多くの先人達が想いを重ねた場所(八経ヶ岳)

2019.10.20(日) 日帰り

活動データ

タイム

07:21

距離

9.2km

のぼり

1089m

くだり

1091m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 21
休憩時間
1 時間 31
距離
9.2 km
のぼり / くだり
1089 / 1091 m
1 22
24
53
29
35
26
59

活動詳細

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即位の礼にあわせて休暇を取り、大峯奥駆道の最高峰、八経ヶ岳を訪れた。 片道1車線の細い悪路、みたらい渓谷を越えて、さらに奥に進むこと15分ほどで、行者還トンネル手前の登山口付近の駐車場に到着。 訪れた人、皆が口を揃えて語るだけある。片側は岩の壁、舗装されているものの落石や枝が散乱したかなりワイルドな道。乗用車一台、なぜか小型車をつんだトランスポーター一台とすれ違ったが、タイミングよく行き違いができた。 登山口の駐車場不足を心配したが、手前の路肩には無料駐車エリアが。百メートルほど進んだ行者還トンネル手前には1日千円の有料駐車場として合わせて二十数台くらいは駐車できるようになっている。今回は早めの到着だったからか無事駐車できた。綺麗なトイレもあり、身支度を整えて登山口から歩き始める。急登が始まる。 雨は降っていないが、低い雲が垂れ込めていて、冷たい風が時折強く吹いてくる。寒いので上着を着て歩きだすと、すぐに汗だくに。身体が温まり汗ばんでくれと風が吹き、すぐに身体が冷えてしまい寒くなる。そんなことを繰り返しながら急登は続く。 足元は、ごつごつした岩に入り組んだ木の根が網の目のように絡んで広がっている。足が入るような隙間は少なく、濡れた木の根はすべるので歩きにくい。加えて傾斜がきつい分段差が大きく、足元が滑らないか見極めながら、身体を持ち上げ、一歩づつ進んでいくのに苦労する。 周りを見ると、ところどころに根こそぎ斜めになった倒木が目につく。土壌が薄いので木の根が浅く広がって踏ん張ったのに、耐えきれず倒れてしまったようにみえる。 霧に霞んだ紅葉はみずみずしく、色合いが一段と鮮やか。今年の夏は本当に短かったが、紅葉は高山帯から市街地まで、比較的長く楽しめるのが嬉しい。 1時間ほど急登と冷たい風と格闘すると、足元の下草に笹の葉が増えてくる。程なくして奥駆出合にたどり着く。ここからは大峯奥駆道の縦走路に入る、 しばらくは尾根筋、比較的平坦な道が続く。周りには山並みが幾重にも重なってみえる。弁天の森、聖宝ノ宿跡など。折に触れ、古くからの修行の道であることを感じさせる。途中、腰に毛皮を下げた地下足袋の行者の方もお見かけした。 弥山小屋は、独特の高床式の建物を含んだ、予想以上に立派な設備だった。あの高く床を上げた小屋はなんなんだろう。避難小屋も併設しており、中には皇太子殿ご宿泊とのプレートが。即位の礼を間近にしたこの時期、多くの山に足跡を残されていることに改めて気づかされる。 山中は人影もまばらで静かだったが、ここ弥山小屋では、多くの人が休憩したり食事をとっている。綺麗なトイレもあって休憩にはもってこい。周囲は散策しなかったので、すぐ近くにお社があるのに気づかず。お参りできなかったのが残念。 八経ヶ岳は、ここから一度ぐっと下って登り返した先。立ち枯れた樹々が居並ぶ独特の光景の中を進んでいくと、三十分ほどで八経ヶ岳の山頂である。 ちょっと味気ない白い看板が山頂の目印。そばには、銀色の錫杖が天を指してキリッと立っている。周囲を遮る山がなく、折り重なる山並みが遠く霞んでぐるっと取り囲んでいる。奥駆出合までの強かった風も止んで、陽が出てくると暖かく居心地がよい。山々の間をガスが滝のように流れ、所々わずかに色づいた木々が見える。山々全体がゆっくり紅葉していく途中なのだろう。最盛期の眺めはさぞ素晴らしいだろう。 大峯奥駆道について、詳しく知っているわけではない。多くの人々が古くから修行の場として歩いてきた道。静かな山道を歩きながら、自分自身に向き合い、想いを深くしたのだろう。奈良の山中にこんな場所があること、その場の空気を感じることができたことが何よりの収穫。 下山後は、みたらい渓谷に立ち寄り。深い谷間をどうどうと流れ落ちていく透き通った豪快な流れを堪能。ただでさえ素晴らしい光景。紅葉の盛りに再訪したい。

