黒岩山・鬼怒沼山【栃木百名山】

2016.08.12(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
12 時間 8
休憩時間
1 時間 28
距離
27.4 km
のぼり / くだり
1991 / 1990 m

活動詳細

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[感想] 黒岩山・鬼怒沼山に登りました。特に黒岩山に関しては「最難関の山の1つ」とも言われ、栃木百名山の中でも歩く距離が異常に長く、体力や戦略が試される山ではないかなと思います。私自身「いつかは登りたい」と憧れの山の1つでもありしたが、登った感想として「夢が叶った」というよりはむしろ「無事登りきることができてよかった」というのが正直なところです。。やはりそれだけハードな山でした。 黒岩山に至るルートは自分が調べた限りでは以下のルートが考えられます。今回は往路に②一3、復路に②一1を選択しました。 ①女夫渕温泉からのアプローチ 1、女夫渕温泉から鬼怒沼山経由で黒岩山 2、女夫渕温泉から奥鬼怒スーパー林道経由で黒岩山 ②大清水からのアプローチ 1、大清水から物見山、鬼怒沼経由で黒岩山 2、大清水から奥鬼怒スーパー林道を使いトンネル西側から直上経由で黒岩山 3、大清水から奥鬼怒スーパー林道を使いトンネル東側から直上経由で黒岩山 4、大清水から小淵沢田代経由で黒岩山 またこの黒岩山を制覇する上で個人的に思う戦略は3つ程あるかと思います。 1つ目は距離が半端なく長いので、登るルート選びです。今回は距離の短い大清水からチャレンジしました。ただこの大清水ルートですが、物見山経由だと物見山新道といわれる湯沢出合からの800m級の超急登があります。自分の実力だと通過に3時間はかかってしまいます。そうすると黒岩山まで片道8時間以上かかってしまうので現実的ではありません。そこでスーパー林道を活用しました。多分ですが1時間30分以上短縮できると思います。また標高差を見て分かるかと思いますが、スーパー林道の活用は徐々に標高を稼げるので体力の温存にもつながるかと思います。 2つ目は荷物の軽量化です。足への負担軽減や体力を消耗させないためにも、持っていく水の量も含めいろいろ考えました。大好きなカメラも今回は家でお留守番です。 3つ目はペース配分です。今回のルートで、体力を消耗するのはトンネル東側からトンネル直上までの急登、黒岩山手前の急登、鬼怒沼山手前の急登、物見山手前の急登、そして物見山からの800m級の下り坂です。ここで体力を奪われないようまた膝に負担をかけないよう、歩幅も小さくゆっくり進むよう心掛けました。休憩も40分から50分間隔で、いつもよりこまめにそして長くとるよう心掛けました。焦らないで登ること、それが一番重要だと思います。 登山道に関してはよく整備されており、赤リボンも要所にあるので、地図で確認しながら進めば迷うことはないかと思います。倒木も伐採されていました。ただトンネル東側からトンネル直上までは分かりづらいので注意が必要だと思います。最短ルートで登る場合はトンネル西側から目指すのもいいかもしれません。 駐車場は大清水休憩所にたくさんあります。一日の駐車料金は500円です。大清水休憩所で精算します。 トイレも大清水休憩所の横にあります(チップ制になっています。小銭のご用意も忘れずに。。) この黒岩山は体力、精神力、そして戦略が必要な山だと思います。登ってみて感じましたが、いろいろなことが試される黒岩山、栃木百名山の中でも集大成的な山だと思います。 最後に、、これから黒岩山を目指す方々へ少しでもご参考になれば幸いです。心より応援しています。

鬼怒沼山・物見山・黒岩山 栃木百名山の中でも最難関の1つ黒岩山と鬼怒沼山に登りました。この写真は黒岩山の山頂から見た景色です。昨日は初めて制定された「山の日」、一生の思い出に残る山登りがしたいと思い、この黒岩山を選びました。
栃木百名山の中でも最難関の1つ黒岩山と鬼怒沼山に登りました。この写真は黒岩山の山頂から見た景色です。昨日は初めて制定された「山の日」、一生の思い出に残る山登りがしたいと思い、この黒岩山を選びました。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 スタートはここ、大清水休憩所の駐車場です。ここでYAMAPをセットし、出発です。
スタートはここ、大清水休憩所の駐車場です。ここでYAMAPをセットし、出発です。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 まずは、尾瀬沼方面に沼田林道を進みます。
まずは、尾瀬沼方面に沼田林道を進みます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 大清水登山口分岐を右に進み、奥鬼怒スーパー林道を歩いていきます。
大清水登山口分岐を右に進み、奥鬼怒スーパー林道を歩いていきます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 この奥鬼怒スーパー林道、とても歩きやすいです。
この奥鬼怒スーパー林道、とても歩きやすいです。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 小淵沢田代との分岐です。右に進み、奥鬼怒トンネルを目指します。
