#124 三戸まちあるき②

2019.12.29(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
32
休憩時間
3
距離
2.2 km
のぼり / くだり
96 / 96 m
32

活動詳細

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年末年始のお休みがまもなく終わるタイミング、 少し日にちを遡って年末の一日を振り返る。 この日 12/29は、前の晩からのまとまった雪で 朝から自宅の雪片付けに追われて、 ようやく一息つけたのはお昼近くでした。 この冬いちばんの青空をながめていたら 出かけたくなってソワソワしてきました。 出かけたのは自宅から30分、 名久井岳の麓の里山とその近所の出来事。 今回はそんな日記です。 久しぶりに本棚から窓際のトットちゃんを 取り出して読み返してみたくなります。

名久井岳  仕事納めをした次の夜、
地元はまとまった雪が降り翌日の土曜日は一転して素晴らしい青空がひろがりました。
しかしながら僕の心は晴れませんでした。
仕事納めをした次の夜、 地元はまとまった雪が降り翌日の土曜日は一転して素晴らしい青空がひろがりました。 しかしながら僕の心は晴れませんでした。
名久井岳  なぜならこの雪を待ちわびていた冬靴のソールが
剥がれ冬山歩きが制限されたからでして。
今回の日記は、そんな理由でガッカリしながら
地元を散策した年末のいちにちの様子です。
なぜならこの雪を待ちわびていた冬靴のソールが 剥がれ冬山歩きが制限されたからでして。 今回の日記は、そんな理由でガッカリしながら 地元を散策した年末のいちにちの様子です。
名久井岳  郊外の農道を走ると雪を被ったリンゴの木が。
あぁそうだ。今日はあそこに行こうかな。

思い出したのは黒柳徹子さんの著者、
『窓際のトットちゃん』でした。
郊外の農道を走ると雪を被ったリンゴの木が。 あぁそうだ。今日はあそこに行こうかな。 思い出したのは黒柳徹子さんの著者、 『窓際のトットちゃん』でした。
名久井岳  疎開先に向かう列車の窓からリンゴの木をみて
トットちゃんは大声で叫びます。

〜本文より抜粋〜
「あの木は何の木?」
「リンゴの木だよ、リンゴ好きかい?」
「大好き!」
「じゃ、送るから」
疎開先に向かう列車の窓からリンゴの木をみて トットちゃんは大声で叫びます。 〜本文より抜粋〜 「あの木は何の木?」 「リンゴの木だよ、リンゴ好きかい?」 「大好き!」 「じゃ、送るから」
名久井岳  疎開先に向かう列車のなかで居合わせた乗客から
頂いたリンゴが彼女の人生のベースとなって、
彼女を形作っている、と僕は想像する。
疎開先に向かう列車のなかで居合わせた乗客から 頂いたリンゴが彼女の人生のベースとなって、 彼女を形作っている、と僕は想像する。
名久井岳  そのシーンはちょうど東北本線のこの駅。
諏訪ノ平(すわのたいら)

いまではJRから分離された第三セクター、
青い森鉄道の無人駅となっています。
そのシーンはちょうど東北本線のこの駅。 諏訪ノ平(すわのたいら) いまではJRから分離された第三セクター、 青い森鉄道の無人駅となっています。
名久井岳  時代とともに道路が整備されてモータリゼーションが進むと、高齢化と人口減の影響も併せて駅の利用者が減少していきます。
時代とともに道路が整備されてモータリゼーションが進むと、高齢化と人口減の影響も併せて駅の利用者が減少していきます。
名久井岳  かつてはダルマストーブが置かれていた駅待合室は石油ファンヒーターに置き換えられていたが、乗客はなくストーブも点いていない。

にぎやかだった昭和の以前のここは、
ダルマストーブでスルメを炙りながら談笑するほっかむりに背負子(しょいこ)姿のオバちゃんたちがたむろしていたのを覚えている。
かつてはダルマストーブが置かれていた駅待合室は石油ファンヒーターに置き換えられていたが、乗客はなくストーブも点いていない。 にぎやかだった昭和の以前のここは、 ダルマストーブでスルメを炙りながら談笑するほっかむりに背負子(しょいこ)姿のオバちゃんたちがたむろしていたのを覚えている。
名久井岳  三戸のリンゴを八戸や三沢に、
かわりに八戸のサカナを三戸に持ってくる。
冬場は出稼ぎで不在のご家庭を守る奥さん方は、
行商と生活に必要なものの買い付けのため、
この駅をみんな利用したのです。
三戸のリンゴを八戸や三沢に、 かわりに八戸のサカナを三戸に持ってくる。 冬場は出稼ぎで不在のご家庭を守る奥さん方は、 行商と生活に必要なものの買い付けのため、 この駅をみんな利用したのです。
名久井岳  今ならひとりに一台の自家用車が当たり前になり
都市部に人口が移っていくとなると、
にぎやかだった諏訪ノ平も無人駅となる。
今ならひとりに一台の自家用車が当たり前になり 都市部に人口が移っていくとなると、 にぎやかだった諏訪ノ平も無人駅となる。
名久井岳  いくつもの出会いと別れと笑いと涙が、
このホームと駅舎であったんだろうなって
しんみり考えてしまう。
いくつもの出会いと別れと笑いと涙が、 このホームと駅舎であったんだろうなって しんみり考えてしまう。
名久井岳  駅舎の引き戸を開けると感じられたダルマストーブの熱気とスルメの匂いはなく、
ホームにも列車を待つひともいない。
駅舎の引き戸を開けると感じられたダルマストーブの熱気とスルメの匂いはなく、 ホームにも列車を待つひともいない。
名久井岳  黒柳さんは当時を振り返って、

