常念岳・蝶ヶ岳 爆風に煽られ日帰り周回

2019.11.07(木) 日帰り

活動データ

タイム

09:55

距離

16.0km

のぼり

2104m

くだり

2103m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 55
休憩時間
1 時間 34
距離
16.0 km
のぼり / くだり
2104 / 2103 m
2 50
39
2 2
25
2 36

活動詳細

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昨年、いろいろな人が登って、絶景を堪能していたルート。 北アルプス 常念岳から蝶ヶ岳の周回ルート(三股起点)に行ってきました。 この時期に、常念岳に登れば「雪化粧した穂高連峰と槍ヶ岳」が拝めます。 昨年、行った人の日記を見て指をくわえてみてました。 そして、今年は絶対にこの時期に登ろうと決意し計画。 2019年11月7日(木) 決行です。 今回同行してくれた人。なかもとのひでちゃん 私も年に数回参加させて頂いている「もくよう会」という登山サークルを運営います。その関係で今回お付き合いいただきました。 深夜に大阪を出発し、朝4時過ぎ 三股駐車場到着。 少し仮眠をとり、6時から登り始めます。 ◇ 三股登山口から常念岳山頂 ◇ 三股駐車場から、登山口までは車が入ることができないので歩きます。20分くらい。 ここで登山届を提出し、常念岳を目指します。 常念岳へは、ずっと急登で水場も無し。水を持って登りましょう。 急登を登りながら、なかもとのひでちゃん。 「おれ、体力ないから登り切られへんかったらごめんな。」 「おれ、遅いからペースゆっくりでごめんな。」 いつも、こんな感じのへたれキャラを演出します。 私は当然のごとく無視です。 なぜなら、彼は登れる人だからです。 へたれキャラを演出しながら、標準タイム7時間15分の登りを3時間で登り切りました。 なかもとのひでちゃん、いつもへたれキャラですが、限界を超えると変貌します。 とても心強いです。 最近のアニメで例えると、「鬼滅の刃」の我妻善逸(あがつまぜんいつ)です。 詳しくは、ピクシブ百科事典で https://dic.pixiv.net/a/%E6%88%91%E5%A6%BB%E5%96%84%E9%80%B8 話が逸れましたが、三股からの登山道は途中の樹林帯を抜けると岩場を登ります。 この辺りから安曇野市が一望できます。 途中、振り返って富士山も見える景色を堪能してください。 ただかなりの岩場になりますので足元注意でお願いします。 避難小屋を越えて、山頂の北側には雪が積もっています。 ここで軽アイゼンを着用。雪も固まりつつあったので、アイゼン無しでは滑落の危険性があります。これからの時期に登る人は必ず持って登りましょう。 北側の斜面を登り切れば山頂です。 山頂からは、穂高連峰と槍ヶ岳が雪化粧をしてキレイに見えます。 「この景色に会いたかった!!」 槍ヶ岳の北鎌尾根、大キレット、涸沢岳、奥穂と前穂の吊り尾根、 めっちゃキレイです。 写真を撮る手が止まりません。最高です。 ただ本日は晴天なのですが、てんくらは C です。 何故かというと、風速18メートルの強風が吹く予報だったからです。 というか、すでに強風です。 山頂で5分もいない間に蝶ヶ岳に向け歩き出します。 ◇ 常念岳山頂から蝶ヶ岳までの稜線【爆風】◇ 蝶ヶ岳への稜線は、岩場を下り一旦樹林帯に入り蝶槍を越えて蝶ヶ岳ヒュッテに到着します。 先ずは、岩場を400メートルくらい下ります。 この斜面は南側になるので雪は全くありません。 ここで、なかもとのひでちゃん。 「今日、風めっちゃ強い予報やから、ちょっと乗り気じゃなかってん。」 「おれ、この風の中歩けるんかな。おいて行かんといてな。」 