小淵沢田代との分岐です。右に進み、奥鬼怒トンネルを目指します。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 奥鬼怒トンネルの手前(西側)まで来ました。左にある赤リボンからトンネル直上まで約一時間で行ける最短ルートもありますが、笹藪が凄いとの情報もあるので、今回は皆さんが登っているトンネル東側のゴザ池沢ルートでトンネル直上を目指します。
奥鬼怒トンネルの手前(西側)まで来ました。左にある赤リボンからトンネル直上まで約一時間で行ける最短ルートもありますが、笹藪が凄いとの情報もあるので、今回は皆さんが登っているトンネル東側のゴザ池沢ルートでトンネル直上を目指します。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 奥鬼怒トンネルに到着です。大清水小屋駐車場から2時間10分程で着きました。ほぼ予定通りです。ヘッデンをつけてトンネルをくぐります。
奥鬼怒トンネルに到着です。大清水小屋駐車場から2時間10分程で着きました。ほぼ予定通りです。ヘッデンをつけてトンネルをくぐります。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 トンネルの東側まで来ました。トンネルの中はコンクリートで綺麗に舗装されているのでとても歩きやすかったです。
トンネルの東側まで来ました。トンネルの中はコンクリートで綺麗に舗装されているのでとても歩きやすかったです。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 トンネルを出るとすぐ、右側に赤リボンがあります。ここがゴザ池沢ルートの入口です。ここからトンネル直上まで登っていきます。
トンネルを出るとすぐ、右側に赤リボンがあります。ここがゴザ池沢ルートの入口です。ここからトンネル直上まで登っていきます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 登り始めは、右に沢を見ながら進みます。
登り始めは、右に沢を見ながら進みます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 途中から沢の中を登っていきます。
途中から沢の中を登っていきます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 と、この辺りで赤リボンを見失い、左の急斜面(写真)を登っていけばいいのか、そのまま沢を進んでいいのか迷いましたが、安全な沢をそのまま進んでいきました。
と、この辺りで赤リボンを見失い、左の急斜面(写真)を登っていけばいいのか、そのまま沢を進んでいいのか迷いましたが、安全な沢をそのまま進んでいきました。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 沢をそのまま登ると、だんだん細くなり、
沢をそのまま登ると、だんだん細くなり、
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 ついには笹藪の中を進んでいくことになります。進む方向はあっているのですが、正しいルートかどうかの判断に迷います。もしかしたら正しいルートがあるのかもしれません。トンネル直上までもう少しなので、このまま笹藪の中を突き進みます。
ついには笹藪の中を進んでいくことになります。進む方向はあっているのですが、正しいルートかどうかの判断に迷います。もしかしたら正しいルートがあるのかもしれません。トンネル直上までもう少しなので、このまま笹藪の中を突き進みます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 なんとかトンネル直上のルートに着きました。予定通りトンネル東側のゴザ池沢ルート入口から1時間20分で登ることができました。それにしても背丈以上ある笹藪、やはり恐るべしです。
なんとかトンネル直上のルートに着きました。予定通りトンネル東側のゴザ池沢ルート入口から1時間20分で登ることができました。それにしても背丈以上ある笹藪、やはり恐るべしです。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 笹藪で体力も予想以上に消耗したので、ここで長めの休憩です。ここから黒岩山山頂手前の分岐までほぼ平坦な登山道が続くので体力を温存しながら進みます。
笹藪で体力も予想以上に消耗したので、ここで長めの休憩です。ここから黒岩山山頂手前の分岐までほぼ平坦な登山道が続くので体力を温存しながら進みます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 黒岩山に至る登山道は倒木も多く、歩きづらいとの情報もありましたが、手入れもされており、ほぼ迷うことなく進めます。
黒岩山に至る登山道は倒木も多く、歩きづらいとの情報もありましたが、手入れもされており、ほぼ迷うことなく進めます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 途中にある水場です。
