【深南部】中ノ尾根山(2297m)白倉山(1851m)笠松山(2013m)三又山(2220m)鶏冠山南峰(2248m)西俣沢ノ頭(2251m)黒山(2095m)黒沢山(2123m)

2019.12.14(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 6
休憩時間
1 時間 41
距離
14.8 km
のぼり / くだり
1908 / 577 m
42
3 53
50
1 22
1 19
1 25
DAY 2
合計時間
9 時間 36
休憩時間
1 時間 26
距離
11.3 km
のぼり / くだり
485 / 1835 m
28
2 16
1 27
3 32

活動詳細

すべて見る

①白倉橋までは勝手知ったる(笑)。先週下降に使った尾根を、今回は登り返しに使います。初冬のテント泊。ザックが肩にずっしり食い込みます。低気圧の張り出しに伴う降雪も予想されました。その不安のせいで、余計に荷が重く感じるのかな。 対岸の黒沢山を遠い目で見ながらレッツゴーです。上空はにわかに掻き曇り、志気があがりません。 何とか稜線へ。現金なもので、中ノ尾根山へと伸びあがっていく対岸のスカイラインを見て火がつきました。笹っぱらにシカが飛び上がります。白いお尻を見せて電光石火で駆け去っていく。 まずは白倉山を再訪。ここからが未踏区間です。笹ヤブと倒木のタフさに歯を食いしばり、林間の笠松山ゲット。歩くにつれ、笹原を背負った白倉山が頭を低くしていきます。逆に、目指す三又山が大きくなってきました。光岳が一際目立つようになると、三又山到着です。 しかーし!この時までには、風がごうごうと唸り始め、身体にこたえる天候になってしまいました。ヨモギ沢ノ頭(西俣沢ノ頭)がいかめしい表情でにらみつけてきます。風裏を探し、山頂北の笹原に大きな荷をデポしました。   ②ここからが、本日のメインイベント。装備をベーシックに切り替え、登り残した鶏冠山南峰までのトレースに入ります。 強烈な風に耐えて歩きます。地形の複雑な場所は億劫がらずにしっかり地図読みします。ガスが湧き立ち、小雪が舞い、視界もききません。鶏冠山南峰直前で、岩壁が現れ、ルート読みは必須です。迷い尾根が東に分岐していて、帰りは要注意だな。 そして、うっすら雪のついた鶏冠山南峰に立ちました!展望ゼロなのに、感動は半端ない! まったりする間もなく、とんぼ帰り。シラビソがエビのしっぽをつけて厳しい冬の到来を告げています。 日没と競争しながらデポ地に帰還。ミッション終了。急いでテントを広げますが、凍てついた大地にペグが刺さらない。奮闘中、突如テントのエラスティック・バンドにはじかれ、鋭い音を残してペグが空中に姿を消しました。しまった!まあ、落ち着け、落ちつけ。ペグの本数に余裕はある。どうにか設営を済ませ、我が家にもぐり込みます。 猛烈な風が上空で吠え、小雪がばらばらとテントを叩きます。でも、テントの中は別世界。バーナーに点火し、まったり時間を過ごす幸せ。カレーご飯にマルタイラーメン。炭水化物に偏った、超アンバランスなメニュー。そんなものでも多幸感はハンパない。 夜半、暴風の唸りも休止符をはさみ始める。テントの外に出てみよう。遠く飯田の灯が、ほの見えました。阿南町あたりかな。深山のおぼろ月夜も実に乙なものだなあ。 <2日目> ③朝焼けです!中央アルプスが、御嶽山が、恵那山がナイスです。光岳や池口岳や鶏冠山、それにつながる長大な尾根が絵巻物だ。 嘘のように風がやみました。朝食を済ませ、テントをたたみます。雪がそれなりなら、バ-ナーで雪を溶かして「水」にしようと思っていました。が、予想に反して雪は散り敷いた程度。 梶谷川の源流に水を求めます。ここはセオリー通りです。ところが、思う以上にガレが発達していて、これは難関と判断しました。満たされぬ思いで登り返し、最後の手段でわずかな雪をバーナーで溶かして飲料水を作ることにします。 おっと。何たることか、コンマ何グラムをケチって、コーヒー・フィルターを家に置いてきちゃったぞ。やむを得ない。首に巻いていた汗くさい「手ぬぐい」で、笹っ葉のゴミを濾しとってサーモスに入れます。とても、こんな光景は女子には見せられない。苦労して得た水、笹のエキスたっぷり。健康に良いことを願うばかりだ(笑)。 いざ、出発。深南部にどっぷり浸る山旅も後半戦。ヨモギ沢ノ頭を越えてガレ地を巻き、中ノ尾根山の懐に抱かれて歩きます。 樹林に囲まれた中ノ尾根山。これまた格別。何の変哲もない樹林下がこよなく愛しい。そして夢にまで見た中ノ尾根山南面の笹原パラダイス(略してササパラ?)。天国に最も近い場所の一つです(ちなみに根拠はない)。 笹の海にふらふら漕ぎ出す小舟の僕。立派な角の、堂々たるオス鹿が二頭、暖かく(ちなみに根拠はない)見守ってくれてます。彼らに比べたら私はまだまだ未熟な航海士。 地味な信濃俣や合地山と、人気者の富士山、というコラボは異色のペアリング。不動岳・黒法師岳・バラ谷山・前黒法師山・戸中山、遠く遠く竜頭山。豪華キャストにゾクゾクしちゃう。北アルプスは穂高と槍ヶ岳が、そのカリスマを誇示している。聖岳や光岳だけじゃない、大無間山や朝日岳、稲又山や笊ヶ岳が視界に入ると、早くも失禁気味である。 ④満たされて歩いていると、何と人類に遭遇!!!。ザックには、鹿の頭骨をくくりつけてスゴっ!ワイルドを越えて野生のアドベンチャラ-さんだよ。 深南部を歩いていると、自分が自然の一部であるを疑いません。「しも」さんに出会い、ようやく自分が人間であることを思い出しました。 さて、黒山付近の笹地獄を越え、存在感を増した六呂場山を指差し呼称。至近距離の不動岳に興奮を隠せないままに歩くと、あっけなく黒沢山。やったぜ~! 下山は難しい。地図とコンパスと首っ引き、しかも重い荷物に肩が悲鳴を上げています。コース終盤は「しも」さんが注意を喚起してくれたデンジャラスな激下り。ピリッとテンション上げて高度を落とし、黒沢の水線に立ちました。何とか渡渉成功です。 でも、一難去ってまた一難。思いの他、損傷の激しい黒沢橋を歩くのは、いつか見た古い白黒映画みたいだ。あれだ、フランス制作の『恐怖の報酬』(イブ・モンタン主演)。そこかしこに橋げたが抜け落ちてスリリング。ビビりながらも渡りきる。何とかゴール!!思わず雄叫びが出た。

