活動データ
タイム
02:05
距離
4.4km
のぼり
391m
くだり
397m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る北海道山旅もこの日が最後。夜明け前の暗いうちに宿を出て駐車場に到着。 先着車両は1台、ドライバーはまだ出発する気配はなく、おそらく自分が先頭でスタート。 美しい朝焼けを期待してきたが、生憎どんよりした曇り空。それでも駐車場から見る山頂方向はイロとりどりに染まっていて、イワオヌプリの地質である白い岩盤と相まって美しく映える。 イワオヌプリの「イワオ」は「硫黄」のことらしく、麓の五色温泉の付近から硫黄臭が漂う。登山道はしっかりと整備され歩きやすい。 黄色、赤、緑そして白い岩。これらが絶妙に混じり合って絶景を見せてくれる。よく手入れされた庭園のような趣。人の手を経ずにこのような華麗な光景を作り出す自然の偉大さに感嘆する。 樹林帯を抜けると風景は一変する。白い山肌が支配し、火山らしい荒涼とした景色が広がる。他の星に降り立ったような不思議な感じ。さっきまで鮮やかな紅葉に見とれていたのだが、短時間のうちにまるで違う景色に囲まれた。登山者は自分以外見当たらず、ますます非現実感が増してくる。 下山後に聞いた宿の主人の話では、岩のゾーンは霧が出ると道迷いを起こしやすいそうだ。確かに山頂までは広々していてガスったらわかりにくそう。 山頂からはニセコアンヌプリ、反対側に日本海を望めた。静かで美しい山だ。 下山の復路では数名の登山者とすれ違う。百名山はおろか二百でも三百でもない知名度の低そうな山ではあるが、本当に美しい。今回登った3座はそれぞれ特徴的な魅力があり、北海道の山の引き出しの多さに気づかされた山旅となった。 下山後の車中でポツリと降り出し、宿で朝食を食べる頃には本降りに。ギリギリセーフ。今年の北海道は全て天候に恵まれ、いい山行ができた。
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