屋久島 0m to 1936m , and to 0m 宮之浦岳、永田岳袈裟斬りチョップ

2019.12.12(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
14 時間 52
休憩時間
1 時間 5
距離
41.9 km
のぼり / くだり
3485 / 3491 m
1 59
23
59
9
13
35
15
3
32
54
37
46
30
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3
38
7
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1 37

活動詳細

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https://youtu.be/m1O5CtmbrAQ 袈裟切りチョップである!! かの破壊王 橋本真也を破壊王たらしめた必殺技のひとつなのです。 さて、ほんで何がどーなって袈裟切りチョップであるのかをダラダラ掘り下げて参りましょう。 何を隠そう、僕は20年ぐらい前に屋久島を訪れ宮之浦岳に登ったことがあります。その際、淀川の登山口から宮之浦岳に登り、トロッコ道を荒川まで下りるという、若者にありがちな体力まかせなコースどりをしました(当時は地名とかなんやらよーわからんままに登っとりました)。プロレス的には”地獄突き”でしょうか?! 今回、幸運にもまた屋久島へ行くにあたって、僕が考えたのは20年前の自分がビックリしてまうようなことをすることです。 なんちゅーても、あれから約20年を経て令和の世を生きる僕は、“普通のオッサンはまずトライしようと考えない距離を、好きこのんで寝ないで走ったり歩いたりするオッサン”にクラスチェンジ済みなのです。 当時と同んなしように、登って下りてきてもそんなに面白い話ではありません。 そこでこれですっ!!屋久島袈裟切りチョップです。屋久島の頸動脈あたりから斜め下方向へズバッと切り込んでやろうやないかいっ、なのです、そーなんです。 主にweb上の情報を収集し散らかした結果、やはり世の中にはクレイジーな同志がいらっしゃることがわかってきました。 http://gonextpeak.com/post-2328/ https://blog.goo.ne.jp/nora-nora2010/e/fa433d1c2762c51ac285156f0829ec94 中には12時間あれば袈裟斬りいけるとおっしゃる猛者もおられ、“じゃあ僕もガンガって日帰りでチョップをかませそうだ!!”と思えてきました。 しかしながら、実行に移すにあたって、解決すべき問題がいくつもありました。大きな問題と僕なりの解決策(?!)が、以下の6点です。 ①この師走の平日に一緒に走ってくれる人などいるわけない →一人でいくしかないっ、保険加入、登山届提出、メシぎょーさん持つ等、緊急事態に対する最低限の対策をしとく ②レンタカーとかタクシー代しゃれならんですよ →すごく頑張って走ったり歩いたりする ③冬至近く日没時刻が早く、すぐ暗くなる →活動開始時刻を極力早く設定する ④僕、寝袋とかテント持ってへん、しかも夜に山で寝るのがオバケとか超常現象的にめっちゃ怖い →夜中に走ったり歩くのはそんなに怖くないので、山の中で寝ることは考えず無泊で連続的に行動する、ツェルトだけは持っとく ⑤雨降ったらきっとエグいことになる →とにかく晴れることを祈る、車運転してるときに道をゆずりまくる等、善行(?!)を積んで神さんにアピールする。 ⑥12月に入ってから登っていらっしゃる方々の宮之浦岳登頂ログを見せてもらっていると、積雪があり、アイゼン等冬山装備でのぞんでいらっしゃる方がおられた。しかし、僕はその手のアイテムを持っていない。 →僕の靴で上がれるレベルの雪量になっていることを祈る、やはり神さんに(善行)アピールする。その上で行けるとこまで行って、あかんかったらスッパリ諦めて引き返す。 これらを含め、その他諸々を考慮して、宮之浦 深夜発 栗生 最終バス乗車 プランでいくことにしました。 県道の舗装路を使えば、夜間であっても白谷雲水峡までまず迷わずたどり着けます。また、そっから先も、縄文杉あたりまでは整備が行き届いた道があり、折からの満月の月光で夜中でも走り易いことが見込まれます。 シリアスなトラブルさえなければ、夜明けまでにトロッコ道の終点に到達して、以降も充分闘えると考えられました。 っで、おおよそプラン通りに事を運べました。