遠征2日目。北鎌やっちゃいました

2019.09.14(土) 2 DAYS Nagano, Gifu, Toyama
ますぅ
ますぅ

活動データ

タイム

14:34

距離

7.4km

上り

1,599m

下り

1,069m

チェックポイント

活動詳細

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大天井ヒュッテ → 貧乏沢 → 天上沢出合 → 北鎌沢出合 → 北鎌沢のコル → 北鎌独標 → 北鎌平 → 槍ヶ岳 → ヒュッテ大槍 山を始め、アルプスに登り始めた約40年前から、漠然とした憧れがありました。当時はまだ得られる情報は雑誌からぐらいしかなく、北鎌尾根はエキスパートにのみ許された「聖域」でした。でも「いつか登りたいな」とは思っていました。 山を中断し、そんな憧れもほとんど忘れていた10年ほど前、近所の知り合い(当時60歳前後!)が北鎌尾根に行って来られたと聞いて、何か急に現実味を帯びた憧れとして再び自分の目の前に現れました。調べてみると(今はネットでいっぱい調べられるので便利ですね😅)、大変厳しいバリエーションルートだけれど、我々のようなロープなしでも何とか行ける(いやあったほうがいいに決まってますが💦)ということがわかりました。以来、60歳で北鎌、というのが私の目標になりました。 山を再開した5年前以降、西穂〜奥穂や大キレットなど、アルプスの岩岩ルートを選んで歩いていたのもそのためでした(いやただ岩岩が好きなだけなんですけど💦)。 ヤマッパーで先に踏破したもっさんや、近所の先輩に話を聞きながら、構想(妄想?)を膨らませていました。 そして今年、年々衰える体力を考えるとタイムリミットだと感じ、決行しました。 やはり厳しいルートで、荷物は軽量化を図るため小屋泊まりに。そうすると1日の行程が長くなるけど仕方ない。いつも楽しみにしている小屋に着いてからのコーヒーも我慢することにしてバーナーも持たず、食料は利用できる小屋と行動食で賄うことにして、水を2L持って10kg以下に抑えました。これは正解で、荷物が重ければ体を持ち上げられない箇所がいくつかありました。 いよいよ決行の日。4時に小屋を出ると空には中秋の名月が、「You、やっちゃいなよ!」と言ってくれています(ウソ)。 前日に下見していた貧乏沢の取付きまで20分ほど歩き、約800mのゲキ下りに入りますが、真っ暗な中ガレガレの不安定な足場の、踏み跡がわかりにくい涸れ沢を慎重に下っていきます。ところどころ木の枝を切った跡などがあると安心しますね。 2時間ほどかけて、天上沢に合流。広い河原の歩きやすいところを選んで上流にしばらく歩くと、左岸に目印のケルンがあり、ここから今度は北鎌沢を650m登り返します。上に行くほど急になるほぼ真っ直ぐで岩ゴロゴロの北鎌沢右俣を、ひたすら登ります。御在所岳の本谷をもうちょっと厳しくした感じでしょうか。 ここでおじさんの体力不足が露呈します。息が上がってなかなか脚が上がりません。少し登って休み、を繰り返しながら、2時間半以上をかけてようやく北鎌沢のコルにたどり着きました。 ここから独標の手前まではちょっと険しい岩場もあるものの、踏み跡もはっきりして迷うことはないと思います。 独標手前の岩峰で、右下に行く明瞭な踏み跡があります。岩峰を巻くようにも見えますが、どうも行き止まりになるようです。違うと思って引き返すと、左側にも踏み跡があり、辿るとやはり行き止まりに😰。また戻って結局岩峰を登って越えて、独標の取付きに至ります。ここでだいぶタイムロス😥 取付きには右にトラバース道へのフィックスロープがあります。私はその岩を左に回り込んで直登ルートを選びます(もっさんが「ますぅさんなら行けますよ」とか言うからその気になって💦)。 直登ルートは、最初の取付きが難所で、ホールドとスタンスが取りにくく、お助けロープに頼ってしまいました(それも思いっきり)。なんだかなぁ😰 その上のナイフリッジでは、高度感バンパない幅10cmほどの足場を辿りながら「うわ、ははは」と通過しました。ナイフリッジを通過すれば、ハイマツ帯の中を「独標の門」を目指して登り、門を抜けると独標頂上です。達成感は半端ないです。 ここからは「稜線通しが安全」と聞いていましたが(実際はちょこちょこ巻道もあります)、かなりヤバイ岩場もあり(うーむルーファイ難しい😅)、いくつかの岩峰のアップダウンを繰り返して、最後のピークP15にたどり着きます(P11〜14はどれがどれだか分からない💦)。 P15は、大きく巻く踏み跡もありますが、ここは稜線通しで登ります。ピークに出ると、大槍が小槍、孫槍、曽孫槍を従えて圧倒的迫力で迫ってきます。北鎌に来た甲斐があったなぁと思う瞬間ですね。 ここからは平坦な北鎌平を通って、いよいよ大槍の登攀です。まずは左側の「カニのハサミ」を目指し、その後は右上に、登れそうなルートは自ずと見えてくる、とか、誰かがどこかに書いてましたが、おじさんのルーファイ能力ではちょっと厳しいものがありました。行けると思って登りだすと、ハング気味の岩がどうしても越えられなかったり、横移動するにも傾斜が急すぎて、足を乗せれば積もった石が全部流れ出すやら、ヤバイと思ったのが3箇所くらいありました💦 やがて何とか見覚えのある木杭の所に出ると、ほんの数m上が頂上で、写真撮りに並んでいる人たちが見えます。 そして祠の後ろから頂上に出ると、あろうことかここでスマホがバッテリー切れ️😱。軌跡も頂上で切れています😥。だから頂上での写真はありません。でも間違いなく登りましたからね💦頂上で「やりました。槍ますぅ」の図をお届けしようと思ったのに💦💦 祠の横で「あれ?あれ?」とスマホをいじるおっさんは、完全に写真撮影の邪魔者になっていましたね😱 この時すでに夕方5時前。穂先を降りてから、今日の宿であるヒュッテ大槍までの30分ほどの道の長いこと… 行動時間約14時間。心も体もへろへろになってヒュッテにたどり着きました。 北鎌尾根は、今の私の体力と技術を全部注ぎ込んだ挑戦でした。本当はこんなギリギリで挑戦すべきではなかったのだと思います。自分ではもう少しできると思ってたというのもあるんですが、死ぬ前に「あぁ北鎌尾根に行きたかったなぁ」と後悔するのが嫌だったので、思い切ってやっちゃいました😅 これが私の限界です。もうこんなチャレンジは頼まれてもやりません。 これからはオトナの山行だ(これからかい❗️)

