立山〜内蔵助平〜黒部ダム 日帰り

2019.09.16(月) 日帰り

活動データ

タイム

06:47

距離

13.8km

のぼり

1187m

くだり

2142m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 47
休憩時間
15
距離
13.8 km
のぼり / くだり
1187 / 2142 m
28
6
4
4 19

活動詳細

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前日のアテンド登山に続き、二日連続で立山に来てしまいました。 今日は室堂から立山〜真砂岳を縦走し、内蔵助山荘から内蔵助平へ下り、内蔵助谷出合を経て黒部ダムへ。アルペンルートで立山駅に戻る計画です。内蔵助山荘〜内蔵助平は年間200人しか歩かないと言われるマイナールート。ずっと歩いてみたかったのです。 黒部ダム発富山方面の最終が16時。コースタイムは7掛けで7時間くらいなので、逆算すると8時半には室堂をスタートしたいところ。むむ。昨日みたいにケーブル1時間待ちだと厳しいな。車を走らせ午前6時45分頃に立山駅に到着。あれ?全然混んでない!あっさり駐車でき、7時発のケーブルカーに乗れました。連休最終日、穴場でした🙌美女平で高原バスにのりかえて、室堂へ。登山届を提出して、午前8時過ぎに室堂をスタート。 まずは昨日と同じように一の越経由で立山をめざします。快晴だったきのうよりは雲が多めだけど、晴れて嬉しい。一の越から見える山々は皆てっぺんに雲がかかっていましたが、槍の穂先だけが雲からツンと飛び出していました⛰ 雄山に登るとガスってきました。 峰本社は昨日参拝させてもらったのでスルーして、大汝山のピークへ。やっぱり富山のてっぺんには年一回は登らないとね♪でもガスで眺望ゼロ😂 縦走路に戻り、富士の折立はスルーして下ります。このへんで二羽の雷鳥に会いました。ガスったときのお楽しみ💚 ガスも室堂方面は晴れてきました。良い眺め😀 大走り分岐を真砂岳方面へ。ここから先は初めて歩きます!わくわく!白い砂地のなだらかな稜線。風は強くないけど何も遮るものがないので、すこし肌寒くなってきました。ソフトシェルを着込みます。 別山への分岐を右手へ。ゆるやかに登ったら真砂岳山頂。 少し下ると内蔵助山荘。ここでトイレをお借りして、持参したパンで腹ごしらえしつつ、休憩。 内蔵助平への道は山荘の裏手にあります。「黒部ダム方面へ行く人は山荘まで声をかけて」と書いてありました。10:30すぎに今から下ると伝えたところ、山荘のご主人から、人がいないから単独はおすすめできない、そもそもいまからだと間に合わない、と止められました。ここからダムまで標準CT7時間。無謀な登山者だと思われても仕方ない。 小屋番さんの心配のタネを増やすことは本当に申し訳ないと思いつつも、自分の速さで計算済みで間に合う計画であること、万一最終に間に合わなければロッジくろよんに泊まることを伝え、決して無計画なわけでないことをアピールしたところ、「気をつけて」と送り出して下さいました。丁寧にルート上の注意点を説明してくださったうえで。ありがとうございます。😭 心配かけてごめんなさい!絶対に遭難しちゃダメだ!気を引き締めて出発しました。 携帯の電波は一切入らない。行方不明者もよく出てる。クマの通り道である。連休だというのに、今日は早朝にひとり下って行ったほかは登山者なしとのこと。 コワイ情報ばかりですが、ずっと歩きたかったんだもの。やっぱり足を踏み出すとわくわくします。 内蔵助カールのガレ道を下ると、内蔵助雪渓。この雪渓の下に氷河があるらしいのです。ロマン…!それにしても日本の氷河のほとんどが立山連峰にあるってすごいなあ。 見上げると、カールの底にいました。すり鉢の中にいるみたい。とても静か。 山荘のご主人のアドバイスどおり、雪渓をまっすぐ渡ります。渡った先は旧内蔵助山荘の跡地で、建材の一部が残っていました。 登山道はとても明瞭。ペンキマーク、ピンクテープが丁寧につけられていて、途中まではナイロンコードで道を辿っていけるようにもなっていました。見通しもよく気持ちの良い道。 