黒壁 1316m　夜叉ヶ池登山口からピストン

ぎふ百山にある藪山で残雪の季節には林道が閉鎖されて近づきにくい山。登山口が夜叉ヶ池と同じところにあります。11月18日から林道が通行止めになるので、それまでにいくつもりではいました。先週、8人のパーティーが登ったとヤマレコのレポートで見かけたので、少しでも藪に道が付いていることを期待して行ってみました。下から半分以上は期待通りに道が出来ていましたが、最後の山頂手前では、深い笹藪の中に道があるようなないような。 山頂の三角点の周辺は少しだけ切り開かれていました。残念ながら、周囲はガスに覆われて景色があるのかないのかわかりませんでした。下り初めに違う方向へ歩いてしまい、藪の中を水平にトラバースしました。手を抜いてコンパスの確認をさぼると、結局ヤマップの軌跡を確認することになります。ピストンの場合は、登ってきた道が表示されるので便利です。 下りは踏み跡の判別が難しく、ときどき降りる方向の確認をしました。赤リボンがかなり付いていました。ときどき方向を変えて歩く場所があり、道を見失いそうになります。 山頂から1/3程度下山したところで、奈良から来られたという3人のパーティーに出会いました。夜叉ヶ池に行くつもりだったけど、夜叉ヶ池への正しい道を下ると川だったので戻って間違った道の方に来られたとのことでした。藪漕ぎで間違ったと思ったけれども、そのまま別の山へ行くつもりで登ってきたとか。そこで、お別れしましたが、よく考えると夜叉ヶ池への道を間違えるような方々を藪山の中に残して来て良かったかなと悩んでしまいました。気休めに、下山届に「間違って黒壁に登ってきた人がいる」とメモを残しました。幸いなことに帰りの藤橋の湯から出てきたところで、温泉に入ろうとしているのを見かけ安心させて頂きました。