その過程で起こったこと、感じたことをつらつらとまたダラダラと列挙してみましょう。 ・夜間の白谷雲水峡なめてた ライトを頼る杉峠への登りで、公家・武家杉あたりで迷った。きっと明るい日中であればなんてことないとこなんやろけど。予備知識が少ない道の夜間一人走りのリスクを改めて認識した。 ・トロッコ道の楠川分かれへんで迷う。上と同様。暗くて見通しがきかないことに加え、ちょっとした降雨があった。あの状況では地図とコンパスだけではリカバーむずかったと思う。仮にスマートフォンがトラブって、GPS情報が獲られなくなったら、進行を諦め明るくなるのを待たざるを得ない状況やったと思う。 ・トロッコ道から先の登山道は木製のデッキや階段が見られ、整備が行き届いていた。暗い中、この手の人工物を確認できると、道を誤っていないと確信できて心強かった。 自然林エリアが人の歩行により荒れることを回避する意味合いなんやろなぁ、と思った。 ・縄文杉を20年ぶりぐらいに見たが相変わらずでかかった。 ・平石やら坊主岩付近で微弱ながらdocomoの電波が拾えた。 ・平石過ぎてからの開けた笹原エリア付近で西からの霧を伴う強風がエゲツなかった。 ガッスガスで見通しがサッパリきかんかった。 ルート上の笹が湿っていて、あっという間に靴と下半身がビッチャンコになった。 GPS情報を参照するに宮之浦岳ピークまで1kmないはずやのに、そこへ近づいていってる実感がなく、全然つかへんやんっ、としか感じられなかった。 サブくて泣いた。 雪がとけてなくなっていたことだけは良かった、ホンマに。 ・宮之浦岳山頂の200m下からピークがまったく見えへん豪快なガスりぷりを前にして、山登りってこうゆうもんやんと開きなおれた。 ・宮之浦岳山頂のかげが覗える距離までつめると、断続的に雲が切れて日光が差すタイミングがあった。すげーワクワク感!! ・山頂に到達後、メシ食ったり、写真とったりゴソゴソしていると晴れた!!やった!! 嬉しくて泣いた。20年前に山頂で撮った写真を思いだして泣いた。 ・日が上り、角度的に下方を見下ろす形ながらブロッケン現象が起こった!!これご褒美やで、と思った。 ・ビッチャンコの下半身は乾いてきたが、手袋を外していたため、手がチンチンに冷えてえらいことになった。最終的に口の中に手を突っ込んで温め、わしゃタコかと思った。 ・山頂に居合わせた山岳ガイドの方に三岳参りの祠の位置を教えていただいた。おかげ様でおまいりすることができました、ありがとうございました。 ・永田岳への道中はうってかわって快適そのもので、今までのん何やったん的にニコニコランニングやった!! ・永田岳付近では霧のベース、そして霧がそこから生まれ、間もなく霧散する様子がよく見てとれた。あの霧同様、僕はどっから来て何処に行くのか、よぉわからんなぁ、と唐突に思春期的思考をめぐらせるオッサンになった。 ・鹿ノ沢小屋を経て辿った花山歩道が興味深かった。一気に高度を下げる中で、三重県の台高、紀北エリアの山中を思い起こさせる植生、雰囲気を終始感じていた。 ほどよい間隔で配置される目印テープ、重要なポイントに張られる通せんぼロープ等、わかってはるなぁ、という絶妙な整備によるサポートがなされていた。 ・登山道から林道へ出たあたりのタイミングで、GPSログを押さえていたアプリケーションが落ちていることに気づいた!! 12時間以上、そして35km以上のログがブッ飛んだかもしれない、という軌跡マニアにとっては、突然後頭部を思いっきりどつかれた(後ろからラリアットを叩き込まれた)ような衝撃的な出来事に暫く立ちすくんで動けなくなった。 幸いにもアプリケーションが落ちるまでのデータがスマートフォンのメモリーに残っていた! しかし、あの状態でスマホンが再起動とか電源落ちとかしてたらどないなってたかわからん。対策を要する。 ・最終盤に差し掛かり、仮に最終バスに乗れなんだときのことがめっちゃ心配になってきた。タクシー呼ぶとして、バス運賃1900円ぐらいの距離のタクシー代が想像できんし、それっくらいやったらバス停でビバークよな、とか思ってた。 そう考えるとけっこうええペースで走れて余裕でバスに間に合った。よかったよかった。 ・なんだかんだいって、20台の時以上に体力まかせやった。 ・どーじゃい、屋久島!!キいたやろワシの袈裟斬りチョップ!! えっ!?なんですと、痛くも痒くもない?!ローリング袈裟斬り、脳天唐竹割、フライイングクロスチョップ、もっともっと打ち込んでこいっですて?! ギャフーン、ゴメンナサイ、勘弁して下さい、とかなんとか。

屋久島・宮之浦岳 喰らわせてやらねばならん、しかるべき袈裟斬りチョップをっ!
