雲海は、ミストとなり、霧雨となり 〜奥大日岳、大日岳縦走〜

立山2日目。4時に目が覚め、支度を始める。 身体をアクティブにするために、昨日の残りの巻き寿司を平らげる。 5時に支度は整うもまだまだ暗く、夜明けを待つ。 5:30ヒュッテの受付オープン。本日はレーコさんの休日と分かり、挨拶し損なう。 5:40スタート。雷鳥平に降り、浄土川を渡渉、大日岳方面へ。急斜面を登り、新室堂乗越へ。ここから昨日のパノラマ『連なる稜線』に合流。アップダウンを織り交ぜながら徐々に高度を上げて行く。振り返ると立山の絶景が拡がる。剱岳、立山三山、浄土山、雷鳥平、地獄谷。大地を削りに削り、深い渓谷の底を流れる称名川。また、うねり狂う立山有料道路に一番バスが走り出す。一旦稜線から離れ、山肌をトラバース。奥大日最高点2611mへは崩落により立ち入り禁止の模様。稜線に復帰すると奥大日岳ピーク2606mが目の前現れる。割れた看板をつなぎあわせ撮影。鎖や梯子を使ってピークを下る。上下動を繰り返しながら、大岩連なる七福園へ。岩登りを楽しんでいる雷鳥沢キャンプ場からの仲間に交じる。ポートレートを撮りっこしながら進み、中大日岳を上り下りすると大日小屋。輸送コストがたっぷり乗った飲料に目をパチパチ。ザックの背面を日干しにし、大日岳2498mまでピストン。ここで、朝食弁当をブランチ。玉殿ノ湧水が原料の高圧缶を慎重にプルアップ。目の前に展開する雲海をあてに丁寧に仕込まれた一品を堪能。バスの時間もあるので先を急ぐ。急勾配を下り、雲海に飛び込むと天然ミストシャワー。急登を駆け上がってきたクライマ達とのすれ違いざまに、「あとどの位？」と聞かれ続ける。小屋からの経過時間を伝えると、皆一様に顔が曇るも、間も無く斜度が緩和することを伝え慰める。膝をかばいながらの長い下り。ミストは霧雨に変わり、所々木道が現れ出す。木道上では歩幅が増え、ペースアップ。大日平山荘に到着し、無料休憩所で一息。大日平のお花畑を楽しみながら牛ノ首へ。ここから今日一番の長く続く急勾配。称名滝の落差を思いつつ、すれ違った方々の体力を奪ったであろう急坂を黙々と下る。地図で現在地を確かめては溜息。滝の轟音は聞こえるも山は奥深い。突如、斜度が緩やかになり称名道路に到着。2本の滝は霧の中で鑑賞は諦める。バスの時間まであと10分。走れば間に合うが、二の脚は激しく拒否。アスファルトからの衝撃に耐えつつ、千鳥足でバス停に到着。 立山の豊かな自然を満喫できる素晴らしいルートだと思います。豪脚の方は登りも可能ですが、称名道路の通行可能時間に要注意です。帰りの富山地方鉄道は、初めて特急に乗りました。切符買った後に🚻に駆け込もうとすると、車両の中にあると教えてもらいました☺️ 下りのアルペンルート代が浮いたので、+210円のご褒美です。