鹿又岳を目指してひたすら塩那道路を歩く

2019.11.05(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 24
休憩時間
7
距離
32.0 km
のぼり / くだり
2362 / 2354 m
8 25

活動詳細

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 連休が取れたので、以前から行きたくても踏ん切りがつかなかった塩那道路を歩くことにしました。あまり体力があるわけではないので、皆登っている男鹿岳はスルー。深山園地から約14km地点の自衛隊碑(瓢箪峠)が目標です。 当日の天気は一番の冷え込みが予想されたので、防寒着を多めに用意しましたが、夜明けごろの深山園地の気温は6℃。意外に暖かかったので、防寒着関係は全てザックに詰めて出発。 園地から2番めのゲートまでは遊歩道として整備されているので上等なダート道でしたが、2番・3番とゲートを超えるごとに藪が目立ってきます。落石・倒木・路面の消失や崩落も多数見られますが、元々自動車道として整備されているので、道路幅が3m以上確保されており、通行困難な箇所は殆どありません。  とはいえ、谷底は数百メートル下の断崖絶壁であり、岩盤ごと崩れた崩落箇所もあるので、注意して進みます。しばらくはなだらかな道が続きますが、植生回復小屋(2箇所あり、深山園地寄りの小屋)を過ぎたあたりから斜度が少しずつ上がり、また藪丈が高くなって身長を超えてきますが、踏み跡がしっかりしているので足元に注意すれば通行には苦労を要しません。  標高1600mを超えたあたりで背丈を超える藪は終わり、出発から3時間40分後の10:00前にようやく目的地の自衛隊碑前まで到達、しばしの黙祷。折り返しの見切り時間は10:30と決めており、体力にも余裕があったので、あと30分歩いてみることに。 瓢箪峠を超えたあたりから尾根を固めた路盤になっており、周囲の視界が開けていわゆる「天空回廊」のゾーンに差し掛かります。折よく晴れ間が出てきて、雄大な眺めに感じ入ります。更に2kmほど進んで鹿又岳頂上近くで折り返し。  来た道を戻っていきますが、大滝根山分屯基地から発進したT-4練習機の轟音(と分かったのは深山園地に辿り着いた時に駐車場で写真を撮っておられた男性の方に教えてもらったからですが)にビビったり、山肌から飛び出してきたヤマドリ(初めて見た!!)の巨体にビビったり、藪を抜けた先が路面陥没地点でビビったりと、ビビってばかりでしたが、何とか帰着。惜しむらくは、深山園地上空を旋回していたT-4練習機をカメラに収める気力が無かった事ですね。  なお、登山中トロトロと歩く私に、追いつく男性がいらっしゃり、私より20分ほど後で出発したとの事。速い!! 男鹿岳をスルーして先に進もうとする私に対して「大佐飛山に行くの?」と問われます。底の見えない稜線を400m以上降りて、そこから登山道も無いのに900m近く登るとか、またまたご冗談をwと思ったら、下降ポイントがこの辺りにあり、そこから谷を渡渉して登っていくとの事。その場で聞いていた時は半信半疑でしたが、家に戻って調べてみたらYAMAPの山行記録があるやん……しかも複数。  道中、大佐飛山と谷底を繰り返し眺めながら「無理やろ」と確信していたので驚愕です。シェルパに付いてもらって無荷でも、私には大佐飛山頂上まで辿り着ける気がしませんでした。

