ゆっくり登る北八ヶ岳・北横岳 第１日

H社の北アルプスシリーズの番外編として企画された「北八ヶ岳のんびり山旅」に参加した。「北アルプスシリーズ」と「富士山シリーズ」の番外編として企画されたツアーだ。 今回、北八ヶ岳の北横岳には北八ヶ岳ロープウェイを利用して標高2237mの坪庭駅まで一気に上がり、標高差150mほどの北横岳ヒュッテを目指す。登山というよりハイキングと思った方が良いかもしれない。30年以上前に家族旅行で観光に訪れ、坪庭駅付近の坪庭を周回したことがある。その時は確かピラタスロープウェイという名前だった、と思う。今回訪れると北八ヶ岳ロープウェイに名前が変わっていた。 これまでH社の北アルプスシリーズのツアーは天候にあまり恵まれないことが多かった。今回も直前の天気予報で台風15号が関東方面に接近もしくは上陸が予想され、ひょっとしたらその影響で天候の悪化によってツアー内容が変更される恐れがあった。 ツアー第１日目、大阪・梅田の出発時から天候は晴れ。バスの移動中少し空の雲が増えてくる事もあったが、中央道・恵那峡SAに着く頃には真っ青な空が広がった。北横岳ロープウェイの山麓駅に着いた時も雲はあるものの青空が爽やかだ。坪庭駅からは坪庭の周回コースに入る。「この状態が明日迄持ってくれれば良いが・・・」と願いながら足を進める。1時間ほどで北横岳ヒュッテに到着。当初の予定では翌日に北横岳山頂に登ることになっていたが、夕食まで時間があるので山頂まで登ることになった。ザックはヒュッテにデポし空身で登る。ヒュッテから15分ほど登るともう北横岳南峰。八ヶ岳山頂付近には少し雲がかかるものの、北アルプスの穂高連峰から槍ヶ岳へかけての山容、御嶽山や乗鞍岳の姿ははっきり見ることができた。続いて5分ほどの北峰へ。北峰の標高は2480m、南峰より8m高い。好天なのできれいな夕焼けが予想されたが、山小屋の夕食の時間が17:30のため残念ながらヒュッテに戻ることになった。 夕食は何とすき焼きだった。席に着くと,すでにすき焼き鍋が置かれたガスコンロには火が着けられている。その横にはたっぷりの肉とすき焼きの具材。肉は馬肉。早速鍋に肉を入れ、野菜や豆腐･コンニャクを入れて割り下を適当に入れる。まさか山小屋ですき焼きが出るとは・・・、全く予想もしていなかった。適当な男料理だったがとても美味しかった。ご飯も、これまた山小屋とは思えないような美味しいご飯。北横岳ヒュッテ、お薦めです。