長藪チキチキ根子岳椅子取りゲーム。

東峰、南峰、西峰、天狗からなる根子岳で、いま熾烈な椅子取りゲームが進行中。 あきひさ：東峰、天狗。 会長　　：東峰、南峰、天狗。 先日の抜け駆けで会長がリーチ。 なんせ長崎から遠いもんで行くのも大変、行ったら帰らなきゃで行動時間も長く取れなくてこれまた大変。そんな根子岳椅子取りゲームだけれど負けてなるもんか！こうなったら僕も抜け駆けで一気にコンプリートを目指すぞ。南と西を効率よく回るコースは…とネット徘徊でみつけた南尾根ルート。南から天狗を詰めて西へ下ればコンプリート、大逆転じゃん！ いってきまーす！ 南尾根の核心部と思われるアンカーもない岩峰の、最後の草付壁へ乗込むことができずに南尾根から降りることを決断。登って終了点もアンカーもなかったら詰んじゃう。１ピッチ目で登ったテラスにすらなんもない。木もない、支点にできそうな岩もない、なんもない。困った。ヘルメット大の埋もれた岩を掘り起こしてなんとかスリングを回して懸垂で逃げる。椅子取りゲームに命はかけれん。単独行の最大のミッションは生きて帰ること。潔く敗退すっべ。時間有ったら巻き道探すんだけどなー。 尾根はあきらめてなんとか谷筋から天狗へ詰めようとするも、これまたヤバいとこだらけ。12時になった時点で西峰を諦め下山開始。 何とか東峰の登山道へぬけようと詰めてみるも、これほどの岩山では地形図から崖尾根を読み取るのはほぼ不可能。思いもよらぬ谷や崖に阻まれて結局、地獄谷へと降りることに。 30mロープでギリギリの15m懸垂を数回、手持ちの装備をフルに使いスリング、ビナ１組残置。これほど手こずるとは思ってもみなかったな。もし撤退した岩峰を登り最後まで縦走するならアンカーなりハーケンなり打ち込まなきゃムリかな。ナチュプロかませるとこは見つからない。岩質がもろすぎてカムかませたらボロボロと崩れそうな岩ばかりなんだもん。 南峰はクリアした。これでイーブンかー。 西峰は会長誘ってコンプリートすっかな(·∀·) 危険に慣れちゃうのがイチバン怖い。 正常性バイアスを常に意識しながら、ホントに大丈夫？ホントに行ける？最悪の状態を想像して自分との対話を欠かさない。椅子取りよりも大事なのは無事の下山。今日はこれにつきますなー。おつかれっしたー！自分＼(^^)／