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初秋の鳳凰三山へドンドコ。テント泊で。の写真

2019.09.03(火) 07:28

この写真を含む活動日記

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19.1 km

2537 m

初秋の鳳凰三山へドンドコ。テント泊で。

鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 (山梨, 長野)

2019.09.02(月) 2 DAYS

◆活動内容  3週連続南アルプス。今回は微かに秋の香りも漂い始める鳳凰三山+高嶺に、青木鉱泉からドンドコ沢ルートで登り、中道ルートで下る、定番の周回コースを、鳳凰小屋テント泊で歩いてみました。 (追記)  9/2に、高嶺に向かう途中、男性1名女性2名のグループとすれ違った。高嶺から戻り赤抜沢ノ頭に着いた時、途中で女性に会わなかったかとそのグループに聞かれた。賽ノ河原で地蔵に召し物を着けたあと、先行した女性が見当たらないと言う。女性の携帯は繋がるが応答はなく、宿泊予定の薬師小屋も電話が繋がらないと言う。ひとまず女性の携帯に定期的にかけ続け、鳳凰小屋経由で薬師岳小屋に連絡し、女性が先に着いていないか確認してもらうよう助言。すれ違った方にも女性を見なかったか聞きながら鳳凰小屋に下りた。  後日、山岳遭難情報を見ていたら、同日、薬師岳で女性が仲間とはぐれ翌朝救助されたと言う記事を見た。このグループの女性の事だったのだろうか。 ◆活動メモ ⚪準備~登山口 ・先週の塩見岳山行で、テント泊装備での下りに難ありと認識。より長い距離歩くトレーニングとして、近隣で比較的登りやすく、それでいて十分歯応えのある山として、鳳凰三山を選択。登り口からルートの全てが長野県外にあるコースは初めてで楽しみ。 ・登山口のある青木鉱泉までは、林道のはじめは砂利道、程なく1.5車線の舗装路が続き、青木鉱泉手前で再び砂利道。駐車場は複数箇所あり、月曜日の朝5時でかなり余裕あった。 ・青木鉱泉の受付が開いていれば駐車チケットを買う、が、開いてないときは下山後、ワイパーに紙が挟んであるので、それを持って精算。二日間で1500円。 ・登山口に無料で使える水場、トイレあり。 ⚪青木鉱泉~鳳凰小屋 ・ドンドコ沢に沿って進む。はじめは林道歩き。工事用の迂回路で沢を二回渡渉。途中、登山者も使えるトイレあり。 ・平坦な沢沿いを歩き、支流を渡渉した後、本格的に登山道。 ・いきなりジグザグの樹林帯登り。登りきると斜面に切られた緩やかな登り。すると沢の音が聞こえてくる。もうすぐ南精進ヶ滝かな、と思うと、それは罠❗で別の小滝。さらに緩やかに登り下りをしていくと、南精進ヶ滝への分岐。ベンチもある。 ・ロープが付けられた急登を登ると、踊り場に滝を見る展望台。 ・南精進ヶ滝を過ぎ、支流を渡渉すると傾斜がぐっときつくなる。岩と木の根の急登。やがて鳳凰ノ滝への分岐。今回はスルーした。 ・これでもかと続く急登の途中で南側の視界が開け、白糸の滝が見えてくる。さらに進むと五色ノ滝へ分岐。滝壺に下りてみる。すごい迫力。そして凄く涼しい、気持ち良い。ここまでのしんどさが吹き飛ぶ😆 ・五色ノ滝から登山道のようすが変わり、ザレ模様の道。やがて正面の視界が開け、地蔵岳が正面に。まるで日本庭園のような、美しい沢沿いの道を進むと森の中に鳳凰小屋が見えてくる。 ・小屋でテント泊手続き。トイレチップ込みで1000円。テント場は広くて平ら、適度に柔らかく、ペグもよく刺さる。携帯の電波もよく入る。小屋番の方が、最上段の一等地に案内してくれた。 ⚪鳳凰小屋~地蔵岳・高嶺 ・テン場に荷物をデポし、軽リュックで地蔵岳へ。始めは岩場、次第に白ザレて来て、しまいには自然物とは思えないような深い砂地「賽ノ河原」をジグザグに急登する。