へたれキャラ、炸裂ですが、残念ながら、この下りから三股にピストンするには、北側の雪のついた傾斜を下らなければなりません。 ですので、蝶ヶ岳への稜線を進んだ方が安全。そのまま進みます。 風の向きは一定で、穂高連峰の方から吹いています。 ただ風速18メートルの強風です。 煽られてバランスを崩せば、滑落の危険性があるので慎重に進みます。 かなり強いです。詳しくは、動画で確認ください。 このあとの蝶ヶ岳ヒュッテ周辺は、これ以上の風で動画も取れませんでした。 風に煽られながら、ようやく樹林帯へ逃げ込みます。 ホッと一息です。 樹林帯は風を避けれるので、まったく感じません。 ここで、なかもとのひでちゃん覚醒します。 「ここまできたら、歩くしかないな。本気出すわ。」 最初からぶつぶつ言わずに、出してくれ!と思いながら聞いていました。 常念岳から蝶ヶ岳への稜線は、ゆるやかではなくアップダウンがあります。 特に蝶槍への登りは、かなりの急登です。 ここを登り切って、蝶槍から蝶ヶ岳ヒュッテまで、まったく木の無い吹きっさらしの稜線を進みます。 私が体感した中で一番の風です。 煽られてなかなか前に進みません。もちろん写真も撮れません。 カメラが飛びます。 3メートル後ろを歩いている、ひでちゃんに話しかけれも風で全く聞こえません。 正直、命の危険を感じました。 何度か岩陰に隠れて休憩し、そこで作戦を立てて進みます。 途中の写真は、岩陰から撮りました。 覚醒したなかもとのひでちゃんは、頼もしいです。 爆風の中でも、バランスを取りながら進んでいます。 私はなるべく突風に煽られないように、姿勢を低くして進みました。 そして、蝶ヶ岳ヒュッテ到着。 小屋は、今シーズンの営業を終了していたので小屋の影に隠れて休憩。 あとどれくらいで、風を避けれる場所まで進めるのか確認し、出発。 私はまだ蝶ヶ岳の頂を踏んでいないので爆風の中、山頂に進みます。 そして、写真も撮らずに下りようとすると、なかもとのひでちゃんが追って来てくれて写真を撮ってくれました。ありがとうございます。 登り始めが嘘のように頼もしいです。 写真を撮ってすぐに下山。 三股への下りに入れば、風は全く届かなくなりました。 一安心。 ◇ 蝶ヶ岳から三股登山口 ◇ ようやくホッとできました。 風速20メートル近くになれば、かなり危険です。 今回は風を想定して、防寒着などの装備を準備していたので寒さは大丈夫でしたが、もしなければ低体温症で行動不能になっていたかもしれません。 下山に入れば、なかもとのひでちゃんはノリノリです。 「おれ、この風の中でもめっちゃ歩けるやん。」 「おれ、めっちゃスゴイやん。みんなに自慢したろ。」 私は知っています。ひでちゃんが普通にこれくらいの条件なら歩けることを! 本人は、自信がなかったみたいで歩けて驚いていましたが、私は確信があったのでなにも驚きませんでした。 ひでちゃんが、 「またハードなルートも誘ってな。」 というので、 「東海地区に、shigezoさんという怪物がいるので、次回お会いした時に伝えておきます。」 というと、 「ワンスターさん以上の怪物は無理や、絶対に死ぬ。」 「言ったらあかんで。言ったらあかんで。」 と下山中連呼するので、言わないですが書き込みします(笑笑) shigezoさん、ひでさんが激しいバリエーションルートを希望していますので、次回連れて行きます。よろしくお願いします。 バカ話をしながら、ゴジラのような木でしょうもない写真を撮って無事16時下山です。 爆風でかなり疲れましたが、常念岳から蝶ヶ岳のルート、泊まりで行っても、夕焼け朝焼けがキレイだと思います。来年は、泊まりで行こうと思います。 一緒に登ってくれました。なかもとのひでちゃん、ありがとうございました。 なかもとのひでちゃんがあまりにおもしろかったので長文になりました。 最後までお付き合い頂いてありがとうございました。

