活動データ
タイム
03:57
距離
11.1km
のぼり
608m
くだり
604m
活動詳細
すべて見る冬ですよ。はいッ、低山縦走の季節ですね!ご当地アルプスがんがん開拓したい! というわけで、沼津アルプスに引き続いて今回は長瀞アルプスに出かけてきましたぁ~~ 台風の影響でまだ登山道が荒れている場所も多いので、あれこれ調べて大丈夫そうな場所を探す今日この頃。 どうやら登山口の萬福寺周辺が荒れているようだが、安全に歩けそうとのことで今回の山行はここに決定。 秩父線なんていつぶりだろう、がたんごとん、2両編成に揺られて到着したのは野上駅。 こぢんまりしたかわいらしいホームを降りて線路を横切ると、冷たくなった空気が頬を撫でて、どこからともなくやってきた焚火の煙のような香りが鼻腔を掠めた。 なんだろう、この、なんともいえず懐かしい感じ。幼い頃の自分にこの地に似た記憶はないはずのに、郷愁を誘う。 冬はなんだか感傷的になる季節だ。そんな心の揺らぎもまた、心地いい。 友人と合流し、駅前の綺麗に清掃されたお手洗いに寄って出発。 駅からのんびり静かな道を歩き、ところどころにある道標に導かれて迷うことなく登山口に辿り着けた。 事前の登山道状況確認時、熊の目撃情報が複数回あると分かっていたため、 沼津アルプスで鳴らした熊鈴が再び出番を得た。 登り始めは鬱蒼とした針葉樹が多く、確かにところどころ登山道が落ち窪んだようになっている。 熊、くま、来るな~と念じながら大声でおしゃべりしつつ、足元に気を配りながら軽快に登る。 思うよりもあっという間に尾根にでた。 落ち葉が降り積もり、とても歩きやすいルートだ。 またしてもカメラを忘れたことを悔やみつつ、時折目に飛び込む鮮やかな黄色に歓声をあげる。 沼津の山々は非常に起伏が激しかったが、こちらはトレッキングと言ってもよいくらいに穏やかで優しい。 途中、長瀞アルプスの登山道を若干外れて寄り道した天狗山やその先の御嶽山(なんかこのあたりの名前、かの有名な山々に似ていて夏が待ち遠しくなる)もほんのちょっとお散歩した、くらいの手軽さで、 たいそうお得な気分になれる。 たまに落ち葉に紛れて石があるので、足をとられないようには気を付けるが、全体を通して危険のない初心者におすすめのコースだ。 尾根を歩いたり、少し外れて針葉樹や広葉樹の森の間を歩いたり、山に沿うように歩いたり。 木の実や葉っぱの形を楽しみ、すべすべの幹に抱き着き、余裕のある山行だと「山と遊ぶ」感覚が強くなっていいなあなどとしみじみ感じ入っていると、本当にあっという間である。 長瀞アルプスの終着点、宝登山は蠟梅が有名だそうだ。 冬が見どころの山というのは、アルプスに出かけない時期に有難い。 今は蠟梅の時期(1-2月)には早いが、静かで快適な山歩きが出来るので、これもまたいい。 落ち葉を踏みしめる感覚を味わいつつ、終始穏やかな登山道を一旦離れ、10分程度コンクリートの舗装路を歩けばその宝登山への階段が現れた。 こちらは結構急なので、ゆっくりペースを守りつつ地道に登ってゆく。 丁寧に整備された階段が、参拝する、という雰囲気を十二分に醸し出しているのが気分をあげる。 この山行で初めてほかほか温まり、息が少しあがって登ってるな、という気持ちになったころ、 広々とした山頂に辿り着いた。 おぉ~!と、右手に現れた何重にも重なっては、空に深い青を浮かび上がらせるようにして連なる山並みに笑顔になる。 ベンチもいくつかあって、この景色を前にお昼にするのも贅沢だ。 今回は下山後の星音の湯で腹ごしらえしようと決めていたので、ここでは温かいコーヒーをいれて一息。 宝登山神社奥宮へ立ち寄り、ここでの紅葉の赤の多さに感嘆する。 予定より大分時間を巻いたので、ついついあちこちにスマホを向けては写真を撮ってしまうくらいだ。 この日の宝登山山頂周辺の状況としては、以下の通り。 ・小動物園へ下るルートは現在荒れていて通行止め ・ロープウェイは残念ながら運休中! ・ロープウェイの右手奥にお手洗いもあるのだが、こちらも一時的に故障しているようなので、ご参考までに。 さてさて山頂周辺一帯が庭園のようになっているらしく、その間の道を縫うようにして下山道を見つけて、長瀞駅へと下り始めた。 が、こちらはずっと車道で、登りとしては単調で面白みに欠けるかもしれない(…笑) その代わり下りはさっささっさとスムーズに降りれ、降りた先は厳かに宝登山の麓に鎮座する宝登山神社だ。 境内を横切り、車道を少し歩いた先のこれまた綺麗なお手洗いを借りて、川下りのお店やカフェ、お食事処が軒を連ねる参道のような車道をのんびりゆく。 本日のお湯は、趣のある長瀞駅舎正面のバス停から無料送迎で30分、星音の湯。 地元の歴史を話してくださる運転手さんと会話をしているとあっという間だ。 到着したそこは旅館のようなおしゃれさ。 地元で美肌の湯と評判のお湯は、アルカリの強そうなとろっとした大好きな泉質。 つるつる温泉よりはとぅるとぅる具合は控えめだが、あまりの気持ちよさにご飯を含めたっぷり2時間、滞在させていただいた。 帰りのバスは一時間に一本で19時ころまであるのでありがたい。 長瀞駅で20分ほど待ち時間が生じたが、ほかほかに温まった身体はニット帽とソフトシェルと手袋さえあれば十分冷えずに過ごすことが出来た。 う~ん、またこのあたりに来るときは是非再訪したいところ! 山に登り、美味しいご飯に舌鼓をうち、温泉で日ごろの心身の疲れを解す。 やっぱりこの流れは最高の休日の過ごし方だ。 冬の間も、山登りはやめられそうにない。
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