活動データ
タイム
13:44
距離
28.5km
のぼり
1500m
くだり
1980m
活動詳細
すべて見る行ってきました八ヶ岳リターンズ!後編です。 2週間前、赤岳からの縦走で天候不順による無念の撤退。あまりの慌ただしさで高見石小屋にストックを置き忘れるというミス。今回、撤退した渋の湯から再度スタートです。 ※前編はこちら、よろしければ^^; ・2019年10月29日(日) 念願の八ヶ岳縦走☀前編(真教寺尾根からの赤岳、横岳、硫黄岳、根石岳、東天狗岳、中山からの渋の湯へ) https://yamap.com/activities/4828389 ■再びの渋の湯はチケット不要 前回、赤岳からの縦走で唯一の心残りは「高見石小屋に置き忘れた2本のストック」。一応読者プレゼントにしましたが、やはり愛着がある一品です。誰かにもらわれる前に取りに戻りたいと言うことで、この日は渋の湯から出発することにしました。 茅野駅からバスに乗り換えます。 「事前にチケットをご購入ください」と言うアナウンス通りに窓口でチケットを買いました。が、特に関係なく、現金で支払う人がほとんどでしたので、みなさん安心してください(なんでだー^^;)。 バスは2席のみ空きがある「ほぼ満席」状態。全員が座ることができました。 自分の隣の席はなぜか誰も座らず、スマホで身だしなみチェックを即座に実施。うーん、なんともないのになぁ。その後、無事に渋の湯へと着きました。 渋の湯ではほとんどの人が道を戻り唐沢鉱泉の方へと歩いていきます。おそらくは天狗岳の方にいくのでしょうか。数人が私が向かう高見石小屋の方へ向かって歩いていきました。今日も頑張るぞー ■岩海で地蔵とおばさま集団に出会う 出発してしばらくすると足元に岩が多くなってきます。 苔むした部分も多く、朝露で濡れておりかなり滑ります。ストックをしまい、両手でバランスをとりながら進みます。出だしで足をくじいてこの度を台無しにするのだけは気をつけないといけません。 そして、前回のクライマックスだった岩海へとたどり着きました。一面に丸っこい岩の海が広がっています。 地図上では賽の河原とあります。すぐ左を見るとお地蔵さんが。これ、前回霧の中で「なんかあるーー」と直視するのを避けた物体と思われ。その節はたいへん失礼しました… 目の前には意外にも4名のおばさま達が楽しそうに岩を登っています。 『いやー、なかなか大変な道ですね』 「でも、登りですからそうでもないですよ」 なんと力強いお言葉。おばさまとか思ってしまい失礼しました。 確かに、1〜2mの岩場は圧倒的に登りが楽です。岩質のせいか思ったよりグリップがしっかりとしており、グングン前に進めます。結局、前回下りで1時間40分かかったところ、今回は登りで1時間25分ほどで着きました。 ■4種類の揚げパンと4本のストック 高見石小屋に着くなり、受付へと走ります。 『すいません、あげぱんのココアときな粉のセットを。そして、これと同じストックって落ちてませんでした・・?』 「あー、確かそんなのあったなぁ。。。。はい、これね」 なんと、2週間前に置いていってしまった私のストックが残っていました。 プレゼント当選!そんなことある!? 出てきた二つのあげぱんをゆっくり食べながら、しばし当選の喜びに浸るのでした。 もちろん、この時点から明日の夕方までの旅程中、私は一人で4本のストックを持つという八ヶ岳一のストック長者として旅を続けるのでした。いやー、初体験。みなさんも、ストックの置き忘れには注意しましょう。 前回と合わせ、高見石小屋名物の揚げパンを短期間に全種類食すことができました。 そんな私のランキングはこちら。 1位:ココア ー安定の味わい。糖分を全身で感じることができ、疲れが取れる! 2位:きなこ ーとても美味しい。ただ、お餅が食べたくなる。 3位:チーズ ーケチャップもかかっておりお惣菜な雰囲気。 4位:抹茶 ー美味しいのだけど、少し苦い。お茶かコーヒーが必要 ご参考までに。 ここから、白駒池を一周し、麦草峠から雨池を経由し、双子池ヒュッテへと向かいました。 標高差があまりない道程ですので、さほどの苦労もなく歩いて行けました。 ■双子池ヒュッテで大家族に驚かされる 双子池ヒュッテへは16時少しすぎに着きました。 20名くらいの方が泊まっており、たくさんの方がコーヒータイム中でした。どうも車でかなり近くまで来れるようで、軽装の方もちらほら。 食事は天ぷら定食。 少し油っぽいのでその点はご注意を。大阪から来た60代の男性の方と同席しました。「朝の4時半に大阪を出て、ここまで来ましたよ」とのことでした。 大部屋は程よく満員でした。隣には3世代家族の団体さんが布団を敷いていました。 お父さんに3人姉妹、一人のお婿さん(多分次女の)にお孫さんの6名。布団を敷きながら少しお話をしました、 『今日はどちらからですか・・?』 「ロープウェイから北横岳に登って…。