やはり歩く人が少ない分、登山道の脇の植物たちは元気がよく、登山道にまで食い込んできてる感じです。 誰にも会わないだろうなと思ってたら、ご夫婦が1組登ってこられました。ここを登りに使うとはマニアック!素敵!ここからの道はちょっと急だけど、ルートは明瞭ですよ、とアドバイス頂きました。 少しずつ下って灌木帯に入ると、先程のご夫婦の仰るとおり、本当に急になってきました。こりゃたしかに健脚向きだわい。滑りそうなところには補助ロープが設置されていて、下りやすくなっています。とてもよく整備されていて感謝です。 眼下には内蔵助平。内蔵助平は前々からすごく好きで、これまでで最も美しいと思った景色は、ハシゴ谷乗越から見た内蔵助平の紅葉でした(私のヤマップのプロフ画面の写真はこれ)。今回の、内蔵助カールから下りながら見る、緑の季節の内蔵助平も素晴らしいなあ。目的地の黒部ダムも見えてきました。めっちゃ遠いけどがんばろ。 下ってると、背後に見える崩壊地ででかい落石が発生したようで、雷鳴のようなすごい音がしました。こえええええ!!😱 違う尾根下ってるから大丈夫だろうけど、下のほうで沢も渡るし、影響あったら嫌だな…不安になりました。もう、一心不乱に下るのみ。 勾配がマシになってきたら、登山道に水が流れてきました。雨の日なんかは普通に川になりそう。ここで、大きな沢を渡ります。流れはそれなりにありますので、飛んで渡れそうなところを探して渡ります。対岸に渡ってガレを登ったら登山道の続きがあります。 ここで何奴かにまぶたの上を刺されました。😭 こんなところでお岩さんにされてたまるか!即、ポイズンリムーバーとムヒアルファEXで処置したら腫れませんでした。応急処置大事!! 気を取り直してすすむと、下山中の方に会いました!テン泊ソロのお姉さんでした。さっき内蔵助山荘の方が言っておられた、ただ一人の登山者というのはこの方だろうか?なんのせ、さっきの落石でだいぶ不安になってたので、人と会えただけでものすごい安心感!!😭 お姉さんはルートをすこし迷っておられたようで、声をかけてくれました。たしかに沢を渡ったあたりから、伸びた草がところどころピンクテープを隠していて、ルートをわかりにくくしていました。ここも、よく探したらケルンがあり、その先に登山道を見つけることができ、一安心。 これからこの道に行かれる方、必ずピンクテープかペンキかケルンがありますので、道を見失ったら注意深く探してくださいませ。 せっかくお姉さんに出会えたけど、最終のケーブルの時間もあるので、先行させていただきました。草ボーボーの中を下り、沢に出ました。沢伝いの草むらの道を歩きます。りっぱな岩屋を通過。ここらへんはクマの通り道とのこと。クマさんにはお会いしたくないので、鈴をけたたましく鳴らしながら足早に通り過ぎました。 見覚えのある石ころの道だな〜と思ってたら、内蔵助平の三叉路に到着。ここでハシゴ谷乗越からの道、ダムへの道とわかれます。ダム方面へ内蔵助谷に沿って歩く。割と下ってきたから、もう平坦な道ばかりになるかと思ったら、まだまだ下る。しかも下れども下れども着かなくて長く感じました。笑 崩壊地高巻いたりもして、あまり気の抜けない道。 やっと川に近づいてきました。巨石のごろごろする河原の道を歩くのは楽しい!!内蔵助谷出合に到着。今年まだ開通してない下の廊下への分岐点。ハシゴ谷方面から来られた登山者の方にも追いついて、時間的にも余裕が出てきたのでほっとしました。ここから黒部ダムまでの道は景色も良く、楽しく歩きやすいので好き♪ そして見えてきましたゴールの黒部ダムの巨大堰堤!ダムの下の橋渡るのってわくわくしますね。そのあとの登りは地味にしんどかったな。 電気バス駅構内を通り抜け、黒部ダムに到着。15時には着いたので無事最終に間に合ってよかった。観光客のみなさんに混ざって放水を眺めたのち、アルペンルートを乗り継いで立山駅に戻ってきました。富山からだとトロリーバスなんてなかなか乗る機会がないので、楽しかったです。 ずっと歩きたかったルートを歩けて嬉しいです。 それにしても連休なのに会った登山者3人って…。 北アルプスで究極の静かな山行をしたい方にはおすすめです。

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