活動データ
タイム
07:19
距離
9.0km
のぼり
1272m
くだり
1271m
活動詳細
すべて見る木曽の御嶽山へ登ってきました! 師匠、ごめんなさい。乗鞍、木曽駒と同じ「ロープウェイ」で行ける楽な山だと嘘ついてしまいました。実際は結構大変なお山(;´Д`)。しかもトラブルで更に苦しい山行になってしまいました。 【御嶽山】3067m ・日本百名山/新日本百名山 ・花の百名山 ・信州百山/ぎふ百山/一等三角点百名山 ・長野のグレーディング=3B(飯森高原駅 ) ・ルート=7.7km、CT=4時間30分 何となく拘ってしまうのが「3000m峰21座」。いやいや、自分の実力ではまだ先と考えながらも、今シーズン中に御嶽山に登れば、残り大半は北アルプスのみと悪魔の囁きが耳鳴りと共に続く。 御岳ロープウェイを使用すれば、グレーディング的にはそんなに大変な山でも無いし、師匠と一緒に出掛けて問題ないと判断。師匠時間を少し早め、ロープウェイの営業開始時間の8時30分に間に合わすべく現地へ到着するもまさかの事態が・・・。 「運転見合わせ中」?? 風が強いため、このままだと早くても9時30分以降の運転開始だとか。 本日(10/16)は山頂へ行ける今シーズンの最終日で、山頂までの登山道は14時で閉鎖。師匠の脚ではギリギリの攻防が予想されるため、急遽「中の湯登山口」へ移動し山頂を目指すことにしたが、この時点で師匠の体力を加味することはすっかり忘れていたのである。 ■ロープウェイ駅から中の湯は近いが7合目まではやはり登山■ ロープウェイの係員に中の湯までの道を尋ねると、車で5~10分程度の距離で相当近い。時間的なロスは最小限に抑えられるはずであったが、山頂ロープウェイ利用者と合流する七合目行場山荘まで1時間弱かかってしまったので、実質は借金を積み重ねてしまった。 それでも、師匠の脚でほぼコースタイム通りなので、この時はまだ何とかなると考えておりました。 ■秘技「よちよち歩き」が通用しない!?■ 御嶽山の印象は、各種説明の通り「信仰の山」。七面山の如く登山道の整備は驚く程行き届いており、富士山の如く9合目以降の岩稜帯でさえ、階段状の整備が行われている程でした。 しかし、実はこの様な整備が、師匠を苦しめる元凶となってしまったのでした。 師匠の脚は遅い。再三に渡って周知している事実であるが、それでも師匠は休まず(休ませず)黙々と登り続ける。それを助けていたのが、未だ弟子にも伝授していない秘技「よちよち歩き」であったという。 よく考えれば登山の基本であるが、この秘技の天敵が「階段」なのです。整備された登山道の階段は「登山あるある」に列挙されるように、段差を登る際に何故か同じ側の足が酷使されてしまうという、実は登山者泣かせであったりする。 師匠の秘技「よちよち歩き」は少しづつ進むことで体力を温存する方法であるが、階段はこの「少しずつ進む」という肝の部分を無理やりに封印させてしまうという恐ろしい敵で、秘技を封印された師匠は、いつもよりも太ももを酷使しつつ徐々に体力を奪われて行った。 まあ、普通の人にとっては楽なんですがね( 一一)。 ■標高差1000mの壁■ 登山を始めた頃(5月頃)、標高差1000mを味わいたくて櫛形山へ登りとても辛かった思い出があります。師匠は過去の山行でこの標高差を経験したことがなく、今回もロープウェイを利用すれば900m程度で済む筈でした。 しかし、終わってみればYAMAPデータで標高差1239m。とても苦しかったと思います。多分グレーディング的には「4B」に近かったでしょう。 要所要所で30分程度待ち、途中の登りでも振り返りつつ待ち、新しい靴の具合、疲労度などを確認しつつ胡麻化しながら何とか山頂まで辿り付きましたが、9合目付近では「気持ち悪い・・・」、最後の山頂階段を登る際も「太ももが動かない」っと、限界を超えていました。 御嶽山のこのルートは、熟練者なら夏のアルプス山行前のトレーニング、初心者なら富士登山の前哨戦にとても役に立つと感じます。ここをCT通り且つある程度余裕で登れなければ富士山の日帰りは難しいでしょうね。 御嶽山は明らかに「乗鞍岳(畳平)」「木曽駒ケ岳(千畳敷カール)」とは体力度が違うので、経験が少ない方はその点を考慮して登られることをおススメします。 ■紅葉はイマイチかな?■ 前週の木曽駒ケ岳で紅葉を満喫し、そして山頂からは、独立峰として稀有な存在を示していた御嶽山の美しい姿が眺められ、いつか登りたいと考えていた。 せっかくなので紅葉が間に合う翌週の今回に登ってしまいましたが、残念ながら山頂付近の紅葉は終了しており、ロープウェイの始発駅周辺(1800m~2000m)付近が見頃です。 とは言え、この辺りの紅葉は一部の木々が色づく程度で、京都のような毒々しい紅葉は期待できませんのであしからず。 ■御嶽山■ 御嶽山で起こった大事故の印象もあるのでしょうが、御嶽山へ行く前、皆様の投稿を見る限り「寒々しい山」という印象しかありませんでした。同じく、富士山を見るのは好きですが、富士山の荒涼とした登山道を登るのは好きではありません。 しかし、実際に訪れてみて感じたのは「緑が意外と多い」こと。 3000mの高山、また、火山なのでハイマツ帯を抜ければ荒涼とした山へ変貌しますが、その前のアプローチは意外と緑が多く楽しめます。ロープウェイ運転見合わせのお陰で、6合目から登れた副産物の一つでした(もう一つはロープウェイ代が浮いたことw)。 また、森林限界を超えた荒涼とした場所であっても、上を見上げるとこの山独特の神々しさが、素晴らしい山であることを再認識させられます。 ■御嶽山は遠い■ 素晴らしい山ですが、アプローチが少し大変。 今回、中央道の伊那ICからアクセスしましたが、高速を降りてからの距離が約60km。南アルプスの椹島ほどではありませんが、お隣の木曽駒ケ岳と比較すると雲電の差。 名古屋方面からは比較的楽にアクセスできるのでしょうが、関東方面からは少し大変ですね。そう言えば、白馬の方がアクセスは楽で、昔はスキーでわざわざ御岳へ向かうことは有りませんでした。 今回は師匠を苦しめてしまいましたが、お天気も良くよい山行が出来ました。 帰りの温泉は「ホテル木曽温泉」を利用。濁ったかけ流し湯で、これまた最高!(600円也)。お土産にキノコを買ってきたので、酒の肴で楽しむ予定。 今シーズンの3000m峰はこれにて終わり。 雪山は行かないので、来春まで皆さんの投稿を見て楽しもうかな? ここまで読んで下さった方、ありがとうございました(^^)/ この投稿が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
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