途中にある水場です。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 この水場、情報通り水もしっかり出ているので、帰りに状況をみながら追加します。
この水場、情報通り水もしっかり出ているので、帰りに状況をみながら追加します。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 途中に咲いていた、カニコウモリの群生です。疲れた体を癒してくれます。
途中に咲いていた、カニコウモリの群生です。疲れた体を癒してくれます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 黒岩山山頂手前の分岐に到着です。トンネル直上から1時間40分程で着きました。ここから赤リボン方向に黒岩山を目指して登っていきます。
黒岩山山頂手前の分岐に到着です。トンネル直上から1時間40分程で着きました。ここから赤リボン方向に黒岩山を目指して登っていきます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 そして最後の急登をこなすと、
そして最後の急登をこなすと、
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 黒岩山山頂に到着です❗分岐から30分、大清水休憩所から6時間10分程で着きました(山頂には二等三角点もあります)。
黒岩山山頂に到着です❗分岐から30分、大清水休憩所から6時間10分程で着きました(山頂には二等三角点もあります)。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 また黒岩山山頂からの景色は素晴らしく、特に印象的だったのは、北西側に見える燧ヶ岳です。ここから見える燧ヶ岳、とても存在感があります。
また黒岩山山頂からの景色は素晴らしく、特に印象的だったのは、北西側に見える燧ヶ岳です。ここから見える燧ヶ岳、とても存在感があります。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 南東側の日光連山方面は残念ながら雲が出ていました。雲の間からは女峰山を少し望むことができました。
南東側の日光連山方面は残念ながら雲が出ていました。雲の間からは女峰山を少し望むことができました。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 全体の景色です。とても素晴らしい景色が広がっています、が「片道6時間10分。帰りもほぼ同じ時間。大丈夫かな、とても心配」というのが率直な感想です。一日で12時間以上歩いた経験がありません。山頂からの景色とは裏腹に物凄い不安感に襲われます。ここで気持ちを整え食事休憩した後、黒岩山からは鬼怒沼山経由で下山していきます。
全体の景色です。とても素晴らしい景色が広がっています、が「片道6時間10分。帰りもほぼ同じ時間。大丈夫かな、とても心配」というのが率直な感想です。一日で12時間以上歩いた経験がありません。山頂からの景色とは裏腹に物凄い不安感に襲われます。ここで気持ちを整え食事休憩した後、黒岩山からは鬼怒沼山経由で下山していきます。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 水場に戻ってきました。今回水は3.5L持ってきましたが、ここまで2.5L消費しました。あまり重くなるのもいやなので、+1L追加し、ここからは計2Lで下山です。水場からは約5時間、足への負担と水とのバランスを考え調整します。自分としては1時間@300mLが目安です。
水場に戻ってきました。今回水は3.5L持ってきましたが、ここまで2.5L消費しました。あまり重くなるのもいやなので、+1L追加し、ここからは計2Lで下山です。水場からは約5時間、足への負担と水とのバランスを考え調整します。自分としては1時間@300mLが目安です。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 この赤リボン二本の目印が、奥鬼怒トンネル西側の最短ルートへ分岐です。ここからエスケープルートとして、最短時間で大清水まで下山することも可能です。体力的にまだ大丈夫なことと、もう1つの栃木百名山、奥鬼怒山を登るためそのまま直進します。
この赤リボン二本の目印が、奥鬼怒トンネル西側の最短ルートへ分岐です。ここからエスケープルートとして、最短時間で大清水まで下山することも可能です。体力的にまだ大丈夫なことと、もう1つの栃木百名山、奥鬼怒山を登るためそのまま直進します。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 往路で活用した奥鬼怒トンネル東側のゴザ池沢ルートへの分岐まで戻ってきました。ここもそのまま直進し、鬼怒沼山を目指します。
往路で活用した奥鬼怒トンネル東側のゴザ池沢ルートへの分岐まで戻ってきました。ここもそのまま直進し、鬼怒沼山を目指します。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 鬼怒沼山との分岐まで来ました。ここから鬼怒沼山までピストンします。
