檜岳山稜(寄~秦野峠~雨山峠~玄倉林道~玄倉)

2016.05.14(土) 日帰り

活動詳細

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2016年5月に行った檜岳(ひのきだっか)山稜と玄倉(くろくら)林道ですが、これをアップした2019年11月時点では通行できない道もあります。 ■林道の情報:http://www.pref.kanagawa.jp/docs/m2g/cnt/f417344/kurokurarindoh_closed.html ※玄倉林道だけでなく秦野峠林道も通行止めと書かれている(2019/11時点) ■寄沢ルートの情報:http://www.pref.kanagawa.jp/docs/f4y/02yama/kouen_kouenhodou/20191018_tozandou_yadorikiyusin_stop.html ※寄沢沿いのルートは通行止め(2019/11時点) --- このルートを歩いたのは新緑の5月中旬だったので、まだ暑くなく1000mを超える稜線上は風が程よい冷たさで心地よかったです。 寄(やどりき)でバスを降りてから登山口までは舗装された林道をひたすら2時間かけて歩きます。早めの時間帯だったこともあり、林道開始から檜岳を過ぎるまでは他に登山者や自転車の通行が一切なくクマとの遭遇が怖かったのでずっと鈴を鳴らしていました。 檜岳山稜はアプローチの悪さのせいか通行人が多くないようで、所々道が不明瞭であり特に草の生い茂る夏場は要注意でしょう。 ただ、稜線はアップダウンも少なく静かに歩きたい人にはお勧めです。一部は植林帯ですが、ブナやヒメシャラ、ツツジなどの生える自然林は非常に気持ちよかったです。 山名の付けられた伊勢沢ノ頭、檜岳、雨山の3ピークを通過して雨山峠に至り、雨山峠からは北東の茅ノ木棚沢ノ頭を経て鍋割山へ向かうコースと、南東の寄沢沿いの道を下って寄に戻るコース、西側の雨山沿いの道を通って玄倉林道に下るコースがあるように選択肢は豊富ですが、今回は玄倉林道側に下山するコースを選択しました。 玄倉林道までは、雨山沢沿いの高度感のあるトラバースで木橋や桟道が多くやや危険な道でした。玄倉林道の雨山橋付近に降り立ちますが、そこから北東に少し行けば休業中のユーシンロッジという山小屋や、更にそこから1時間弱歩くと”ユーシンブルー”で有名な熊木ダムがあります。 登山地図だと玄倉バス停まで3時間弱と書かれていたので時間を考慮してこの時は寄りませんでしたが、後に落石により2022年ぐらいまで通行止めになってしまったので行っておけばよかったとちょっと後悔しています。 それでも、雨山橋と同角沢出合の間にある玄倉ダム付近ではユーシンブルーを見ることができました。長くなるのでここでは詳しく書きませんが、丹沢山地の生い立ちにも由来する石英閃緑岩という白い岩の多いエリアなので川底には白い砂や小石が堆積しているために波長の短い光が透過反射して青く見えるとのことです。このような現象は石灰岩の多い地域では見られますが、石英閃緑岩は白米に黒ゴマをちりばめたような見た目で、石灰岩ともちょっと異なる白さ故に水面の色も独特なものなのだろうと思われます。(秩父の長瀞あたりだと青というよりは緑に近いです) 林道が復旧したら今度は熊木ダムは然ることながら、尊仏ノ土平まで林道を進み、そこから塔ノ岳に上るルートを辿ってみたいと思います。(塔ノ岳山頂から見下ろす白い河原がいつも気になっていたので) ---- 寄バス停 発  :7:20 ※新松田駅からバス 林道秦野峠   :8:55 秦野峠     :9:21 伊勢沢ノ頭   :10:07 檜岳      :10:28 雨山      :10:55 雨山峠     :11:20 雨山橋(玄倉林道) :11:50 境隧道     :12:37 玄倉バス停 着 :13:25 ※新松田駅までバス

