関東周辺ハイクー社山・半月山

2019.11.03(日) 日帰り

秋は紅葉がキレイなところがいい。 調べに調べてやってきたのは社山。 読み方は「しゃざん」だ。 ヤシロヤマでもなくサザンでもない。 くだらない、申し訳ない。 天候不順な日々の分、紅葉の時期も遅れている らしく。 紅葉には日照時間が影響することをネットで学ぶ。 駐車場からまずは展望台まで。 ここまでは登山の方以外も多いので、少々混雑。 展望台からは八丁出島に男体山が見える。 よく日光あたりの観光写真にでてくる風景。 男体山の青々とした山容と足元の赤のコントラスト がいい。 こんな服があったら着てみたい。 ここから先は登山者のみが進む道。 これは密やかな自論だが、登山者でないと見れない素晴らしい景色のほうが、用意された場所よりも美しいと思っている。 この山は正にその山だ。 展望台を回り込み、人気が一気に無くなると、 パッチワークのような色とりどりの山が姿を表す。 様々な木がバランスをとりながら生きている。 生態系の美しさがある。 そして時折風景が開けるが、 色合いが赤から黄に変わったりする。 歩くたびに違う面を見せてくれる。 社山までのルートは登り下りを繰り返す。 そう、まさにサーキットトレーニング状態。 学生時代の部活を思い出す。 最近は月一登山になってしまっているから、 足が悲鳴をあげる。 個人的に登りは好きだが、下りが未だ苦手。 毎度、トレッキングポールをいい加減買おうと思うも、未だ買えてはいない。 疲弊のピークが社山の中腹。 ここから山頂までは約1時間。。 登ったら下るのか… そんな当たり前の事が頭をよぎり、山頂の風景を想像。 ネットで検索も試みたがここは山中。 電波はない。 とりあえずそんな時はご飯だ。 湯を沸かし、おにぎりを頬張る。 そして食べたらおネムの時間がやってくる。 最近は食べたらすぐに眠くなる。 眠さと体の重さで、下山を決める。 これでいい。頂上が目的ではない。 美しい景色の中で美味しいご飯を食べられたら幸せだ。 帰りは奥日光の湯元へ。 つくやいなや、あちらこちらで湯気が立つ。 窓を開ければ硫黄の香り。 温泉宿に日帰り湯があることをビジターセンターの 方が教えてくれる。 数件紹介してもらったが、1番遠いところが源泉に 近いらしく、そこへ向かう。 大きな構えの温泉宿があり、そこで湯を借りる。 駐車場に着くと、愛想の良さそうなおじさん従業員 が近づく。 日帰り温泉で寄らせてもらう旨を伝えると、態度が急変。 あっちに車止めといて。と、そそくさと離れていく。 こんな態度が取れるのは、よほど湯に裏付けされた 自信なのだろう。 気分を戻し、湯に期待を戻す。 湯が良ければいい。目的は湯だ。 湯の前に厠によると、水道管が硫黄で変色している。 どれだけ濃いのか。 湯に浸かると源泉掛け流しで最高に熱い。 しかし、湯の花が湯葉のように舞い、体に硫黄の匂いが染みつく。 間違いない。ここは本物だ。 湯をあがると水とコーヒーがセルフで用意されている。水で渇きを潤し、コーヒーも頂いておく。 あると飲んでしまうのは人の性か。 ゆったりしていると外国の旅行者に対応するさっきのおじさん。あせあせして、しゃべれる人を連れてくる。そして、笑顔で駐車場へ戻っていく。 ゆったりしたので、帰るために駐車場へ向かう。 さっきのおじさんが一瞬笑顔を見せたが、日帰りのやつだと気づいたのだろう。 流し目で見送られる。 どうだ、うちの湯は。自信にあふれた無愛想な目に 本物を感じる。 いいだろう、また来ます。