待望の牛の峠を制したよ!

2019.11.01(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 36
休憩時間
20
距離
10.2 km
のぼり / くだり
674 / 672 m
1 50
1 27

活動詳細

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「日南市」と「三股町」の境界間に位置する「牛の峠」。昭和初期に国道222号線が開通するまで、2つの地を結ぶ重大な生活道路でした。さらに本来の峠とは別に、南西約300メートル離れた山頂にも、同じ名前が呼称されています。今回はそちらの方にひぃくんが挑みました。 従来なら三股町の「高畑林道」から登山口があるのですが、昨年の台風による風水害で林地や路面が崩落し、全面通行止め。数度の事前調査で「曽於市」と日南市に近い「尾平野(おびらの)」地区の林道から行けるルートを発見しました。 4.5キロの林道歩きから、その南西部の稜線から山に取りつき、すぐに尾根に到着すると、あとはそれを少し歩いて1時間50分で、大変貴重な「一等三角点」と「天測点」をセットした山頂に着きました。 昨年12月から始まった「都城・三股エリア」の山々も、残すは「柳岳」のみとなりました。ひぃくんとかぁくんによる本懐達成の夢が、いよいよ現実になる日が近づいてきました! No.118……うしのとうげ【みやざき百山】(宮崎県都城市安久町 918m) HP(体力消耗度)……★★★☆☆ 長い距離だったけど、その大半が林道歩き。厳しい登り坂も無かったから、そこまで疲れを感じなかった。水分補給はペットボトル500ミリリットル1本分で済んだよ。 MP(気力消耗度)……★★★★☆ 下山時に尾根から林道に着くまでは、ルートファイティングに集中してたね。藪漕ぎも久々にやったし。1番驚いたのが、やっぱり猪の遭遇だったなあ。でも、風景を見るなどして気分転換をしたから、1つ加算判定した。 AP(交通利便度)……★★★★☆ R222を日南から「新上熊トンネル」を抜けて都城に入り、約1.5キロ進むと「上尾平野バス停」のある広い路側帯があるから、そこに駐車したよ。自動販売機もあるから嬉しいね。300メートル歩くと、右手側に林道があるよ。 ボク達が行った時は伐採作業してて、集材運搬車が何回も通ってた。その関係なのかゲートは開放されてたけど、もしかしたら本線終点まで、4駆かオフロードバイクで行けるかもね。 RP(登山快適度)……★★★☆☆ 以前に登った「雪が峯」「大谷山」の上位互換という感じ。だけど林道は一部が舗装されてて、多少荒れた箇所はあったけど、山登りも含めて全体的に歩きやすかった。「上熊隧道」よりもこちらがお勧めだね。 SP(展望壮観度)……★★☆☆☆ 林道から何箇所か展望があったけど、1番の見所は本線終点付近だね。其処から「高隈山」や噴煙を上げてる「桜島」が見えたから、凄かったなあ。山頂は空が見える位で、何時も通り展望無し。 TP(荊棘遭遇度)……★★★★☆ 下山時に林から廃林道に出るまで、少しあった。気にならなかったよ。

牛の峠 久方ぶりに「宮崎牛バージョン」でトップイメージにしました。理由は語るまでもないでしょう。
久方ぶりに「宮崎牛バージョン」でトップイメージにしました。理由は語るまでもないでしょう。
牛の峠 「セブンイレブン 都城都北町店」近郊から撮影しました。赤丸で囲んでる平坦部が、本当の牛の峠です。

ひぃ「江戸時代初期に『飫肥藩』と『薩摩藩』による領有権争いで、色々あったんだって。」
「セブンイレブン 都城都北町店」近郊から撮影しました。赤丸で囲んでる平坦部が、本当の牛の峠です。 ひぃ「江戸時代初期に『飫肥藩』と『薩摩藩』による領有権争いで、色々あったんだって。」
牛の峠 ひぃ「とうとうこの時が来たんだね。久々の長丁場になるけど、頑張るよ。行こう!」
ひぃ「とうとうこの時が来たんだね。久々の長丁場になるけど、頑張るよ。行こう!」
牛の峠 牛の峠スタートしました。まず国道222号線を300メートル歩いて、右手にある林道に入ります。
牛の峠スタートしました。まず国道222号線を300メートル歩いて、右手にある林道に入ります。
牛の峠 入り口付近です。木材運搬用のトラックや重機が頻繁に通るのか、舗装がはがれてる所がありました。
入り口付近です。木材運搬用のトラックや重機が頻繁に通るのか、舗装がはがれてる所がありました。
牛の峠 「安楽川」から生活用水のホースがひいてあります。国道の向かい側に民家があったので、そこからでしょう。
「安楽川」から生活用水のホースがひいてあります。国道の向かい側に民家があったので、そこからでしょう。
牛の峠 1キロ経過。砂防ダムを通過します。