大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 寄でバスを降りたら県道710号を中津川沿いに北上する
正面奥がこれから歩く稜線
※この中津川は酒匂川水系であり、愛川町を流れる同名の川(相模川水系)とは別の川
寄でバスを降りたら県道710号を中津川沿いに北上する 正面奥がこれから歩く稜線 ※この中津川は酒匂川水系であり、愛川町を流れる同名の川(相模川水系)とは別の川
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 寄大橋を渡ると秦野峠林道
林道秦野峠までひたすらこの林道を歩いて高度を上げる
寄大橋を渡ると秦野峠林道 林道秦野峠までひたすらこの林道を歩いて高度を上げる
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 一般車は通行不可だが立派な橋が架かる
一般車は通行不可だが立派な橋が架かる
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 シダンゴ山やダルマ沢ノ頭の稜線がよく見える
シダンゴ山やダルマ沢ノ頭の稜線がよく見える
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 標高が上がると自然林が増えてくる
標高が上がると自然林が増えてくる
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 沢に架かる橋を幾つも渡る
 沢の名前が橋名になっていることが多い
 写真は大鈴沢に架かるから「おおすず橋」、これを渡ると林道秦野峠は近い
沢に架かる橋を幾つも渡る 沢の名前が橋名になっていることが多い 写真は大鈴沢に架かるから「おおすず橋」、これを渡ると林道秦野峠は近い
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 林道秦野峠に到着
三叉路に見えるが、右が玄倉まで続く秦野峠林道で左は虫沢林道でシダンゴ山頂付近に至る
林道秦野峠に到着 三叉路に見えるが、右が玄倉まで続く秦野峠林道で左は虫沢林道でシダンゴ山頂付近に至る
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 大野山が目線の高さでよく見える
奥には位牌岳と越前岳まで見える
ここを目的地としても良いぐらいである
大野山が目線の高さでよく見える 奥には位牌岳と越前岳まで見える ここを目的地としても良いぐらいである
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 道標に従って登山道へ
道標に従って登山道へ
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 檜岳山稜の登山口
舗装路を既に2時間歩いてきたので、この中に入るのはちょっと億劫だった
檜岳山稜の登山口 舗装路を既に2時間歩いてきたので、この中に入るのはちょっと億劫だった
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 秦野峠手前のピークは日陰山方面への分岐点になっている
秦野峠手前のピークは日陰山方面への分岐点になっている
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 秦野峠
旧来の峠と区別するために林道の峠は「林道秦野峠」と呼ぶのだろう
秦野峠 旧来の峠と区別するために林道の峠は「林道秦野峠」と呼ぶのだろう
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 伊勢沢ノ頭を目指して新緑の道を進む
伊勢沢ノ頭を目指して新緑の道を進む
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 次第に南側の遠望が利くようになる
次第に南側の遠望が利くようになる
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 踏み跡が細いので外さないように注意して進む
踏み跡が細いので外さないように注意して進む
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 平らな稜線に出ると伊勢沢ノ頭は近い
平らな稜線に出ると伊勢沢ノ頭は近い
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 墓標のように立つ伊勢沢ノ頭の山名ポール
写真だと分かりにくいが土饅頭のように盛り上がっている
墓標のように立つ伊勢沢ノ頭の山名ポール 写真だと分かりにくいが土饅頭のように盛り上がっている
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 この稜線は林相が美しい
お気に入りの道の一つにしよう
この稜線は林相が美しい お気に入りの道の一つにしよう
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 北側には左手前に同角ノ頭と奥には蛭ヶ岳が望める
北側には左手前に同角ノ頭と奥には蛭ヶ岳が望める
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 次に目指す檜岳が見える
この稜線のアップダウンは緩やかなので苦ではない

