台風一過の御嶽より　～素晴らしい雲海に浮かぶ山々の絶景～

まずは… 台風19号で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧をお祈りいたします。 私達、山屋にとっても…南アルプスなど登山道などに多大な被害が出ていて…各関係者のご苦労を思うと… 幸い私が住む街には特段の被害はありませんでしたが… 全国で亡くなられた方も未だ行方不明の方も多く、心が痛むことです。 今回、私は長野で講習の予定でしたが、台風により中止。台風通過後…状況次第で別の山へ入山予定でしたが、雨量規制による通行止めが解除されず、いつもの五の池へ行ってきました。 御嶽は…幸いにもあまりたくさんの雨は降らず、リスクが低いとまでは言えないものの、比較的行けそうなところでしたので。 何か異変があれば無論引き返す前提ですが…7合目と8合目の間に倒木が2本あった他は特に問題は感じられず、無事、五の池へ辿り着きました。 （勿論、このタイミングで山へ入るのはけっして人にはオススメしません。） 最近は台風一過、というのもあまりなかったですし、今回も予報では一時的な冬型の気圧配置になるため、良い予報ではなかったですが、予想外に山の上は雲の上、素晴らしい雲海が広がっていて、これも予想外に綺麗な夕陽が見られました。 平地では…水没している街もある中… この景色はそれとはかけ離れて綺麗です… 噴火の翌年も感じましたが、自然の営みの中では本当に人の営みなどちっぽけなことで…人間の都合など、関係なく、自然というものの前に私たちは無力であることをしみじみ感じます。この綺麗な景色も、たくさんの大切な物を奪った台風も…気まぐれですらない、ただ私たちが呼吸をしているのと同じことなのでしょう… さて…今回、元々はテント泊を予定していたので、テントで食べるはずだった鍋をいただき、夜は更けていきました。 翌朝は起きると雨。 昼から崩れる予報でしたが早くなりましたようです。 お芋のパイをいただいて出発。 風が抜けるところは強めでしたが、気温がまだ今年はあまり低くないのでそんなに寒くもなく、でした。 女人堂を過ぎると…登山道は時に小川だったり、木階段の間は水たまりだったり。 ストックフル活用でなんとかボチャンせずに無事下山。 それでも降りて止まると寒く、木曽温泉で暖まって帰ってきました。