大倉尾根の紅葉が見たい一心で(塔ノ岳)71.

2019.12.08(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 34
休憩時間
59
距離
14.2 km
のぼり / くだり
1376 / 1377 m
2 2
9
9
1 5
40
36
1
9
9
1 50

活動詳細

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「秋の夕日に照る山紅葉       濃いも薄いも数ある中に       松をいろどる楓や蔦は        山のふもとの裾模様」 「渓(たに)の流に散り浮く紅葉 波にゆられて離れて寄って 赤や黄色の色様々に 水の上にも織る錦」 霧氷も新緑も見たけれど、大倉尾根の紅葉はまだ見ていない。いつかは絶対見たいと思い続けて…。 そんな私の肩を押してくれたのが、12/1つとむさんの「塔ノ岳」のレポでした。 「この時期大倉尾根で特に好きな場所が見晴小屋から駒止小屋まで続く「楓の回廊」である。残念なことに来週が見どころか。」 そうだっ。7日(土)か、8日(日)に行ってみよう。毎日てんくらを見て文句なしの快晴8日(日)を選んだ。この日は、12月だと言うのにちっとも寒くない。うきうきしながら久々の大倉尾根を歩いて行くと、錦秋のあたり一面赤や黄色に染まった美しい景色が目の前に飛び込んできた。そこには、「あぁー、ここだっ。これだっ。これこれ。」と呟きながら暫く足を止めてこの美しい情景に見とれている自分がいた。この景色を見たら、今日はこれだけで十分満足と思ったりもした。 この先はまだ長く、続く階段、階段また階段が待っている。 漸く、「花立山荘」まで来た。毎回ここまで来ると、下山時間が気になって山頂を目指そうか、どうしようかと立ち止まってしまう。この時期は特にそうだ。山頂まで行ったら明るい内に帰れないかも知れないと。でも、今日ばかりは雲一つない青空が味方してくれたので、山頂を目指そうと即決‼️この先も更に登りが続く。きっと、苦しくて辛い顔で登っていたに違いない。下山して来た男性が、「今日の山頂は、絶景です。是非、見て来て下さい。」とすれ違い様に声を掛けて下さった。思わず「はいっ。頑張ります。」と元気な声で応えてしまった。そうだ、思い起こせば霧氷の時も「みっちーさん、頑張って。」と声を掛けて頂いたのはヤマッパーさんと後で分かった。決めた以上は頑張れ、頑張れと自分に言い聞かせ遂に山頂へ。山頂からの景色、それは素晴らしい絶景だった。風もなく穏やかで、富士山もすっきりと見え、気分は爽快。本音を言えばもっともっとこの場にいたかったがこの絶景をカメラに収めて食事も取らずに一目散に下山することにした。3、40分歩いただろうか。先を急ぐばかりに下ばかり見て歩いていた私に「みっちーさんですか。」と、声を掛ける人がいた。見上げると声の主はこれから山頂を目指すつとむさんだった。思わず嬉しくて飛び付きたくなるような感情をぐっと押さえてほんの少し会話を交わし、お互いの無事を願いながら、先に足を進めた。もう、この辺りまで来れば大丈夫。シャリバテしないようにとランチパックを頬張ると、とても美味しかった。 山には夕日が落ち始め、来る時に見た綺麗な紅葉が、まさにあの詩のように夕日に照らされて、去りゆく季節の最後の彩りを思う存分見せてくれているかのように見えた。その奥深い自然の懐に身を置けたことは忘れ難い思い出になることだろう。

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