常念岳・大天井岳・燕岳 朝4時30分に、三股駐車場到着1時間仮眠後、6時出発です。
朝4時30分に、三股駐車場到着1時間仮眠後、6時出発です。
常念岳・大天井岳・燕岳 三股登山口、北アルプスの朝は寒いです。
三股登山口、北アルプスの朝は寒いです。
常念岳・大天井岳・燕岳 朝焼けがキレイに映えます。
朝焼けがキレイに映えます。
常念岳・大天井岳・燕岳 三股登山口から、常念岳方向は、ずっと急登です。
三股登山口から、常念岳方向は、ずっと急登です。
常念岳・大天井岳・燕岳 ようやく朝日が見えました。
ようやく朝日が見えました。
常念岳・大天井岳・燕岳 こんな感じの登山道です。
ずっと急登です。しかも水場なし。
こんな感じの登山道です。 ずっと急登です。しかも水場なし。
常念岳・大天井岳・燕岳 本日は、晴天なり
本日は、晴天なり
常念岳・大天井岳・燕岳 何度も同じ写真のようですが、違います。
何度も同じ写真のようですが、違います。
常念岳・大天井岳・燕岳 雲海が見えます。朝早くから登れば山頂で見えました。残念。
雲海が見えます。朝早くから登れば山頂で見えました。残念。
常念岳・大天井岳・燕岳 ようやく森林限界を越えそうです。
ようやく森林限界を越えそうです。
常念岳・大天井岳・燕岳 安曇野市一望
安曇野市一望
常念岳・大天井岳・燕岳 もうすぐ、樹林帯を抜けます。
もうすぐ、樹林帯を抜けます。
常念岳・大天井岳・燕岳 今日、縦走する予定の蝶ヶ岳までの稜線が見えました。
今日、縦走する予定の蝶ヶ岳までの稜線が見えました。
常念岳・大天井岳・燕岳 樹林帯を抜けて、岩場をゴリゴリ上がります。
樹林帯を抜けて、岩場をゴリゴリ上がります。
常念岳・大天井岳・燕岳 常念避難小屋、中はある程度スペースがあり泊まることができます。
常念避難小屋、中はある程度スペースがあり泊まることができます。
常念岳・大天井岳・燕岳 この辺りから、岩場の稜線です。かなりキレイです。
この辺りから、岩場の稜線です。かなりキレイです。
常念岳・大天井岳・燕岳 雪化粧した穂高連峰が見えました。
雪化粧した穂高連峰が見えました。
常念岳・大天井岳・燕岳 あの先が、常念岳山頂。
あの先が、常念岳山頂。
常念岳・大天井岳・燕岳 本日は、晴天ですが「てんくらC」です。それは、なぜかというと強風注意報なのです。
本日は、晴天ですが「てんくらC」です。それは、なぜかというと強風注意報なのです。
常念岳・大天井岳・燕岳 この辺りは、まだ風が弱かったので気持ちよく登れました。。。
この辺りは、まだ風が弱かったので気持ちよく登れました。。。
常念岳・大天井岳・燕岳 振り返って、歩きてきた稜線です。
振り返って、歩きてきた稜線です。
常念岳・大天井岳・燕岳 山頂が近くなると、雪が積もっていました。
山頂が近くなると、雪が積もっていました。
常念岳・大天井岳・燕岳 軽アイゼンを装着し登ります。たぶん無しでは、滑ります。
軽アイゼンを装着し登ります。たぶん無しでは、滑ります。
常念岳・大天井岳・燕岳 常念岳山頂到着です。
槍ヶ岳と穂高連峰がキレイにみえます。
常念岳山頂到着です。 槍ヶ岳と穂高連峰がキレイにみえます。
常念岳・大天井岳・燕岳 とにかく風が強いです。
とにかく風が強いです。
常念岳・大天井岳・燕岳 めちゃくちゃ景色はキレイですが、強風のため蝶ヶ岳の稜線に下ります。
めちゃくちゃ景色はキレイですが、強風のため蝶ヶ岳の稜線に下ります。
常念岳・大天井岳・燕岳 去年、ほかの人の日記をみて、この目でみたかった景色。
去年、ほかの人の日記をみて、この目でみたかった景色。
常念岳・大天井岳・燕岳 蝶ヶ岳の稜線です。
ここから、強風がだんだん爆風に変わります。
蝶ヶ岳の稜線です。 ここから、強風がだんだん爆風に変わります。
常念岳・大天井岳・燕岳 岩場をどんどん下ります。
そして、だんだん風が強くなります。
岩場をどんどん下ります。 そして、だんだん風が強くなります。
常念岳・大天井岳・燕岳 風は、穂高連峰からの一定方向の吹き上げの強風です。
風は、穂高連峰からの一定方向の吹き上げの強風です。
常念岳・大天井岳・燕岳 岩場を縦走します。
風が弱ければ、ゆったり歩けるのですが、、、
岩場を縦走します。 風が弱ければ、ゆったり歩けるのですが、、、
常念岳・大天井岳・燕岳 右側をみれば、穂高連峰が一望できます。
右側をみれば、穂高連峰が一望できます。
常念岳・大天井岳・燕岳 ようやく樹林帯に入り、ほっと一息です。振り返って、常念岳。