本当は日帰りのはずだったんですけど、間に合わなくなってしまって…」 『そ、それは思い出に残る旅になりましたね…』 色々な理由で人は山へと集います。 ちなみに夕食は全員カップメンだったそうです。お腹空かないかな。 ちなみに、双子池ヒュッテの掛け布団はなぜか一人に二枚用意されており、二つ使ってみたところ重い重い。なかなか深く眠れず、夜中にその重みでふと目が覚めると、なにやら部屋の隅から子供の泣き声のような音が聞こえます。シクシク… 『来たー、心霊現象!?なにこれ、怖い…』 とトイレに行くのもビクビクしていたのですが、結局はその大家族のお孫さん(8才くらい?)が足が痛くて泣いていたそうです。 思い出に残る旅になりましたね… ■双子池からの大岳コースは最高! 翌朝からの大岳への道のりはなかなか歯ごたえがあり面白い道のりでした。 渋の湯から高見石小屋までの岩海の道のりと同様の大きな岩が続きます。少し異なるのは、それが樹林帯の中だということ。岩を乗り越え樹木を両腕で掴み、アクロバティックな登りを堪能しました。 大岳山頂は大変眺めがよく、360度多くの山々を見ることができます。ただとても風が強い。行くのはちょっと大変ですが、その分、人も少なく堪能できると思います。 ・「大岳山頂」の動画を用意いたしましたのでよろしければ。 https://youtu.be/Pw1r6_YL3Sc そこから北横岳へは、ほとんど標高差なく進んでいけます。そう、地図上ではw 等高線には現れない、2mくらいの崖を下り、2mくらいの崖を登り、といった岩場が続きます。ゆっくり進めばそこまで危険ではありませんが、雨の日や夜間は気をつけた方が良いと思います。 2回目の北横岳山頂から今度は下ります。 そこそこ急な下りですが、危険なところはほぼありません。途中すれ違うときに私が崖側に傾いて道を譲ったのですが、あれ? 『同じストックですね、軽くていいですよね』 「あ、本当ですね」 なんと、初めて同じストックを持っている方とお会いしました。 そう、この瞬間に同じストックが八ヶ岳に6本も集うという奇跡。そうまさに奇跡。私一人しか知らない八ヶ岳の奇跡。 プレゼント当選してよかった!誰にも伝えることなく先へと進みます(笑) ■新湯温泉で究極の選択 坂を下り、亀甲池へとたどり着くとここからはもう山場はありません。 ゴールとなる新湯温泉へと3時間ほど歩いていきます。途中、河原沿いを歩いたり、紅葉の林道を歩いたりと、思ったより楽しく進むことができました。 最後に、いざ新湯温泉のホテルが目の前に迫ったところ、その入り口へかかっている橋が台風の影響で「立ち入り禁止」になっていました。迂回するとさらに1時間はかかりそうです。いやー流石に悩みました。10分くらいなんとか向こうに渡れないかと建物の裏をウロウロしてみたのですが、通報されそうでしたので、諦めて迂回することにしました。 あの橋を思い切って渡ってしまうことも一瞬考えましたが、 A.1%の可能性で大怪我、ただしもう歩かなくていい B.60分歩く、ただし100%の可能性で無事 上記2拓で考えると、即決で「B」。判断を鈍らせるのは、今現在の「疲れ」のみ。10何時間も歩いている旅です。もう1時間くらい増えても問題なし。 ということで、大回りしていると、一年前に蓼科山に登ったときに止まったキャンプ場で、久しぶりに管理人の老夫婦に出会い挨拶をすることができました。その節はありがとうございましたー。更には、ランチを食べていなかったので、途中に立ち寄った人気の蕎麦屋で新そばを食べました。美味しかったな。 と、ぶらり一人旅を堪能しながら無事に新湯温泉へとたどり着くことができました。 ■まとめ 無事に、前回の続きを歩き切ることができました。 1年くらい愛用していたストックも再び手元に帰ってくるという奇跡。日本は良い国です。 今回、一日目も二日目も前半が山場で後半は平坦な道のりで、足腰には楽でした。ただ、楽な分だけ少し気持ちがダレてしまい、そこは反省です。朝一でいきなりの岩海が二日ともだったので、その辺りを工夫できるルートを計画できたらよかったかな、と。 八ヶ岳の大ファンになった秋でした。 【八ヶ岳ほぼ全山縦走・3部作】 ・2019年10月29日(日) 念願の八ヶ岳縦走☀前編(真教寺尾根からの赤岳、横岳、硫黄岳、根石岳、東天狗岳、中山からの渋の湯へ) https://yamap.com/activities/4828389 ・2019年11月2日(土) 続・八ヶ岳縦走☀️後編(渋の湯から高見石、双子池からの大岳、北横岳、親湯温泉) https://yamap.com/activities/4937416 ・2018年8月4日(土) 蓼科山は快晴なり☀(麦草峠から双子池、双子山から蓼科山、そして大滝キャンプ場へ) https://yamap.com/activities/2206274
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