さあ参りましょ!!
喰らわせてやらねばならん、しかるべき袈裟斬りチョップをっ! さあ参りましょ!!
屋久島・宮之浦岳 宮之浦の益救神社(やくじんじゃ)にお参りです。
夜中に神社に行って騒ぐと罰があたるので、静かに行動です。
宮之浦の益救神社(やくじんじゃ)にお参りです。 夜中に神社に行って騒ぐと罰があたるので、静かに行動です。
屋久島・宮之浦岳 月光に照らされる県道の舗装路をひた走り、白谷雲水峡に到着です。
時刻的に当たり前ですが暗いです。
月光に照らされる県道の舗装路をひた走り、白谷雲水峡に到着です。 時刻的に当たり前ですが暗いです。
屋久島・宮之浦岳 ググり杉とかくすぐり杉、ぐりとぐら杉
やらのパチモンに気をつけて、くぐり杉をくぐり抜けて行きましょう!!
ググり杉とかくすぐり杉、ぐりとぐら杉 やらのパチモンに気をつけて、くぐり杉をくぐり抜けて行きましょう!!
屋久島・宮之浦岳 トロッコ道に出会う楠川分かれに到着です。
杉峠を越えてからの下りルートは基本的に夜間でも辿り易かったですが、集中力を高く維持していないと容易く道を外してしまいます。
トロッコ道に出会う楠川分かれに到着です。 杉峠を越えてからの下りルートは基本的に夜間でも辿り易かったですが、集中力を高く維持していないと容易く道を外してしまいます。
屋久島・宮之浦岳 トロッコ道の終点ですわね。右手に写る階段をのぼってゆきますよ。
暗くてよーわからんですが。
トロッコ道の終点ですわね。右手に写る階段をのぼってゆきますよ。 暗くてよーわからんですが。
屋久島・宮之浦岳 おはようございます、縄文杉。
前にお会いしてから20年ぐらいたちました。
あなたにとっては瞬き2へんぐらいのもんかもしれんですが、僕は色々ありました。

今度お会いできるのは何時になるのでしょう?!
おはようございます、縄文杉。 前にお会いしてから20年ぐらいたちました。 あなたにとっては瞬き2へんぐらいのもんかもしれんですが、僕は色々ありました。 今度お会いできるのは何時になるのでしょう?!