ようやく樹林帯に入り、ほっと一息です。振り返って、常念岳。
常念岳・大天井岳・燕岳 途中の池は、乗れるくらいの厚さで凍っていました。
途中の池は、乗れるくらいの厚さで凍っていました。
常念岳・大天井岳・燕岳 樹林帯は、風が避けれるので楽に進めます。
樹林帯は、風が避けれるので楽に進めます。
常念岳・大天井岳・燕岳 樹林帯を抜けて、蝶槍まで吹きっさらしの稜線を進みます。ここからが爆風です。
樹林帯を抜けて、蝶槍まで吹きっさらしの稜線を進みます。ここからが爆風です。
常念岳・大天井岳・燕岳 振り返って、常念岳。
風が避けれる場所以外は、ザックから物を出せば吹っ飛びます。
振り返って、常念岳。 風が避けれる場所以外は、ザックから物を出せば吹っ飛びます。
常念岳・大天井岳・燕岳 岩陰に隠れて、小休憩。
後ろのひでさんが飛ばされていないか確認しながら進みました。
岩陰に隠れて、小休憩。 後ろのひでさんが飛ばされていないか確認しながら進みました。
常念岳・大天井岳・燕岳 蝶槍到着。
今までで一番の爆風です。
吹きっさらしですが、転倒しても滑落の心配がないルートで良かったです。
やせ尾根であれば、命の危険を伴います。
蝶槍到着。 今までで一番の爆風です。 吹きっさらしですが、転倒しても滑落の心配がないルートで良かったです。 やせ尾根であれば、命の危険を伴います。
常念岳・大天井岳・燕岳 ここからの写真も岩陰から、この先は爆風すぎて写真は撮れませんした。進むのに必死です。
ここからの写真も岩陰から、この先は爆風すぎて写真は撮れませんした。進むのに必死です。
常念岳・大天井岳・燕岳 もうすぐ蝶ヶ岳ヒュッテ。
あまりに景色がキレイなので、爆風に煽られながらの渾身の一枚。
もうすぐ蝶ヶ岳ヒュッテ。 あまりに景色がキレイなので、爆風に煽られながらの渾身の一枚。
常念岳・大天井岳・燕岳 早く到着したいです、メンタルが限界です。
早く到着したいです、メンタルが限界です。
常念岳・大天井岳・燕岳 蝶ヶ岳ヒュッテ到着。
ようやく風を避けることができました。
蝶ヶ岳ヒュッテ到着。 ようやく風を避けることができました。
常念岳・大天井岳・燕岳 蝶ヶ岳山頂からは、左に槍ヶ岳、右に常念岳がキレイに見えました。ここのテン泊は良さそうです。
蝶ヶ岳山頂からは、左に槍ヶ岳、右に常念岳がキレイに見えました。ここのテン泊は良さそうです。
常念岳・大天井岳・燕岳 爆風の中、蝶ヶ岳ピークハント。
爆風の中、蝶ヶ岳ピークハント。
常念岳・大天井岳・燕岳 安曇野市一望。
この先でようやく風を避けれる場所まで下れました。
安曇野市一望。 この先でようやく風を避けれる場所まで下れました。
常念岳・大天井岳・燕岳 途中ベンチがあり、残り距離を書いてくれています。
途中ベンチがあり、残り距離を書いてくれています。
常念岳・大天井岳・燕岳 だらだらと長い登山道です。ある程度の急登です。
だらだらと長い登山道です。ある程度の急登です。
常念岳・大天井岳・燕岳 途中、常念岳がカッコイイ。
途中、常念岳がカッコイイ。
常念岳・大天井岳・燕岳 途中、休憩しながら進みます。風でかなり疲労困憊です。
途中、休憩しながら進みます。風でかなり疲労困憊です。
常念岳・大天井岳・燕岳 うわさのゴジラのような木
うわさのゴジラのような木
常念岳・大天井岳・燕岳 パンチしてみました。
パンチしてみました。
常念岳・大天井岳・燕岳 からのアッパーです。
たぶんまったく効いてません。
からのアッパーです。 たぶんまったく効いてません。
常念岳・大天井岳・燕岳 ものすぐ下山できます。
ものすぐ下山できます。
常念岳・大天井岳・燕岳 川がキレイですが、疲れたのでスルーです。
川がキレイですが、疲れたのでスルーです。
常念岳・大天井岳・燕岳 もうすぐ登山口。
もうすぐ登山口。
常念岳・大天井岳・燕岳 到着です。ありがとうございました。
到着です。ありがとうございました。

動画

活動の装備

  • モンベル(mont-bell)
    ウインドブラスト パーカ Men's
  • プラティパス(Platypus)
    ホーサー2.0L25025
  • ワコール(Wacoal)
    CWX ジェネレーターモデル ロング丈 メンズ
  • キヤノン(Canon)
    デジタルカメラPowerShotSX720HSブラック光学40倍ズームPSSX720HSBK

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