最初の1滴を探しに・・・(北上川水系・戸繋沢下降~葛根田川~北ノ又沢左俣)沢泊2日目・・・地獄再来

2016.09.18(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 41
休憩時間
1 時間 19
距離
12.6 km
のぼり / くだり
921 / 634 m
7 16
52
1 1

活動詳細

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9/18(日) 朝靄のたちこめる中、目が覚める 雨は降っていない CLが何とかキノコと枝豆の炊き込みご飯と味噌汁を作ってくれる 腹ごしらえして 7:16出発 少し上で幕営していたパーティーは朝食の最中、その横を通り川を渡る 昨日、幕営地を探して遡行した場所を通る・・・ 昨日と同じイワナが群れて泳いでいる ここは釣り堀か?あれだけ釣れるならおいらも釣りやろうかなぁー ナメと小滝が続く快適な遡行 SLは釣りをしながら一番後を歩いてくる 右岸の中ノ又沢からは岩肌を伝う簾のような大滝が流れ込む 左岸から右岸・・・右岸から左岸へと何度も渡渉を繰り返す。。 先の緑の斜面に1本の白い筋が・・・ 左岸から落ちる見事な2段の滝、20~25mはあるだろうか?1段目は登れるが2段目はツルツルのスラブだ。。 そのすぐ先の本流に美しくなお且つ雄大な滝が現れた・・・ 8:18葛根田大滝 大きな淵を抱えた2段の滝、一段目は流れが二つに割れてエメラルドグリーンの淵に岩肌を伝い静かに注ぎ込15m・・・ 2段目は豪快に垂直に落ちる15m・・・  素晴らしい ここは左岸から2段まとめて高巻く 8:32 全員無事に滝上に降り立つ 滝上からは小滝の続く河原歩き・・・ 9:22 またまた左岸に一本の白い筋が・・・30mはあるだろうか? 9:57二俣 ここはCLが時間を考慮して北ノ又沢は左俣へ入る 左俣入り口は10mの滝 滝の流心下部を左上へトラバース・・・シャワークライミング おいらは濡れるのが嫌なので左側の岩壁をフリクションを効かせて登る みんな少し濡れたようだ 滝上からは大岩の間をすり抜ける簡単なクライミングの連続・・・ 本当に色々な要素の詰まった沢だ! 狭まった沢が開け河原になった。。だんだんと源頭の様相になってくる 釣りをしながら歩いていたSLが1匹だけ釣れたというイワナを裁いて腹を出すとイクラが・・・ 口に入れてプチプチとした触感を味わう 12:02 8名の大所帯CLがさらに時間を考慮して右岸の枝沢に入り当初考えていたエスケープルートに変更した。。 適当(適切)な場所からから尾根を詰め上げるようだ 12:33 さあ 藪漕ぎの始まりだ・・・ 意外と根曲り竹の藪は薄く掴む木も適度にあり普段行っている藪の詰めよりは快適 13:08 CLから「fumiさーん、これ登山道?登山道ってこんな感じ?」と声がかかる 登山道というよりは踏み後?って感じだが、ここが登山道(裏岩手縦走路)で間違いないだろう やっと抜け出た。楽な詰めだった。。 装備解除したいが、すぐに泥濘・・・ 去年の経験上、沢靴、スパッツ、ヘルメットはとらない方がいいと思うと助言 13:38大白森避難小屋を目指して歩き始める 皆、おいらが、登山道の藪が凄い凄いと言っているが半信半疑だったと思う でも・・・ いきなり背丈以上の笹薮、どうみても先ほどの詰めよりも笹薮が濃い ここからは曲埼山までの登り 地味に長いダラダラの登り・・・しかも藪漕ぎ 14:37曲崎山1333.8m 汗だくで登り切る 振り返れば雲を纏った八幡平の山並みが見える ここでパーティを二つに分けて歩ける先行チームが先に行き暗くなる前に薪を集めてストーブに火を入れる事になった。。 先を急ぐ・・・ この山頂からの下りは地獄・・・藪が濃く登山道が見えない、おまけにヌルヌルの穴ぼこだらけ なので滑る滑る転ぶ転ぶ・・・ 倒木も藪で見えないので脛をぶつけるぶつける 前回の地獄が再び・・・ みな、これでおいらが大袈裟に言っていないことを理解してくれた。 藪は続きに続き、暗部の湿原で途切れても再び現れるヤブ 15:51 大沢森1178m着 藪は永遠に続く・・・ 去年一人で来た時には気が狂いそうになった。。 11時間30分の行程中6時間は藪漕ぎだった。 まだまだ藪は続く 次から次へと・・・ 見覚えのある場所が何度か現れる もう少しで避難小屋のはずだ! たぶん、この斜面を登り、下った暗部の先の斜面に建っていたはず。。 辺りが暗くなってきた。。 後ろのパーティーが気になる・・・ 16:58 大白森避難小屋に着いた。。 誰も居ないだろうと思っていた小屋に先客1名が居た。 決して大きくない小屋 先客は荷物を纏めて階下に移動してくれて場所を開けてくれた。。 その間に女性陣は2階で着替える 薪を集めてストーブに火を入れる だいぶ暗くなってきた。。 後のパーティは大丈夫だろうか?そろそろヘッ点をつけないと見えなくなる・・・ その時、声が聞こえた。。 30分ぐらいの差で無事到着 着替えてCLが料理を始める イワシのオイルサーディンにボロネーゼソースを乗せたバゲット 秋田名物キリタンポ鍋 本日1匹釣り上げたイワナをムニエル柚子胡椒ソース 何とかキノコのチーズリゾット 料理が終わり飲みモードになったが、みんな大失態 沢泊二日目・・・アルコールが足りない 濃い酒ウイスキーを忘れた二人 おいらは日本酒500mlしかない・・・ まあ ちょうどよかったのかもしれない そこそこで切り上げ 藪漕ぎで疲れたし明日に備えよう でも・・・ 今日は、沢の思い出より、登山道の藪漕ぎしか思い出せない ある意味、この登山道の藪漕ぎが大袈裟じゃない事を理解、共有出来たことは、おいらにとって何だか嬉しい限りだ 今回の沢の核心部は裏岩手縦走路で間違いないだろう さあ・・・ 明日は下山し乳頭温泉だ!

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