池口岳・加加森山・光岳 先週はここで涙のゲームオーバーでしたが・・・
先週はここで涙のゲームオーバーでしたが・・・
池口岳・加加森山・光岳 まだまだ続く樹林の山旅♫
まだまだ続く樹林の山旅♫
池口岳・加加森山・光岳 笠松山だっ!
現地調達したかのような山名標にニヤリ・・・
笠松山だっ! 現地調達したかのような山名標にニヤリ・・・
池口岳・加加森山・光岳 可愛や
はるか眼下の白倉山さん
可愛や はるか眼下の白倉山さん
池口岳・加加森山・光岳 三又山に荷物デポって
三又山に荷物デポって
池口岳・加加森山・光岳 ベーシック装備かつぎ
北をめざせば
見えてくる
奥から順に
しらびそ尾根
クロナギ尾根
犬切尾根
ベーシック装備かつぎ 北をめざせば 見えてくる 奥から順に しらびそ尾根 クロナギ尾根 犬切尾根
池口岳・加加森山・光岳 ササ尾根歩いて
ササ尾根歩いて
池口岳・加加森山・光岳 草つき歩いて
草つき歩いて
池口岳・加加森山・光岳 岩壁登って
岩壁登って
池口岳・加加森山・光岳 おおっ!これはひょっとして・・・

いにしえの賢人はよくぞ言った
『為す者は常に成り
行う者は常に至る』
おおっ!これはひょっとして・・・ いにしえの賢人はよくぞ言った 『為す者は常に成り 行う者は常に至る』
池口岳・加加森山・光岳 感動の涙で目が曇って
表示が読めにゃい
感動の涙で目が曇って 表示が読めにゃい
池口岳・加加森山・光岳 これはえびのしっぽか
しっぽのえびか
これはえびのしっぽか しっぽのえびか
池口岳・加加森山・光岳 ミッション終了
デポ地に帰還
テント設営