もう少し光が欲しかったが一斉に芽吹いた淡緑色の山肌を見ると”山笑う”とはよく言ったものだ
次に目指す檜岳が見える この稜線のアップダウンは緩やかなので苦ではない もう少し光が欲しかったが一斉に芽吹いた淡緑色の山肌を見ると”山笑う”とはよく言ったものだ
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 登り返すと再び平らな道
登り返すと再び平らな道
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 檜岳
ピーク自体は写真の右側にある
檜岳 ピーク自体は写真の右側にある
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 次のピークである雨山までの道中は分かりにくい箇所のあるので踏み跡を外さないように注意する
次のピークである雨山までの道中は分かりにくい箇所のあるので踏み跡を外さないように注意する
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 雨山への登り返し
雨山への登り返し
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 崩落地のそばを通る
写真は少し寄って撮影したので、登山道はここまでぎりぎりではない
崩落地のそばを通る 写真は少し寄って撮影したので、登山道はここまでぎりぎりではない
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 雨山のピークまではほぼ平らな道、ここも気持ちいい
雨山のピークまではほぼ平らな道、ここも気持ちいい
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 雨山のピーク
なだらかである
雨山のピーク なだらかである
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 雨山峠まではこのような痩せ尾根もあるので要注意
左の赤紫の花はトウゴクミツバツツジ
雨山峠まではこのような痩せ尾根もあるので要注意 左の赤紫の花はトウゴクミツバツツジ
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 シロヤシオも咲いている
シロヤシオも咲いている
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 雨山峠に到着
ベンチのところが峠で、写真上方向が鍋割方面、右が寄沢方面、左が玄倉林道方面
雨山峠に到着 ベンチのところが峠で、写真上方向が鍋割方面、右が寄沢方面、左が玄倉林道方面
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 今回は玄倉林道に向かう
(写っていないが道標では雨山橋と書かれている方向)
今回は玄倉林道に向かう (写っていないが道標では雨山橋と書かれている方向)
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 玄倉林道までは雨山沢沿いをトラバースする
道が細かったり木橋が多かったりで少々危険な道である
玄倉林道までは雨山沢沿いをトラバースする 道が細かったり木橋が多かったりで少々危険な道である
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 玄倉林道が見えたら登山道は終わり
玄倉林道が見えたら登山道は終わり
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 ダートの玄倉林道を玄倉バス停を目指して進む(ひたすら長い)
ダートの玄倉林道を玄倉バス停を目指して進む(ひたすら長い)
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 玄倉林道は渓谷沿いなので張り出した尾根を貫くためにトンネルが多い
玄倉林道は渓谷沿いなので張り出した尾根を貫くためにトンネルが多い
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 玄倉ダム(玄倉第二発電所)
玄倉ダム(玄倉第二発電所)
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 ユーシンブルー
ユーシンブルー
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 石崩隧道
石崩隧道
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 地層が斜めになっているのだろうか、荒々しい迫力のある岩肌を見られる箇所もある
丹沢の”生い立ち”に関係するのだろう
地層が斜めになっているのだろうか、荒々しい迫力のある岩肌を見られる箇所もある 丹沢の”生い立ち”に関係するのだろう
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 新青崩隧道を出たところ(玄倉側)
”石崩”に”青崩”、崩れやすい地形だからその名称になるのだろう
新青崩隧道を出たところ(玄倉側) ”石崩”に”青崩”、崩れやすい地形だからその名称になるのだろう
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 少し見上げると山が密集していて”秘境感”が増す
こんな所でも都心から余裕で日帰りできてしまうから、これも丹沢の魅力である
少し見上げると山が密集していて”秘境感”が増す こんな所でも都心から余裕で日帰りできてしまうから、これも丹沢の魅力である
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 一般車進入禁止のゲート
バス停まではもう少し…ではない
一般車進入禁止のゲート バス停まではもう少し…ではない
大室山・畦ヶ丸山・菰釣山 長い林道もようやく終わって丹沢湖が見えたら、この少し先が玄倉バス停
長い林道もようやく終わって丹沢湖が見えたら、この少し先が玄倉バス停

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