迷わないような安全な道まで辿り着いた。あとはひたすら登山口まで戻るだけだ。ゴールまでもう一息!

が、見覚えのない道にはいった。
沢と呼ぶべきなのか、とにかく急な溝だ。こんな道あっただろうか。
とりあえず下って見ると滑り落ちてしまった。まるでローションが塗られた急な滑り台のようだ。疑問が浮かぶ。この道を通って山頂へ向かったのだろうか。
滑り台は湿ってヌルンヌルンして登れそうにない。
僕はヤマップの地図を見るが電池切れだ。
モバイルバッテリーにつなげる。
スマホが充電できるまで休息。この道で合っていることを祈る。
スマホが復活した。地図を確認。
僕は絶句した。
どうやら道をそれているらしい。
ゴールは目前なのに、また遭難したのか?
迷いそうな道ではなかったはずなのに。
このまま進まなくて良かった。
さて、来た道を戻るしかないわけだが、ヌルヌルの急な斜面が僕の前に立ちはだかる。登ることは不可能だ。「沢を降りたら登れない」とよく言われるがまさにこれの事だろうか。
横に藪が生えているので、藪につかまりながら沢の横を登ることにする。藪漕ぎはうんざりだが。
凶暴な藪が行く手阻む。藪に助けられながら邪魔されながら。
靴が片方脱げた。斜面を転がっていく靴。お願いだ…下に行かないでくれ…
靴を履き直して藪漕ぎを再開し、どうにか元の道に辿り着いた。
どこで道を間違えたのだろう。
と思ったら最初に見つけた崖だった。崖の写真まで撮っている。
足元に注意しながらうつむいて歩き、そのまま崖を降りていったらしい。なんということか。 戻る 次へ

雨、沢、藪漕ぎ、そして遭難?からの日没。悪夢の乗鞍岳の写真

2019.10.05(土) 13:36

迷わないような安全な道まで辿り着いた。あとはひたすら登山口まで戻るだけだ。ゴールまでもう一息! が、見覚えのない道にはいった。 沢と呼ぶべきなのか、とにかく急な溝だ。こんな道あっただろうか。 とりあえず下って見ると滑り落ちてしまった。まるでローションが塗られた急な滑り台のようだ。疑問が浮かぶ。この道を通って山頂へ向かったのだろうか。 滑り台は湿ってヌルンヌルンして登れそうにない。 僕はヤマップの地図を見るが電池切れだ。 モバイルバッテリーにつなげる。 スマホが充電できるまで休息。この道で合っていることを祈る。 スマホが復活した。地図を確認。 僕は絶句した。 どうやら道をそれているらしい。 ゴールは目前なのに、また遭難したのか? 迷いそうな道ではなかったはずなのに。 このまま進まなくて良かった。 さて、来た道を戻るしかないわけだが、ヌルヌルの急な斜面が僕の前に立ちはだかる。登ることは不可能だ。「沢を降りたら登れない」とよく言われるがまさにこれの事だろうか。 横に藪が生えているので、藪につかまりながら沢の横を登ることにする。藪漕ぎはうんざりだが。 凶暴な藪が行く手阻む。藪に助けられながら邪魔されながら。 靴が片方脱げた。斜面を転がっていく靴。お願いだ…下に行かないでくれ… 靴を履き直して藪漕ぎを再開し、どうにか元の道に辿り着いた。 どこで道を間違えたのだろう。 と思ったら最初に見つけた崖だった。崖の写真まで撮っている。 足元に注意しながらうつむいて歩き、そのまま崖を降りていったらしい。なんということか。

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