感動のご来光

２日目はツアーと離れてフリーにしていたが、最初だけ同行した。７合目を出発して、すぐにツアーの４人がリタイアしてしまった。高山病だ。「大丈夫かなぁ」との思いが再燃。初日のしんどさも空気の薄さからだろうけど、標高が３０００メートルを超えると、かなりヤバい。いつも元気な相方も珍しくしんどそうだった。 山頂の１キロほど手前から始まった、お決まりの渋滞に救われた。ちょっと歩いては止まるの繰り返しだ。疲れがピークに達していただけに、休憩しながらの登行は良かった。山頂手前辺りで頭に違和感を感じた時は、さすがに焦ったが、深呼吸で乗り切れた。 山頂には４時半ごろに到着。よく頑張った。５時ごろの空は素晴らしいご来光を予感させる色合いだった。寒い中、ザックに詰めていたアウターを全て着込み、感動の瞬間を待った。空を覆う雲海の上に目を覆いたくなるようなまばゆい陽の光が現れると、疲れも吹き飛ぶ。思わず涙が出た。 しばらく撮影を楽しんで、予定通り、お鉢巡りに出発。このために２泊を選んだ。途中、絶景を眺めながら、山小屋で頂いた弁当を食べた。日本最高峰の剣ケ峰に到着すると、「日本最高峰富士山剣ケ峰」と記された石柱の前には写真撮りの長い列が。せっかくだし、40分ほど並んで撮影した。 今日の宿は８合目の白雲荘。下山道を途中から外れてたどり着ける道がある。山頂に向かう途中、山小屋のチャラそうなスタッフに聞いたら「難しいですよ〜」と言われたが、YAMAPにコースが出てた。ありがとう。YAMAP。着いたのは午前10時過ぎ。あまり寝ずでの山行に、２人揃って限界を超えていた。