貧乏沢取付き
昨日の下見時の取付き。ここを2mほど登って越えます。
あれはどこかな?
左俣から流れ落ちる「牛首の滝」
槍が見えた。手前は独標?
ツルツルの岩に掛けられたロープ。あざーす。
天上沢に合流
北鎌沢出合のケルン
真っ直ぐ、北鎌沢のコルに向かって登ります。
左俣との出合い。水の少ない右俣へ。
赤岩の滝
大岩の上で休憩(休憩多いわ、なんちゃって😅)。急です💦
汗💦が目に入るので…
この出合は右俣へ。空青すぎ。
トリカブト?
この赤岩の崖を登り、そのまま草付きを登りつめると…
北鎌沢のコル。あーしんど💦
コルから東側、西岳方面。
同じく西側。水晶岳と鷲羽岳
えーっと、何?
後立山方面
水晶〜野口五郎〜後立山
北鎌尾根の末端方面
ロープが1箇所。まあ使わんけど。
荒々しい硫黄尾根の向こうに双六・三俣蓮華・鷲羽・水晶
独標が近づいてきた。手前は天狗の腰掛。
独標取付きからの北方面のパノラマ。
独標トラバース道へのフィックスロープ。 ここを左に回り込むと…
直登ルートの取付き。 どうしてもホールドが取れず、お助けロープの世話に💦何だかなぁ〜
このナイフリッジを登ります。
わかるかな〜? 無茶苦茶な高度感です💦
登ってきたナイフリッジですが、写真では伝わらない💦
後は、独標の門(左の二つの岩)を目指してハイマツ帯を登っていきます。
独標の門
独標到着。
穂高と槍。
居合わせた人に撮ってもらいました。
大天井〜常念と、手前は西岳への稜線。
硫黄尾根と裏銀座の山々。
北側。
Pいくつかのピークから。
リンドウが可愛いので。シンドイし😅
先行者がいます。私はもうちょっと左を登ったかな? 覚えてないけど😅
P15からの大槍一家。
もういっちょ。
振り返って、独標。
大槍に取り付きます。
まずは左側の「カニのハサミ」を目指します。
近づいてきました。
今日の宿、ヒュッテ大槍が見える。
これが「下のチムニー」かな? 一旦左側を登ってから右に移動しました。
他の記録で見覚えのある木の杭。あれ?「上のチムニー」は登ったっけ? そこまで行くと…
頂上はすぐそこ。 ここで痛恨のバッテリー切れ😭

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