返ってもこっちは後続が来る様子もなく、最後まで自分達でトレースをつけることが確定。ヤレヤレ😌 だけどもここまで先頭でトレースつけてきたのに、こっちのトレース使ってきた連中にトップを譲るのは腹立たしい。となるとこれはむしろ望んだ展開ってやつかもしれません。 ジャンの下りはスリングとカラビナを残置して下ります。ちょっとした岩場をクライムダウンで下り、ナイフリッジをこなし、その先の悪い箇所を懸垂。ここは懸垂支点さえ見つければこっちのもの。とはいえ、何度もザイルを出し入れするのには正直うんざりしました。 奥穂の登り返しは馬の背に雪庇が張り出していて、神経を使いました。というか、5月、11月と様子が違いすぎて、通過したことにも気づかず、あれよあれよという間に頂上へ。時刻は14時。朝から8時間半で抜けれたのはできすぎでしょう。二人ともヘトヘトでしたが、頂上は風が吹き付けて寒いので一息ついたらさっさと奥穂の小屋まで下りました。15時前に小屋について、さぁどうしようかと先輩と相談。今日中に涸沢岳西尾根から2400mテン場まで下れそうでしたが、結構足に来ていたので奥穂の小屋で泊まることにして入り口を掘り出しました。結構な重労働でしたが、中は広々として温かく、夜は快適に過ごせました。 3日目朝、6時に小屋を出ると辺りは銀世界。風もそこそこあって視界が効きづらい状態で歩き始めました。いまいちルートが判然としないなかを歩いていると、前方にヘッテンの明かりが見えて誰か下ってきます。泊まり装備を持たない軽荷の単独者でしたが、この天気で突っ込んでくるとは恐れ入ります。幸運を祈りつつ別れてこちらは涸沢岳を目指します。30分ほどで頂上へつきましたが、暗くて方向を間違え、あわや北穂のほうへ下るのを先輩の判断で軌道修正して無事、下山ルートの尾根に乗ります。この辺りの判断力はまだまだと感じました。下りは前日のトレースがないので慎重に行きます。 蒲田富士手前辺りで雪が増え、その先は雪庇も出ていてあまりリッジの側を歩きたくなかったのですが、リッジから離れるとハイマツの落とし穴にはまってにっちもさっちもいかなくなるので恐々リッジの側を歩きます。視界が悪いので吹き付ける雪で目がいたいですがゴーグルを外して下りました。ジャンクションピークまで来ると、漸く風も弱まってきて樹林帯で雪も吹き付けなくなり、正直ほっとしました。ここからは消化試合でしたが、一昨日からの疲れで足がおぼつかず、ヒヤリとする場面もあり。最後にはおまけで山猫先輩が⛏️を落とすハプニングもあって、一筋縄では終わらなかったわけですが、とわいえ、これで西穂~奥穂は一応ケリがついたので、来期は違うところを縦走します。
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