鬼怒沼山との分岐まで来ました。ここから鬼怒沼山までピストンします。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 分岐から急登をこなすと、10分程で鬼怒沼山に到着です❗残念ながら展望は得られません。
分岐から急登をこなすと、10分程で鬼怒沼山に到着です❗残念ながら展望は得られません。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 鬼怒沼山との分岐まで戻ってきました。山頂までの往復に20分程かかりました。と、ここで悩みました。「奥鬼怒スーパー林道経由で大清水まで戻るか、物見山経由で大清水まで戻るか、、」。時間と体力に相談し、鬼怒沼も見たかったので鬼怒沼~物見山経由で大清水まで戻ることにしました。気合を入れ直します。
鬼怒沼山との分岐まで戻ってきました。山頂までの往復に20分程かかりました。と、ここで悩みました。「奥鬼怒スーパー林道経由で大清水まで戻るか、物見山経由で大清水まで戻るか、、」。時間と体力に相談し、鬼怒沼も見たかったので鬼怒沼~物見山経由で大清水まで戻ることにしました。気合を入れ直します。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 鬼怒沼手前にある避難小屋です。「緊急時以外は使わないこと」との表示です。中はとてもきれいでした。
鬼怒沼手前にある避難小屋です。「緊急時以外は使わないこと」との表示です。中はとてもきれいでした。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 そして鬼怒沼です。花は咲いていませんでしたが、開放感があり疲れた体を癒してくれます。大自然の真っ只中、深呼吸をしてパワーをもらいます。ここから約3時間、最後の力を振り絞って物見山経由で大清水を目指します。
そして鬼怒沼です。花は咲いていませんでしたが、開放感があり疲れた体を癒してくれます。大自然の真っ只中、深呼吸をしてパワーをもらいます。ここから約3時間、最後の力を振り絞って物見山経由で大清水を目指します。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 鬼怒沼から20分、物見山に到着です。物見山に至る登山道は急登もこなすので予想外に体力を奪われます。物見山で少し休憩です。
鬼怒沼から20分、物見山に到着です。物見山に至る登山道は急登もこなすので予想外に体力を奪われます。物見山で少し休憩です。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 そして最後の難関、物見山からの下りです。標高差にして約800m、分かりづらいのですがひたすら下っていきます。膝を痛めないように慎重に下ります。
そして最後の難関、物見山からの下りです。標高差にして約800m、分かりづらいのですがひたすら下っていきます。膝を痛めないように慎重に下ります。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 途中、景色のよい場所でも休憩をとります。今回のこの登山、長丁場なのでいつもより休憩をたくさんとりました。疲れていなくても、必ず40分から50分に一度は休憩をとるよう心掛けました。休憩をしっかりとることは、体を動かし続けるためにとても大切なことだと今回の登山でも改めて感じています。
途中、景色のよい場所でも休憩をとります。今回のこの登山、長丁場なのでいつもより休憩をたくさんとりました。疲れていなくても、必ず40分から50分に一度は休憩をとるよう心掛けました。休憩をしっかりとることは、体を動かし続けるためにとても大切なことだと今回の登山でも改めて感じています。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 湯沢出合に到着です。物見山から1時間20分程で着きました。ここまで来れば一安心です。
湯沢出合に到着です。物見山から1時間20分程で着きました。ここまで来れば一安心です。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 あとは林道を50分程歩けば、
あとは林道を50分程歩けば、
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 大清水休憩所に到着です。
大清水休憩所に到着です。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 駐車料金は1日500円、大清水休憩所で精算すればOKです。
駐車料金は1日500円、大清水休憩所で精算すればOKです。
鬼怒沼山・物見山・黒岩山 帰りは白根温泉薬師之湯に立ち寄り汗を流しました。今日一日で12時間以上歩いたことになります。達成感というよりは、安堵感が体を襲います。黒岩山、自分の技量が試される、そんな山かもしれません。本当にお疲れ様でした。
帰りは白根温泉薬師之湯に立ち寄り汗を流しました。今日一日で12時間以上歩いたことになります。達成感というよりは、安堵感が体を襲います。黒岩山、自分の技量が試される、そんな山かもしれません。本当にお疲れ様でした。

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