屋久島・宮之浦岳 興味本位で高塚小屋をのぞいてみたら、中で休んでいた方を起こしてしまいました。申し訳なかったっす。
興味本位で高塚小屋をのぞいてみたら、中で休んでいた方を起こしてしまいました。申し訳なかったっす。
屋久島・宮之浦岳 ここは新高塚小屋です。
プロレス的に全高塚小屋はないんかいっ?!やなって考えない方がベターです。
“ロープを辿ってトイレ“的な立て札の意味がわからずフラフラしてしまいました。僕のリングはどっちやねん?!とかなんとか。
ここは新高塚小屋です。 プロレス的に全高塚小屋はないんかいっ?!やなって考えない方がベターです。 “ロープを辿ってトイレ“的な立て札の意味がわからずフラフラしてしまいました。僕のリングはどっちやねん?!とかなんとか。
屋久島・宮之浦岳 この辺りで微弱ながらdocomoの電波を拾うことができました。実際にテキストデータの送受信ができました。
いっつもいつもこういう通信環境なんかどうかは知りませんけど。
この辺りで微弱ながらdocomoの電波を拾うことができました。実際にテキストデータの送受信ができました。 いっつもいつもこういう通信環境なんかどうかは知りませんけど。
屋久島・宮之浦岳 あぁヘンな形の岩がいっぱい散らばるおもろい風景であるはずなのに、めっちゃ視界不良です。
プロレス的には毒霧で、ガンダム的にはミノフスキー粒子に匹敵しよーです。
あぁヘンな形の岩がいっぱい散らばるおもろい風景であるはずなのに、めっちゃ視界不良です。 プロレス的には毒霧で、ガンダム的にはミノフスキー粒子に匹敵しよーです。
屋久島・宮之浦岳 んんっ、なんとガスがきれてきてんちゃいますっ!?!
頼んまっせ、神様!!
んんっ、なんとガスがきれてきてんちゃいますっ!?! 頼んまっせ、神様!!
屋久島・宮之浦岳 いや、マジで天候好転ですやん!!とても嬉しい!!
いや、マジで天候好転ですやん!!とても嬉しい!!
屋久島・宮之浦岳 ウシャー!!
お陽さんかモーン!!山吹色のオーバ・ドライブがダダ漏れそうです!!
ウシャー!! お陽さんかモーン!!山吹色のオーバ・ドライブがダダ漏れそうです!!
屋久島・宮之浦岳 ようやっと宮之浦岳山頂に到着ですっ!!
背景の青空に歓喜!!ウギャー!!
ようやっと宮之浦岳山頂に到着ですっ!! 背景の青空に歓喜!!ウギャー!!
屋久島・宮之浦岳 眺望を阻む分厚い雲ですが、これはこれで壮観です!!
眺望を阻む分厚い雲ですが、これはこれで壮観です!!
屋久島・宮之浦岳 さて焼野分岐まで戻って永田岳を目指しましょう!!
にしてもこっち側はやっぱしガスってやがります。
さて焼野分岐まで戻って永田岳を目指しましょう!! にしてもこっち側はやっぱしガスってやがります。
屋久島・宮之浦岳 ウヒョーこーゆーの待っとったっす!!
ウヒョーこーゆーの待っとったっす!!
屋久島・宮之浦岳 嘘みたいに遠くまで見えよーです!
嘘みたいに遠くまで見えよーです!
屋久島・宮之浦岳 あっという間にガスが回ります。えらいもんです。
あっという間にガスが回ります。えらいもんです。
屋久島・宮之浦岳 永田岳山頂につきました。ホンマに雲厚いですわ。
永田岳山頂につきました。ホンマに雲厚いですわ。
屋久島・宮之浦岳 永田岳山頂からグルリっと。岩でゴツっとーです。
ここでも三岳参りの祠におまいりできました。
永田岳山頂からグルリっと。岩でゴツっとーです。 ここでも三岳参りの祠におまいりできました。
屋久島・宮之浦岳 ウハっ、鹿の頭骨っぽいのんが落ちてますわ。ボーっとしてたら明日は我が身ですわね。
ウハっ、鹿の頭骨っぽいのんが落ちてますわ。ボーっとしてたら明日は我が身ですわね。
屋久島・宮之浦岳 なんか個人的に凄く台高縦走路っぽい雰囲気を感じます。
なんか個人的に凄く台高縦走路っぽい雰囲気を感じます。
屋久島・宮之浦岳 花山広場のハリギリという木です。まさに巨大樹、見事です。
花山広場のハリギリという木です。まさに巨大樹、見事です。
屋久島・宮之浦岳 はいっ、ようやっと林道と出会いました。こっからは道外す心配ほぼゼロなので走ることだけに集中しましょう。
はいっ、ようやっと林道と出会いました。こっからは道外す心配ほぼゼロなので走ることだけに集中しましょう。
屋久島・宮之浦岳 落ち葉のレッドカーペットですわ。
落ち葉のレッドカーペットですわ。

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