活動データ
タイム
17:41
距離
39.8km
のぼり
3186m
くだり
3187m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る関東の山々を巡っていたらそこかしこに目に入る庚申塔(*´-`)なにかと気になり調べてみたらかつての民間信仰の石碑だとわかった(*´ー`*) 平安の時代、貴族から始まった行事はいつしか民間に伝わり庚申(かのえさる)の日には夜通し歌や踊り、酒を飲み交わす行事が行われていたそうな(’-’*) 60日に一度訪れる日に体内に住む三尸(三匹の虫)が人が眠っている間に天に昇り天帝(万物の神)に人の悪口を告げ口しにいき、寿命を縮めさせると信じられていた(*´-`)それを防ぐ、三尸を体の中にとどめておくために徹夜で飲み食いするのが『庚申待ち』と呼ばれそれは村規模で行うので庚申を信じる集りということで庚申講と呼ばれるらしい(*´ー`*) 庚申講、庚申待ちのことを知ってから山の中、町の中にも点在する庚申塔を見る度にここも庚申講が栄えていたのかと思いを巡らせるようになった(*´ω`*)そして、庚申信仰の総本山、庚申山の存在を知ってからいつか辿りに行きたいとずっと考えていた(*´-`)この度、やっと庚申山へ向けてヤマップ、スタートですヽ(・∀・)ノ さてと、庚申山もまた足尾山塊(’-’*)かつて足尾銅山で栄えたわたらせ渓谷沿いの村落はまた違う形でも栄えていたそうな(*´ー`*)関東一円に広がった庚申信仰、その総本山に赴くのは信仰するものにとっては特別なことでありそこを目指す人々のためにたくさんの宿坊もあったのだろう(*´-`)そして、さらに違う面で庚申山が古くから人気となったきっかけが『南総里見八犬伝』 の怪猫退治の舞台になったからとか(*´ー`*) そしてさらに、日本百名山の一つ、『皇海山』を庚申山から辿る(* ̄ー ̄)こんな山奥に海の字を当てるのはなんとも不思議な(*´ー`*)名の由来は古くは『笄山(こうがいやま)』と呼ばれていたが皇開山となりそこから転じて皇海山となったらしい(*´-`) 皇海山へのルートは栃木県からと群馬県からとがあるが、庚申講参拝によるお山めぐり、三山駆け修行があったことから栃木県ルートが古くからのルートだろう(* ̄ー ̄)庚申山、鋸山、そして奥の院である皇海山の三山駆け修行はまさに古の修験道(*´ー`*)鋸十一峰を辿ることこそ皇海山を心から堪能できるのではなかろうか(*´ω`*)今日ではこの鋸十一峰、三山駆けルートをクラシックルートと呼ぶらしい(*´-`) スタートはわたらせ渓谷鐵道の原向駅からヽ(*´▽)ノ♪晴れた空に期待感が増す(’-’*)♪庚申川に沿ってロードをひたすら登れば国民宿舎かじか荘に辿り着く(*´ー`*)こちらで庚申山荘の使用料(庚申山荘はたまに管理人さんがいる有人小屋ですが使用料が他の小屋の素泊まりより破格のお値段(*´ω`*))を支払い登山道入り口まで庚申川沿いに林道をひたすら進むと一の鳥居な辿り着く(*´ー`*)ここから登山道となりたくさんの奇岩を目の当たりにしながらかつての登拝路を進み猿田彦神社跡を横目に進めば今夜のお宿、庚申山荘に到着ですヽ(・∀・)ノ 庚申山荘を一通り見て回ったらザックをアタックザックに変えてお山巡りコースを行ってみるε=(ノ・∀・)ツ庚申山とお山巡りとの分岐からお山巡りに入れば岩壁をすり抜け奇岩を越えるなど岩場だらけのコースに興奮するも下からガスが上がってきて悲しくも展望がなくなっていってしまう(´д`|||)しかし、奇岩で有名な庚申山、岩壁スレスレのトラバースはまさに修験道だったのだと言わんばかりの険しさにかつての修験者の存在を感じずにはいられなかった(*´ー`*) 庚申山荘に戻ったらソロ二組パーティー一組、そしてボクの五人、食卓で思い思いに酒ツマミを並べれば語り合いに花が咲く(*´ω`*)この一期一会の酒席こそ山小屋泊の醍醐味だろう(*´ー`*)食卓を見守るように小屋の中に猿田彦神社奥の院がある(*´-`)神様もたまには騒がしいことに目をつむってくれるかと(* ̄ー ̄) 