ラーメン食し
飲んだくれる
ミッション終了 デポ地に帰還 テント設営 ラーメン食し 飲んだくれる
池口岳・加加森山・光岳 いつしか朝~♫
全国的に朝~♪♫
いつしか朝~♫ 全国的に朝~♪♫
池口岳・加加森山・光岳 水を求めて何千里
水を求めて何千里
池口岳・加加森山・光岳 ガレが深くてあきらめるオレは根性なし甲斐性なし
ガレが深くてあきらめるオレは根性なし甲斐性なし
池口岳・加加森山・光岳 とりあえずベース基地に
ただいまだよ
とりあえずベース基地に ただいまだよ
池口岳・加加森山・光岳 愛してるぜ
中央アルプス嬢と御嶽氏
愛してるぜ 中央アルプス嬢と御嶽氏
池口岳・加加森山・光岳 再び三又山に立ち
再び三又山に立ち
池口岳・加加森山・光岳 熊伏山・朝日山・平森山・白倉山に向かって
おはよの挨拶を忘れない
そんなオレってやっぱジェントルマン
熊伏山・朝日山・平森山・白倉山に向かって おはよの挨拶を忘れない そんなオレってやっぱジェントルマン
池口岳・加加森山・光岳 すがる三又山ちゃん振り切ってオレは行くぜっ
止めてくれるな
おっかさん
すがる三又山ちゃん振り切ってオレは行くぜっ 止めてくれるな おっかさん
池口岳・加加森山・光岳 富士の山と
信濃俣のコラボ
こんな地味な構図にわくわくする自分が謎すぎる
富士の山と 信濃俣のコラボ こんな地味な構図にわくわくする自分が謎すぎる
池口岳・加加森山・光岳 白山までが見送りに来てくださるなんて
オレって実はセレブなのさ
白山までが見送りに来てくださるなんて オレって実はセレブなのさ
池口岳・加加森山・光岳 恵那さんもえーなー(意味不明)
恵那さんもえーなー(意味不明)
池口岳・加加森山・光岳 慎重に行こう
慎重に行こう
池口岳・加加森山・光岳 西俣沢ノ頭
優しさと厳しさと
西俣沢ノ頭 優しさと厳しさと
池口岳・加加森山・光岳 この枯れ木はヤギ系?
この枯れ木はヤギ系?
池口岳・加加森山・光岳 き・き・来ましたっ
き・き・来ましたっ
池口岳・加加森山・光岳 あこがれの中ノ尾根山
あこがれの中ノ尾根山
池口岳・加加森山・光岳 すまぬ
不法侵入、許してくれ
すまぬ 不法侵入、許してくれ
池口岳・加加森山・光岳 深南のヘソ
不動岳、鎌ナギ、丸盆岳、黒法師岳、バラ谷ノ頭
深南のヘソ 不動岳、鎌ナギ、丸盆岳、黒法師岳、バラ谷ノ頭
池口岳・加加森山・光岳 中ノ尾根山はこの角度が決まってるね
中ノ尾根山はこの角度が決まってるね
池口岳・加加森山・光岳 いい絵だな~
いい絵だな~
池口岳・加加森山・光岳 鼻の下を長くして
何度も振り返るオレ
鼻の下を長くして 何度も振り返るオレ
池口岳・加加森山・光岳 先を急げばヒコウキ平
先を急げばヒコウキ平
池口岳・加加森山・光岳 北東側の大展望
信濃俣、富士山、大無間山、手前が合地山
北東側の大展望 信濃俣、富士山、大無間山、手前が合地山
池口岳・加加森山・光岳 左端が光岳だね
左端が光岳だね
池口岳・加加森山・光岳 人類との邂逅
しもさん、おつかれさん
人類との邂逅 しもさん、おつかれさん
池口岳・加加森山・光岳 ササこぎの末に黒山に到達せり
ササこぎの末に黒山に到達せり
池口岳・加加森山・光岳 不動岳間近なり
不動岳間近なり
池口岳・加加森山・光岳 再びオールキャスト
不動岳から黒法師岳を経てバラ谷ノ頭
再びオールキャスト 不動岳から黒法師岳を経てバラ谷ノ頭
池口岳・加加森山・光岳 はるばる歩いてきたな~
はるばる歩いてきたな~
池口岳・加加森山・光岳 この先慎重に尾根を辿って標高を下げ
黒沢の水線にランディング
この先慎重に尾根を辿って標高を下げ 黒沢の水線にランディング
池口岳・加加森山・光岳 フィニッシュの黒沢橋ですが
フィニッシュの黒沢橋ですが
池口岳・加加森山・光岳 ごらんの通りの幽霊橋
ごらんの通りの幽霊橋
池口岳・加加森山・光岳 ホントに渡って大丈夫かい
ホントに渡って大丈夫かい
池口岳・加加森山・光岳 めでたくゴールイン♡
めでたくゴールイン♡

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。