男鹿岳 深山園地よりスタート。ちょうど夜明けです。
深山園地よりスタート。ちょうど夜明けです。
男鹿岳 第一ゲート、ここは右側に通行スペースがあります。
第一ゲート、ここは右側に通行スペースがあります。
男鹿岳 遊歩道は完璧に整備されています。
遊歩道は完璧に整備されています。
男鹿岳 第二ゲート。しっかり封鎖されていますので、右側からスルリします
第二ゲート。しっかり封鎖されていますので、右側からスルリします
男鹿岳 ゲート後もしばらくは歩きやすい道です
ゲート後もしばらくは歩きやすい道です
男鹿岳 第三ゲート。ここからが本番。ここは両脇を蛇籠で固められていますので、下を潜ります。
第三ゲート。ここからが本番。ここは両脇を蛇籠で固められていますので、下を潜ります。
男鹿岳 倒木あり……
倒木あり……
男鹿岳 落石・ガレ場あり……
落石・ガレ場あり……
男鹿岳 藪あり……これはまだカワイイ方です
藪あり……これはまだカワイイ方です
男鹿岳 路面崩落あり……
路面崩落あり……
男鹿岳 こちらの崩落はゴッソリえぐれています。路盤自体が広いので問題はありません。
こちらの崩落はゴッソリえぐれています。路盤自体が広いので問題はありません。
男鹿岳 日が昇ってきました。
日が昇ってきました。
男鹿岳 ところどころガリーがあり、延々と降りていきます。400mほど下にあるはずの木ノ俣川は目視できません
ところどころガリーがあり、延々と降りていきます。400mほど下にあるはずの木ノ俣川は目視できません
男鹿岳 頂上を霧氷で白くしているのが大佐飛山(標高1908m)です。
頂上を霧氷で白くしているのが大佐飛山(標高1908m)です。
男鹿岳 倒木と落石のコラボ
倒木と落石のコラボ
男鹿岳 塩那道路は本来、歩行者も含め通行禁止ですが名所案内板があったりします。
塩那道路は本来、歩行者も含め通行禁止ですが名所案内板があったりします。
男鹿岳 3〜4mある路盤が落石で埋まっています。コケないよう気をつけながら落石を越えていきます。
3〜4mある路盤が落石で埋まっています。コケないよう気をつけながら落石を越えていきます。
男鹿岳 大規模崩落で路盤が埋まっています。危ないですが、蛇籠に登って通過
大規模崩落で路盤が埋まっています。危ないですが、蛇籠に登って通過
男鹿岳 樹齢百年以上ありそうな落木。木の癖にガードレールを粉砕する凄いやつです
樹齢百年以上ありそうな落木。木の癖にガードレールを粉砕する凄いやつです
男鹿岳 全体的になだらかな勾配ですが、少しずつ斜度を上げてきています。
全体的になだらかな勾配ですが、少しずつ斜度を上げてきています。
男鹿岳 まだ青々としている倒木。先日の台風の影響でしょう。
まだ青々としている倒木。先日の台風の影響でしょう。
男鹿岳 ランドマークの植生回復小屋1号。
ランドマークの植生回復小屋1号。
男鹿岳 植生回復小屋のあたりから切り通しの地形が続きます。斜度も更にキツくなります。
植生回復小屋のあたりから切り通しの地形が続きます。斜度も更にキツくなります。
男鹿岳 藪ゥ!!比較的大柄な私でも前が見えません。
藪ゥ!!比較的大柄な私でも前が見えません。
男鹿岳 少し視界が開けました。塩那道路は大佐飛山を取り囲むように造られているので、大佐飛山ばかり目が行きます
少し視界が開けました。塩那道路は大佐飛山を取り囲むように造られているので、大佐飛山ばかり目が行きます
男鹿岳 今度はススキ藪。穂が飛び散り、体やザックのあらゆる隙間に入り込んで閉口します
今度はススキ藪。穂が飛び散り、体やザックのあらゆる隙間に入り込んで閉口します
男鹿岳 1600mを超えて植生が変わってきました。右側の白い木は霧氷です。強風でバラバラと氷の破片が地面に落ちてきます。
1600mを超えて植生が変わってきました。右側の白い木は霧氷です。強風でバラバラと氷の破片が地面に落ちてきます。
男鹿岳 荒涼としてきました。藪の丈は低くなりますが、ガレ場はちょくちょくです。
荒涼としてきました。藪の丈は低くなりますが、ガレ場はちょくちょくです。
男鹿岳 左側が自分が歩いてきた山肌になります。
左側が自分が歩いてきた山肌になります。
男鹿岳 瓢箪峠が見えてきました。左方に日留賀岳(1848m)が見えます
瓢箪峠が見えてきました。左方に日留賀岳(1848m)が見えます
男鹿岳 出発時点での目標地点であった、自衛隊碑まで到達しました。
出発時点での目標地点であった、自衛隊碑まで到達しました。
男鹿岳 お馴染みのスーパーハウス。飛石にやられたのか、一部ガラスが割れていました。
お馴染みのスーパーハウス。飛石にやられたのか、一部ガラスが割れていました。
男鹿岳 晴れてきました。ようやく大佐飛山が視界から離れていきます。
晴れてきました。ようやく大佐飛山が視界から離れていきます。
男鹿岳 時間と体力に余裕が出たので、もう少し先まで行ってみる事にします。
時間と体力に余裕が出たので、もう少し先まで行ってみる事にします。
男鹿岳 コンクリの路盤に守られた、凄い眺めです。
コンクリの路盤に守られた、凄い眺めです。
男鹿岳 標高1750mを超えたあたりで霧氷が間近になってきました。風に舞う氷の粒が綺麗でした。
標高1750mを超えたあたりで霧氷が間近になってきました。風に舞う氷の粒が綺麗でした。
男鹿岳 ここからグライダーで滑空したら気持ちよさそう!!地形的に遭難しそうですが。
ここからグライダーで滑空したら気持ちよさそう!!地形的に遭難しそうですが。
男鹿岳 鹿又岳近くまでやってきました。右手にある針葉樹の辺りで引き返す事にします。
鹿又岳近くまでやってきました。右手にある針葉樹の辺りで引き返す事にします。
男鹿岳 折り返し地点。惜しくも鹿又岳頂上到達認定はされませんでした(笑)
折り返し地点。惜しくも鹿又岳頂上到達認定はされませんでした(笑)
男鹿岳 ここまでやって来たご褒美のぬるいコーラ。うまい!!体に沁みる!!
ここまでやって来たご褒美のぬるいコーラ。うまい!!体に沁みる!!
男鹿岳 来た道を戻ります。少し名残惜しい…
来た道を戻ります。少し名残惜しい…
男鹿岳 往路では気づきませんでしたが、路盤に木が使われているようです。
往路では気づきませんでしたが、路盤に木が使われているようです。
男鹿岳 スルーした男鹿岳の登り口。結構な急登&藪です。
スルーした男鹿岳の登り口。結構な急登&藪です。
男鹿岳 空の色が!!透き通るようです!!
空の色が!!透き通るようです!!
男鹿岳 これも巨大な倒木。根っこの部分は2mを超えています。
これも巨大な倒木。根っこの部分は2mを超えています。
男鹿岳 本日最大の難所。倒木&路面崩落&藪の猛烈ブッシュ。行きは崖沿いに藪を突っ切り、帰りは山肌を高巻いて越えました。
本日最大の難所。倒木&路面崩落&藪の猛烈ブッシュ。行きは崖沿いに藪を突っ切り、帰りは山肌を高巻いて越えました。
男鹿岳 ようやく!!第三ゲートに戻ってきました。もうヘロヘロです。
ようやく!!第三ゲートに戻ってきました。もうヘロヘロです。
男鹿岳 ようやく帰着。楽しかったです。
ようやく帰着。楽しかったです。

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