ひぃ「安楽川は『曽於市』を経由して『志布志湾』に流れるんだよ。」
1キロ経過。砂防ダムを通過します。 ひぃ「安楽川は『曽於市』を経由して『志布志湾』に流れるんだよ。」
牛の峠 ゲートは開放されています。赤丸で囲んでるところに錆びたワイヤーがありました。

ひぃ「もしかして、ずっとこのままにしてるのかな。」
ゲートは開放されています。赤丸で囲んでるところに錆びたワイヤーがありました。 ひぃ「もしかして、ずっとこのままにしてるのかな。」
牛の峠 ゲートからすぐ先の湧水地点を過ぎると、ここでコンクリート製の舗装路になりました。

ひぃ「やった!快適に歩けるようになったよ。」
ゲートからすぐ先の湧水地点を過ぎると、ここでコンクリート製の舗装路になりました。 ひぃ「やった!快適に歩けるようになったよ。」
牛の峠 2キロ過ぎました。未舗装路と舗装路が交互に入れ替わります。
2キロ過ぎました。未舗装路と舗装路が交互に入れ替わります。
牛の峠 伐採したスギの木の集材地です。景色を眺めて小休憩しました。

ひぃ「本当に周りは杉の木だらけだね。」
伐採したスギの木の集材地です。景色を眺めて小休憩しました。 ひぃ「本当に周りは杉の木だらけだね。」
牛の峠 ひぃ「予想以上に体力の消耗が少ない。このまま先へ行こう!」
ひぃ「予想以上に体力の消耗が少ない。このまま先へ行こう!」
牛の峠 2キロ地点から800メートル歩いて分岐点に到着しました。右側のルートがこの後の合流地点から距離が近いことから、そちらを選びました。
2キロ地点から800メートル歩いて分岐点に到着しました。右側のルートがこの後の合流地点から距離が近いことから、そちらを選びました。
牛の峠 程なく歩いて、また分岐点です。左に進路を変えた直後、斜面からイノシシが3匹出没!私たちの姿を見るや、あわてて林のほうに逃げて行きました。

ひぃ「大きかった〜!ネットで良く出てくると云う記事があったけど、本当だったんだね。」
程なく歩いて、また分岐点です。左に進路を変えた直後、斜面からイノシシが3匹出没!私たちの姿を見るや、あわてて林のほうに逃げて行きました。 ひぃ「大きかった〜!ネットで良く出てくると云う記事があったけど、本当だったんだね。」
牛の峠 3キロ経過しました。廃林道になっていて、ここを通る前に藪漕ぎをしました。
3キロ経過しました。廃林道になっていて、ここを通る前に藪漕ぎをしました。
牛の峠 廃林道を10分歩いて、ようやく合流地点に着きました。ここから右に行きます。スタートから1時間が経過しました。
廃林道を10分歩いて、ようやく合流地点に着きました。ここから右に行きます。スタートから1時間が経過しました。
牛の峠 400メートル歩いて、2度目の伐採箇所に着きました。右側遠方から「桜島」から噴煙が上がっていました。

ひぃ「ここが1番の展望スポットだったね。」
400メートル歩いて、2度目の伐採箇所に着きました。右側遠方から「桜島」から噴煙が上がっていました。 ひぃ「ここが1番の展望スポットだったね。」
牛の峠 木に貼ってあった「本線終点」から、分岐を左に曲がります。
木に貼ってあった「本線終点」から、分岐を左に曲がります。
牛の峠 さらに荒れています。軽トラやジムニーなら、奥までまだ行けそうですね。
さらに荒れています。軽トラやジムニーなら、奥までまだ行けそうですね。
牛の峠 最後の分岐点です。右に行きました。あとで確認したのですが、地図には載ってない廃林道を歩いていました。