歩きづらくてしんどい😰 途中で雨も降ってきた。 ・稜線に乗越すと右手に地蔵岳の象徴、オベリスク。地蔵岳と言うだけあって、あちこちにお地蔵さん。そのまま登れるところまでオベリスクに登ってみる。最上部の二枚岩直下まではすいすい行けたが、最後はちょっと危なそうだったので止め😅 ・高嶺方面に行ってみる。一登りで赤抜沢ノ頭。観音岳方面との分岐ポイント。鳳凰三山の眺めが凄く良い。さらに進むとハイマツとシャクナゲに覆われた狭い道と痩せ尾根のアップダウンを繰り返し、偽ピークに騙されながら高嶺へ。山頂直下の岩稜尾根は栗沢山~アサヨ峰によく似ている。 ・高嶺の標高自体は地蔵岳(2764m)よりも高く、薬師岳とほぼ同じ(2779.1m)。山頂は岩に覆われ、それほど広くない。南アルプス北部の眺めが良い...はずだが、てっぺんは皆雲の中だった😞 ⚪二日目、鳳凰小屋~観音岳~薬師岳 ・小屋の水場の横を抜け沢を渡り、観音岳に直行するルートへ。この道がなかなかエグい。のっけから段差の大きい岩と木の根の階段状のド急登。本山行の登りで一番キツかったのはたぶんココ😰 一旦平らな場所に出ると、左手に雪渓を思わせるような山腹の白ザレを見ながら登り、稜線に乗越す。 ・白砂と花崗岩の岩稜帯歩き。偽ピークを一つ越えて進むと観音岳。山頂は岩で覆われ広くはない。海から顔を出す富士山の眺めが素晴らしい。南アルプスの峰々は、昨日同様、てっぺんが雲で覆われている。 ・薬師岳へはほぼ平坦な白砂ロード。富士山を正面に見ながらのご褒美タイム。最後にハイマツ帯を抜けると薬師岳。ピークそのものは一本道を外れたところにある。山頂周辺は白砂に覆われた大きな広場。休憩適地。 ⚪中道ルートで下山 ・夜叉神峠方面と道を分けて青木鉱泉方面に向かう。標高差1700mを一気に下る。はじめは岩のハイマツ帯下り、やがて砂混じりの針葉樹林帯。延々と下る。 ・立ち枯れが見られる箇所を過ぎると傾斜はかなり急に。御座石と呼ばれる巨石を通り過ぎ、さらにキツい勾配をひたすら下る、下る...。 ・笹が目立つようになると、青木鉱泉まで1時間40分の標識。ここまででだいぶウンザリしてるが、もう少し頑張ろう😑 ・林道に乗越した先から、道はオーソドックスな里山的な雰囲気に。地元の山を下りている錯覚に襲われ、変な気分。だいぶ疲れているようだ😅 ・やがて廃屋が見えてくると砂利の林道に出る。小武川を右に見ながら林道歩き。長い❗およそ辟易した頃に、青木鉱泉への近道の標識。当然こっちを通る。沢を二つ渡渉してゴール。長かった😌 ◆総括  南アルプス入門コースとされている鳳凰山ドンドコ沢コース。危険箇所はほぼないし、小屋泊まりで刻めば確かに快適そう。だが、テント泊装備の場合、ほぼ全行程を重装備で歩くことになるため、とても楽なコースとは言えない。実際、軽装で日帰りの人も結構いた。ドンドコ沢の登りはキツいが、道中の滝や美しい白砂の道は歩いていて気分が良いし、地蔵岳からの稜線歩きは景観がよくとても気持ち良い😊 難点はながーくて地味な中道の下りか😅 テン泊装備がずしっと来る。下りをいかに楽しむか、引き続きの課題と感じる。今度は広河原から夜叉神峠に縦走してみよう。 ◆タイムデータ(休憩時間を除く実測/標準CT 比率) ⚪初日 青木鉱泉 ~南精進ヶ滝 1:33/2:30 0.62 ~白糸ノ滝 1:09/1:30 0.77 ~五色ノ滝 26/1:00 0.43 鳳凰小屋 40/1:00 0.67 ~地蔵岳 0:33/1:20 0.41 ~赤抜沢ノ頭 8/10 0.80 高嶺 36/40 0.90 ~赤抜沢ノ頭 30/40 0.75 鳳凰小屋 30/1:00 0.50 ⚪二日目 鳳凰小屋  ~乗越 45/1:00 0.75 ~観音岳 20/40 0.50 ~薬師岳 22/30 0.73 ~中道登山口 2:20/3:20 0.70 青木鉱泉 40/35 1.14▼ 二日間合計 10:32/15:55 0.66