「私の故郷は青森県三戸郡の諏訪ノ平。
 そう決めています」とおっしゃっています。

そうとうインパクトがあったんでしょうね。
嬉しかったんでしょうね。
黒柳さんは当時を振り返って、 「私の故郷は青森県三戸郡の諏訪ノ平。  そう決めています」とおっしゃっています。 そうとうインパクトがあったんでしょうね。 嬉しかったんでしょうね。
名久井岳  駅舎に飾られた写真。
黒柳さんのお母さん、黒柳朝さんの自伝『チョッちゃんが行くわよ』が原作の昭和62年のNHK朝の連続テレビ小説『チョッちゃん』。

 その写真には、由紀さおりさん、伊奈かっぺいさんが写っています。
駅舎に飾られた写真。 黒柳さんのお母さん、黒柳朝さんの自伝『チョッちゃんが行くわよ』が原作の昭和62年のNHK朝の連続テレビ小説『チョッちゃん』。  その写真には、由紀さおりさん、伊奈かっぺいさんが写っています。
名久井岳  クルマは国道4号を少し南下し三戸の町に。
クルマは国道4号を少し南下し三戸の町に。
名久井岳  町の中央にある城山は、名前のとおりで、
南部藩のお城があったところです。
町の中央にある城山は、名前のとおりで、 南部藩のお城があったところです。
名久井岳  春先は桜のキレイな場所でもあり、
城山の頂上には広めの駐車場もあります。
春先は桜のキレイな場所でもあり、 城山の頂上には広めの駐車場もあります。
名久井岳  お城の他に神社もあり、
いま僕は杉並木の参道を歩いています。
お城の他に神社もあり、 いま僕は杉並木の参道を歩いています。
名久井岳  城山の前後に川が流れていて、
天然の要塞となっていました。
城山の前後に川が流れていて、 天然の要塞となっていました。
名久井岳  夕べの雪で、一面真っ白でした。
夕べの雪で、一面真っ白でした。
名久井岳  神社の社に一礼し、
足元に注意しながら境内をあるきます。
神社の社に一礼し、 足元に注意しながら境内をあるきます。
名久井岳  狛犬も雪に埋まりかかっています。
狛犬も雪に埋まりかかっています。
名久井岳  麓からラッセルして上がってきた足跡がひとつ。
麓からラッセルして上がってきた足跡がひとつ。
名久井岳  踏み出すと膝下まで埋まります。
踏み出すと膝下まで埋まります。
名久井岳  天守を正面からみてみる。
天守を正面からみてみる。
名久井岳  ズボズボと雪に足を取られながら前進し、
ズボズボと雪に足を取られながら前進し、
名久井岳  傾いた太陽に照らされた天守と向き合う。
傾いた太陽に照らされた天守と向き合う。
名久井岳  春からはまた天守に登って盆地となっている三戸の街並みを眺めたいのですけれど、
春からはまた天守に登って盆地となっている三戸の街並みを眺めたいのですけれど、
名久井岳  いまはこれが精一杯かな。
いまはこれが精一杯かな。
名久井岳  葉っぱが落ちて、
いくぶん見やすくなったとはいえ、
これが今は精一杯。
葉っぱが落ちて、 いくぶん見やすくなったとはいえ、 これが今は精一杯。
名久井岳  黒柳徹子さんの食べたリンゴは、
どんなリンゴだったのかな?
黒柳徹子さんの食べたリンゴは、 どんなリンゴだったのかな?
名久井岳  城山を降りて帰ることにします。
城山を降りて帰ることにします。
名久井岳  城山を取り囲むように流れる馬淵川。
ソラの色を映し青く輝いています。
城山を取り囲むように流れる馬淵川。 ソラの色を映し青く輝いています。
名久井岳  朝からの日差しで、すっかり路面が現れたけど
今日一日 町の人たちは雪片付けに忙しそう。
朝からの日差しで、すっかり路面が現れたけど 今日一日 町の人たちは雪片付けに忙しそう。
名久井岳  バス停には『11匹のねこ』
バス停には『11匹のねこ』
名久井岳  漫画家の馬場のぼるさんの絵本のキャラクター
町の至るところで見つかります。
漫画家の馬場のぼるさんの絵本のキャラクター 町の至るところで見つかります。
名久井岳  ウロウロしている僕をジッッとみる視線。。
ウロウロしている僕をジッッとみる視線。。
名久井岳  イッヌ。。
イッヌ。。
名久井岳  名久井岳を眺めながら帰宅。
年明けにどこか遠出しようと考え始める。
新年、冒険の旅をはじめよう🐕
名久井岳を眺めながら帰宅。 年明けにどこか遠出しようと考え始める。 新年、冒険の旅をはじめよう🐕
名久井岳  その夜、テレビで衝撃的なニュースが。
あの人も同じタイミングで
一足早く冒険の旅に出たそうな…
その夜、テレビで衝撃的なニュースが。 あの人も同じタイミングで 一足早く冒険の旅に出たそうな…

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