ひぃ「しかも猪にまた遭っちゃった。」
最後の分岐点です。右に行きました。あとで確認したのですが、地図には載ってない廃林道を歩いていました。 ひぃ「しかも猪にまた遭っちゃった。」
牛の峠 イノシシ捕獲用のオリがありました。猟師さんがここまで来てるのでしょうね。

ひぃ「やはり狩場みたいだね。」
イノシシ捕獲用のオリがありました。猟師さんがここまで来てるのでしょうね。 ひぃ「やはり狩場みたいだね。」
牛の峠 最終分岐点から400メートル歩くと、踏み跡がありました。ここから入った方がいたようです。

ひぃ「間違い無いよ。ここからなら行ける。絶対にそうだ!」
最終分岐点から400メートル歩くと、踏み跡がありました。ここから入った方がいたようです。 ひぃ「間違い無いよ。ここからなら行ける。絶対にそうだ!」
牛の峠 山に取り付きました。潅木をつかんでよじ登ります。

ひぃ「そんなに難しくないよ。何時もの様な感じだ。」
山に取り付きました。潅木をつかんでよじ登ります。 ひぃ「そんなに難しくないよ。何時もの様な感じだ。」
牛の峠 直登を登りきると、かなり緩やかな坂になります。ここでも踏み跡を頼りに、北東寄りに進みました。
直登を登りきると、かなり緩やかな坂になります。ここでも踏み跡を頼りに、北東寄りに進みました。
牛の峠 8分後に尾根に到着しました。情報通りテープがいっぱい付いてます。いよいよクライマックスを迎えました。

ひぃ「痩せ尾根もあったけど、下の斜面を歩いた方が楽だよ。」
8分後に尾根に到着しました。情報通りテープがいっぱい付いてます。いよいよクライマックスを迎えました。 ひぃ「痩せ尾根もあったけど、下の斜面を歩いた方が楽だよ。」
牛の峠 ひぃ「光?……あれか!……やっと終われる。」

最後の坂も問題なく突破しました。そして……。
ひぃ「光?……あれか!……やっと終われる。」 最後の坂も問題なく突破しました。そして……。
牛の峠 尾根道から5分で、山頂に到着しました。「臼杵市山岳会」の山頂標識と、貴重な牛ノ峠一等三角点と一緒に記念撮影です。

ひぃ「ここに着いた時、思わず『やったー!!』って叫んじゃった。」
尾根道から5分で、山頂に到着しました。「臼杵市山岳会」の山頂標識と、貴重な牛ノ峠一等三角点と一緒に記念撮影です。 ひぃ「ここに着いた時、思わず『やったー!!』って叫んじゃった。」
牛の峠 さらに宮崎県内に1つしかない「天測点」がありました。星の観測から観測地点の緯度経度を決める、天文測量を実施するために設けられた基準点です。

ひぃ「しかも全国で43箇所しか現存してないって。それも1954年から5年のみの利用期間だったよ。」
さらに宮崎県内に1つしかない「天測点」がありました。星の観測から観測地点の緯度経度を決める、天文測量を実施するために設けられた基準点です。 ひぃ「しかも全国で43箇所しか現存してないって。それも1954年から5年のみの利用期間だったよ。」
牛の峠 山頂は空こそ見えますが、木に阻まれて展望はありません。

ひぃ「東の方に『都城盆地』が見える最高の展望所があるんだけど、オオスズメバチが道を塞いでて、とてもじゃないが今回は諦めた。」
山頂は空こそ見えますが、木に阻まれて展望はありません。 ひぃ「東の方に『都城盆地』が見える最高の展望所があるんだけど、オオスズメバチが道を塞いでて、とてもじゃないが今回は諦めた。」
牛の峠 下山します。坂を下りて少し歩くと、ここにも踏み跡を発見。こちらから行くことにしました。
下山します。坂を下りて少し歩くと、ここにも踏み跡を発見。こちらから行くことにしました。
牛の峠 踏み跡どおりに進みます。テープを見つけましたが、これだけでした。
踏み跡どおりに進みます。テープを見つけましたが、これだけでした。
牛の峠 ここまでは踏跡がありましたが、いつの間にか無くなり自分でルートを作ることにしました。