八経ヶ岳 秘境感満載の国道309号を進んでようやくこちらに
秘境感満載の国道309号を進んでようやくこちらに
八経ヶ岳 駐車場、係員の方が丁寧に誘導してくれます
駐車場、係員の方が丁寧に誘導してくれます
八経ヶ岳 ここからスタート
ここからスタート
八経ヶ岳 雰囲気あります
雰囲気あります
八経ヶ岳 紅葉・黄葉がすすんできています
紅葉・黄葉がすすんできています
八経ヶ岳 みなさんの活動日記で見覚えのある橋が!
みなさんの活動日記で見覚えのある橋が!
八経ヶ岳 手作り感のある橋でした
手作り感のある橋でした
八経ヶ岳 最初の階段、アルミで濡れていると滑ります
最初の階段、アルミで濡れていると滑ります
八経ヶ岳 つやつやです
つやつやです
八経ヶ岳 看板はこの色合い。牛丼屋さんテイスト。
看板はこの色合い。牛丼屋さんテイスト。
八経ヶ岳 岩と根の絡み合いに泥がまじります
岩と根の絡み合いに泥がまじります
八経ヶ岳 出だしから急登が続きます
出だしから急登が続きます
八経ヶ岳 下草が笹原に。まもなく稜線でしょうか
下草が笹原に。まもなく稜線でしょうか
八経ヶ岳 行者道に合流
行者道に合流
八経ヶ岳 こんなところに看板
こんなところに看板
八経ヶ岳 所々色づいています
所々色づいています
八経ヶ岳 鮮やか
鮮やか
八経ヶ岳 ガスで色が溶けだしているようです
ガスで色が溶けだしているようです
八経ヶ岳 倒木、根こそぎです。何ヶ所かでみかけました。土壌が薄いんでしょうか?
倒木、根こそぎです。何ヶ所かでみかけました。土壌が薄いんでしょうか?
八経ヶ岳 こちらも根こそぎ
こちらも根こそぎ
八経ヶ岳 苔むしてます
苔むしてます
八経ヶ岳 犬っぽい
犬っぽい
八経ヶ岳 世界遺産のマークが
世界遺産のマークが
八経ヶ岳 歴史を感じます
歴史を感じます
八経ヶ岳 目力があります
目力があります
八経ヶ岳 まもなく弥山です
まもなく弥山です
八経ヶ岳 晴れてきました
晴れてきました
八経ヶ岳 明るくなってきて暖かい
明るくなってきて暖かい
八経ヶ岳 階段が続きます
階段が続きます
八経ヶ岳 下を見ると紅葉の帯が広がっています
下を見ると紅葉の帯が広がっています
八経ヶ岳 段差が少ない階段
段差が少ない階段
八経ヶ岳 落ち葉の香りが立ちこめています
落ち葉の香りが立ちこめています
八経ヶ岳 この季節ならではの色合い
この季節ならではの色合い
八経ヶ岳 景色が広がってきました
景色が広がってきました
八経ヶ岳 見渡す限り、山並みが重なっています
見渡す限り、山並みが重なっています
八経ヶ岳 空が近い
空が近い
八経ヶ岳 階段、再び
階段、再び
八経ヶ岳 到着です
到着です
八経ヶ岳 弥山小屋です。予想以上に立派
弥山小屋です。予想以上に立派
八経ヶ岳 弥山小屋
弥山小屋
八経ヶ岳 弥山小屋周辺には、いくつも道標が
弥山小屋周辺には、いくつも道標が
八経ヶ岳 この先には行きませんでした
この先には行きませんでした
八経ヶ岳 狼、いたんでしようか?
狼、いたんでしようか?
八経ヶ岳 独特な風景が
独特な風景が
八経ヶ岳 八経ヶ岳はこの先に
八経ヶ岳はこの先に
八経ヶ岳 立ち枯れた樹々が並ぶ。独特の風景
立ち枯れた樹々が並ぶ。独特の風景
八経ヶ岳 紅葉する場所はまだまだ限られています
紅葉する場所はまだまだ限られています
八経ヶ岳 小さな秋
小さな秋
八経ヶ岳 鮮やかなのに目に優しい
鮮やかなのに目に優しい
八経ヶ岳 スポットライトが当たっているよう
スポットライトが当たっているよう
八経ヶ岳 行者の方々の想いが
行者の方々の想いが
八経ヶ岳 深呼吸
深呼吸
八経ヶ岳 山頂です
山頂です
八経ヶ岳 りっはな錫杖
りっはな錫杖
八経ヶ岳 紅葉が進んだら?素晴らしい光景になるでしょうね
紅葉が進んだら?素晴らしい光景になるでしょうね
八経ヶ岳 久しぶりに石積み
久しぶりに石積み
八経ヶ岳 いい眺め
いい眺め
八経ヶ岳 すーっとします
すーっとします
八経ヶ岳 避難小屋にこんなプレートが
避難小屋にこんなプレートが
八経ヶ岳 こちらでお休みになられたんですね
こちらでお休みになられたんですね
八経ヶ岳 高い床の小屋。なぜなんでしょう?
高い床の小屋。なぜなんでしょう?
八経ヶ岳 見事な苔
見事な苔
八経ヶ岳 立ち枯れた樹のえぐれた内側に
立ち枯れた樹のえぐれた内側に
八経ヶ岳 小さな芽が
小さな芽が
八経ヶ岳 無事下山
無事下山
八経ヶ岳 帰りにみたらい渓谷に立ち寄り
帰りにみたらい渓谷に立ち寄り
八経ヶ岳 素晴らしい景観。紅葉したらすごいことになるのは明らか
素晴らしい景観。紅葉したらすごいことになるのは明らか
八経ヶ岳 遊歩道を少しだけ
遊歩道を少しだけ
八経ヶ岳 奥にも滝がいくつか連なっています
奥にも滝がいくつか連なっています
八経ヶ岳 立体的な風景、橋が邪魔に見えないのがすごいです
立体的な風景、橋が邪魔に見えないのがすごいです
八経ヶ岳 すごい迫力
すごい迫力

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