二日目、七時前に庚申山荘をあとにして庚申山頂を目指す(*´-`)昨夜ご一緒したソロの方、二人組は先に出て残った老人の方とお山巡り分岐点までご一緒する(*´ー`*)どうやら庚申山までらしいがなんと御年71歳とのこと( ・∇・)ルートを見誤り安い庚申山のことも詳しく岩壁に穿たれた岩窟を見ながら「こんな岩窟で修行してたのですかねぇ」などお話しながらご一緒させてもらった(*´ω`*) 分岐点でお別れし岩壁をすり抜けるトラバースを進みながら樹林帯に辿り着けば展望のない庚申山頂、登頂ですヽ(・∀・)ノここで一安心できない(*´-`)これから三山駆け修行である(* ̄ー ̄)鋸山を経て皇海山を目指す鋸十一峰は山と高原地図では破線ルート、深い笹ヤブ、か細い岩陵帯、薄い踏み跡を見極めながら眼前に切り立つ鋸山手前まで辿り着く(*´ー`*)この鋸山の岩場鎖場梯子こそ三山駆けの真骨頂だろう、切り立つ岩峰に緊張感が増す(* ̄ー ̄) 岩壁を登り鋸山の山頂に立てば大展望が待っているはずなのだが、まぁ見事にガスの中( ̄▽ ̄;)気を取り直し三山駆け奥の院である皇海山を目指すε=(ノ゚Д゚)ノ鋸山を登ったと同じように下り切れば不動沢のコル、群馬県側からのルートの分岐点に到着、皇海山までの最後の急坂が待つ(*´ー`*)庚申山にある展望台から見る皇海山の姿は天を突くように尖っている(*´-`)最後の登りは大変だろうと想像していたがここまでの疲労もあるのだろう、重い足を上げやっと三山駆け修行の最後、皇海山、登頂ですヽ(・∀・)ノ 展望のない山頂、山奥にありすぎて山容を下界から確認できないこの山がなぜ百名山に選ばれたのか、三山駆け修行をすれば納得がいくと心から思った(*´ω`*) 下山は鋸山からさらに南に六林班峠を目指しそこから東に庚申山荘を目指すε=(ノ・∀・)ツ三山駆けで渡った峰々のトラバースを行くので楽だと思っていたが、実はこの六林班峠ルートこそ破線ルートで記しなければいけないのではないか、と思わせるほどの難ルートだった(*´-`) 鋸山から六林班峠まで胸まである笹ヤブが山域に広く群生し容易く道を外れさせる(/ー ̄;)前見えない、足元見えない、倒木あるから足をひっかける、鹿が通るのか獣道がたくさん(´д`|||)おそらくは何度も獣道を歩いただろう、倒木を利用し高いところから前方を確認しながら笹ヤブを漕ぐ一時間は長く恐ろしく疲労感が増す(。´Д⊂)六林班から西にトラバースしていけば足元を深い笹ヤブが覆い斜面との境を容易く見失わせる(*´-`)斜面に片足を落とすことも幾度かありスピードを上げようにも上げれない、常に慎重になければならなかった(* ̄ー ̄) いくつからの沢を越えて広い樹林帯にでても笹ヤブは続きか細い登山道は容易く見失う(/ー ̄;)六林班峠ルート、遭難、滑落をしやすいルートだということを強く感じた(* ̄ー ̄) なんとか庚申山荘まで辿り着けば軽く食事をし下山することに(*´ー`*)三山駆けの途中で追い越した他の方々も六林班峠から戻ると話していたがとても気がかりである(* ̄ー ̄)下山先のかじか荘に寄った際に六林班峠ルートで戻る他の登山者たちの存在を一応お伝えしておいて原向駅までまたロードを歩くε=(ノ・∀・)ツ この時期このような山奥の中では日が暮れるのは早く一気に真っ暗闇に包まれた(´д`|||)ロードの真っ暗闇は恐ろしかった(/ー ̄;)民家なし廃墟あり車通らず猿多しのロード歩き、最後の試練か闇の恐怖に怯えながらなんとか国道まで辿り着いた(/。\)途中、太い鉄パイプが何かに当たるような轟音、肝、冷えたぁ(。´Д⊂) さて、今回の足尾山塊の庚申山、皇海山は信仰の山(*´ー`*)庚申山を辿ればなんとも言い難い神妙な気持ちになり三山駆け修行で山を渡れば己を試す良い機会を得られたと感じた(* ̄ー ̄)ただ、六林班峠は、、、あれは二度と行きたくないなぁ( ̄▽ ̄;) わたらせ渓谷鐵道に乗って帰路に着けば余った芋焼酎で軽く酔っぱらう(*´ω`*) 帰り着いたら最寄りのスーパーで半額惣菜買いまくってまた芋焼酎で〆Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
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