ひぃ「ここからが勝負だね。」
ここまでは踏跡がありましたが、いつの間にか無くなり自分でルートを作ることにしました。 ひぃ「ここからが勝負だね。」
牛の峠 途中からカラスサンショウの棘木があり、それらを避けるように右へ進路を変更。棘藪を抜けると、地図には無い廃林道に着きました。

ひぃ「ちょっと引っ掻かれたけど、一応林から脱出出来たみたいだね。」
途中からカラスサンショウの棘木があり、それらを避けるように右へ進路を変更。棘藪を抜けると、地図には無い廃林道に着きました。 ひぃ「ちょっと引っ掻かれたけど、一応林から脱出出来たみたいだね。」
牛の峠 最初は東に行きましたが、南の林道からだんだん離れてきたため引き返しました。

ひぃ「藪漕ぎばかりで猪にも遭ったけど、牛の峠を間近で見られただけ、よしとしようか。」
最初は東に行きましたが、南の林道からだんだん離れてきたため引き返しました。 ひぃ「藪漕ぎばかりで猪にも遭ったけど、牛の峠を間近で見られただけ、よしとしようか。」
牛の峠 今度は西に行くと、登山時に使った廃林道に出られました。

ひぃ「良かった!やっと安心出来たね。」
今度は西に行くと、登山時に使った廃林道に出られました。 ひぃ「良かった!やっと安心出来たね。」
牛の峠 今度は別ルートから帰ります。ここから少し歩くと伐採地に出てきました。
今度は別ルートから帰ります。ここから少し歩くと伐採地に出てきました。
牛の峠 重機が置いてありました。せっかくなので記念撮影です。

ひぃ「名前忘れちゃった。」
重機が置いてありました。せっかくなので記念撮影です。 ひぃ「名前忘れちゃった。」
牛の峠 すぐに分岐点です。左のほうが路面が良かったので、こちらにしました。

ひぃ「上から見えてたからね。」
すぐに分岐点です。左のほうが路面が良かったので、こちらにしました。 ひぃ「上から見えてたからね。」
牛の峠 大がかりに切ってます。何だか見て痛々しく感じました。

ひぃ「さっき会った猪達の気持ちが、分かる気がする。アフターケアはしっかりやって欲しい。」
大がかりに切ってます。何だか見て痛々しく感じました。 ひぃ「さっき会った猪達の気持ちが、分かる気がする。アフターケアはしっかりやって欲しい。」
牛の峠 山頂から1時間半で、国道に戻って来ました。

ひぃ「『牛の峠』って、尾根の東西が8キロ近くある急坂が、牛の力を借りなければいけない厳しい道だった事から、この名前になったんだって。歴史の想いを感じたよ。」
山頂から1時間半で、国道に戻って来ました。 ひぃ「『牛の峠』って、尾根の東西が8キロ近くある急坂が、牛の力を借りなければいけない厳しい道だった事から、この名前になったんだって。歴史の想いを感じたよ。」
牛の峠 ひぃ「これで後一つ!最後もボクに任せてね!」

頼れるリーダーで、本当に良かったです。
ひぃ「これで後一つ!最後もボクに任せてね!」 頼れるリーダーで、本当に良かったです。
牛の峠 おまけ。「都城島津邸」で開催された「島津de秋の陣」で「熊本城おもてなし武将隊」の「島津義弘」公(左)と「加藤清正」公(右)と一緒に記念撮影しました。2人の武将から勇気とチカラを存分にいただいた、ひぃくんでした。
おまけ。「都城島津邸」で開催された「島津de秋の陣」で「熊本城おもてなし武将隊」の「島津義弘」公(左)と「加藤清正」公(右)と一緒に記念撮影しました。2人の武将から勇気とチカラを存分にいただいた、ひぃくんでした。

活動の装備

  • その他(Other)
    iPhone 8 Plus

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