涸沢岳西尾根から奥穂高岳

2019.12.28(土) 3 DAYS

活動データ

タイム

16:19

距離

21.3km

のぼり

2359m

くだり

2357m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 22
休憩時間
1 時間 8
距離
8.1 km
のぼり / くだり
1379 / 100 m
DAY 2
合計時間
7 時間 16
休憩時間
9
距離
5.2 km
のぼり / くだり
867 / 875 m
1 49
1 23
DAY 3
合計時間
2 時間 40
休憩時間
0
距離
7.6 km
のぼり / くだり
83 / 1380 m

活動詳細

すべて見る

山を始めた時から憧れのひとつであった、厳冬の北アルプス。 しかし憧れと同じくらいに不安があるのも事実。気象、寒さ、装備等々、未知の部分が大きすぎて、いまいち踏み出せない。 しかしこの年末、それらの不安を振り切って単独で入山する事にした。 ■初日、ぼちぼちと 仕事終わりに大急ぎで支度をして香川を出立、夜通し運転して新穂高に6時過ぎに到着。 準備をして7時頃発、右俣林道は既にばっちりのトレース。西尾根の基部でアイゼンを装着し登りだすが、装備は重いし、初の北ア、とにかくバテないようにゆっくり登った… はずだったが7パーティ抜き去り、最終的にはトップに立った。先頭は2100m付近までトップでラッセルしてきた強そうな若い男性2人組パーティと、これまた強そうな男女2人組パーティ。ラッセルのお礼を言い、後は私がと2400mの幕営地までラッセル。雪はというと、昨日ドカっと降った新雪で深さは膝上から股下くらい、膝入れ時々切り崩しながらのラッセルとなった。 幕営地に一番乗りしたのでテン場は選び放題、一等地にテントを張った。この日は続々と後続が続き、2400m幕営適地はテント村と化した。 ■アタック当日 蒲田富士のナイフリッジとやらを先頭で行ってみたい という思いがあった為、なるべく早く発ちたかった。しかし上部は確実に新雪のノートレース、暗闇のナイフリッジ通過はリスクも大きそうで、早く発ち過ぎてもヤバイかもしれない。 他のパーティは5時から行動するだろうという予想のもと4時出発としたが、まさかの寝坊、4時40分にようやく出発。この時点で先行者あり。 蒲田富士の稜線までに1パーティパスし、見上げるとヘッデンの集団が蒲田富士を登っている。しかし、どうやら先頭ではなさそうだ。 蒲田富士周辺のナイフリッジはトレースがあり問題なく通過。とは言えこの暗闇で新雪ノートレース、トップは相当苦労しただろう。 F沢のコルで先頭集団に合流、この時点で4番手。前のパーティは入り口の狭いルンゼを右から巻いてたので、自分はそのままルンゼを直上しこれで2番手。 狭いルンゼを登り切った所でようやくトップを視界に捉える。少しして追い付き、ラッセル交代。昨日も先頭にいた男女2人組のパーティだった。聞けば、昨日2100m付近までトップでラッセルしてた若い男性2人組が、今朝2時半にテントを出、暗闇の中F沢のコルまでトップでラッセルしたという。 いやはや、恐れ入りました😅 ルンゼの雪は股下くらいのラッセル、途中から尾根に切り換え、ミックス帯のルーファイをこなして涸沢岳に到着。 主稜線は風は強いが行動に問題は無さそうだ。 眼前には奥穂がドーン、一息入れてから奥穂の登りに取り付く。初めは夏道を使い、途中から右のルンゼ状を直上。簡単なミックス帯と雪壁をこなしながら高度を上げていくと、目の前に祠が。ああ、ようやく来た。が、あれ…? 「俺、奥穂登るの初めてじゃね?」 計画段階から何故か登った事がある前提で計画していたが、いざ頂上の祠を目前にして、自分が奥穂に登った事がないことに気付いた。 初めての奥穂がこの時期、光栄な事に年末組の中ではトップでの登頂となる。 なんだか急に特別な感じがしたので、歩みを緩め、一歩一歩踏みしめるようにして登頂。誰もいない山頂、束の間の余韻に浸った。 ■最後に 山を辞めた訳でも、谷底で死んだ訳でも、失恋した訳でもありません(笑) SNSに少し飽きてただけです。。 これからは気が向いた時に少しずつ更新していこうと思います。 今年一年も大変お世話になりました。皆様、良いお年をお過ごし下さい☺️

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。