八ヶ岳全山縦走(観音平→蓼科山)

2019.08.26(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
17 時間 58
休憩時間
57
距離
34.7 km
のぼり / くだり
3776 / 3454 m
1 47
14
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1 6
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活動詳細

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今夏、富士山シリーズ完結後に予定していた八ヶ岳とアルプスデビュー。 前回アルプスデビューを無事果たし、予定通り今回の山行にて八ヶ岳デビューを果たそうと思います。 その記念すべき八ヶ岳デビューのコースは... 観音平から蓼科山への縦走。八ヶ岳を縦断する所謂八ヶ岳全山縦走でございます。 さて、毎度気になる「全山」とはどこを指しているのでしょうか? 念のため、山という山をすべて一筆書で繋いでみたら... (。>д<)ダメダコリャ どうにもならんので、大人しく先人者が辿ったルートを真似る事としました。。 今回もCT丸1日以上のコース。無論、ナイトハイク前提での計画となり、権現山付近のギボシやゲンジー梯子を真夜中に通過せざるを得ない状況に。 さて、これら数々の難所?を通過し、無事八ヶ岳デビューを飾る事が出来るのでしょうか? (一言) 検索すると1day縦走されている方が多数いるのでなんとかなるだろうと思いわれがちですが(でもなぜかYAMAPに1dayでやり遂げた記録が無い…)、南北共に本当にキツいです。 私もそうでしたが、覚悟を決めて挑んでください。 (お詫び) 今回はスマホではなく、別途持参したカメラで写真を撮っていたのですが、蓼科山下山途中で紛失している事に気付き、写真無しの日記となってしまいました。 今回は今まで以上につまらない日記になってしまったので、コメントクローズとさせて頂きますm(__)m 以下、駄文。 ■観音平~のろし場 日曜日の22時30分に小淵沢駅に到着後、タクシーに乗り換えて、23時30分に暗闇の観音平に堂々の到着。 流石は日曜日の夜だけあって駐車場はガラガラ。 いつものように月曜日の0時にスタートすべく駐車場のベンチで暇潰しを兼ねて一人夜空を見て過ごします。 もしかしたら同業者がいるかもと思いましたが、そんなわけはなく、今回も一人寂しく0時スタートです。 先ずは、編笠山に向けて登り込みます。 流石は一般道の登り道。初見で且つナイトハイクでも道迷いする事なく進む事が出来ます。 山頂間際までひたすら樹林帯でつまらない工程でしたが、自分の汚い喘ぎ声を聞き続ける事約1時間40分。山頂間際から一気に視界が広がり、(と言っても真っ暗な風景ですが、)山頂付近から見えた麓のネオンは私にとって素敵なサプライズでした。 しかしながら先は長い。山頂到着での夜景を惜しみつつ、早々に青年小屋に向けて下ります。 途中までは樹林帯で青年小屋辺りで岩ごろごろ地帯となります。 ただ、特に難しい事はなく、丸や矢印のペンキに従って歩けばOK。良く観察すると、岩肌が剥げている岩を辿れば良いようです。 青年小屋到着後、夜中の2時に小屋目の前のブランコに座りヘッドライトを灯しながら一人ぶ~らぶら。 その姿は正に変人。超シュール。 ブランコを楽しんだ後は、危険地帯一歩手前ののろし場まで歩きます。 ここまでで出会った”人”ゼロ。 ■のろし場~赤岳 さあ、ここからが正念場だ。 流石に初見でここから赤岳までナイトハイクするのは危ないと、ここは事前にyoutubeで予習済み。 西ギボシに向けてガレを登り、西ギボシから進行方向右側が切れたトラバース上を辿って権現小屋に向かいます。 いざ現場を通ってみると、危険だと思っていたガレも問題ないし、トラバース道が思っていた以上に道幅があり、特に危険性は感じませんでした。 ただ今思うと、単に周りが真っ暗で何も感じられなかっただけだったかもしれませんが(笑) さて、山頂標識の所在が分かりにくかった権現山登頂後の次の難所であるゲンジー梯子の出番が回ってきました。 明るい時は、高所恐怖症な方には耐えられない程の高度感ですが、今私がいる時間は丑三つ時。梯子の下はブラックホール化していて全く下が見えません。 これが良かったのか分かりませんが、兎に角これを辿らないと赤岳に行けないので、梯子に手をかけます。 まず思ったのが、8月なのに梯子が異常に冷たいのでずっと握っていられない。また、梯子が濡れているので、足のグリップが効きづらい。 梯子の段数は61との事。一段一段数えながら慎重に下ります。 結局何段かは忘れてしましました(笑)が、無事着地。ここで色んな角度から写真を撮りましたが、すべてご破算。 所詮、我が人生なんてそんなものです(笑) そして、ゲンジー梯子からキレット小屋まで歩いたら、ナイトハイク最終関門の赤岳までの登り。 と言っても、途中から白み始めてきたので、問題なし。 この区間はガレ場の急登がキツかった印象ですが、赤岳に登るだけなら問題ありません。 が、赤岳からキレット小屋に下るのは大変そう。。そんな印象でした。 因みに、赤岳登頂寸前でガスってしまい、日の出どころか視界ゼロ。赤岳からの景色は次回までのお預けとなりました。 真教寺尾根分岐点まで出会った”人”ゼロ。以降人ぽつぽつ。 ■赤岳~硫黄岳 辺りが明るくなり、赤岳から赤岳天望荘に向かって下り始めると、たくさんの登山者が狭い頂上の赤岳に向かって登ってくる。 ちょっと遅れていたらと思うと、、ああ、恐ろしい。 因みに今日は平日の月曜日なんですが、、これが土日祝日だと、、なんて、どうでも良い事を考えていたらいつの間にか赤岳天望荘に。 ここからちょっとしたアップダウンを経て横岳、硫黄岳に向かいます。 (硫黄岳爆裂火口の三角点方面は通行止めでした。残念。) 横岳に向かう途中で赤岳を見上げると、未だ山頂付近にガスが。赤岳からの眺望だけでなく、間近で赤岳を見る事も許されないと言う事か... 赤岳から硫黄岳間で出会った人、た~っくさん。 ■硫黄岳~天祥寺原 観音平から硫黄岳までたったの約12Kmしか歩いていない。なのにもうシャリバテ気味。 こりゃマズイと急いで持参したおにぎりとゼリーをお腹の中に入れて続きを進めます。 硫黄岳から先が北八ヶ岳のなのでしょうか。ヒュッテ夏沢方面に下り始めると登山者の数が一気に減り、ヒュッテ夏沢以降、雰囲気が変わり、緑豊かな樹林帯中心の活動になります。 ここからは足に優しい大好きな土の道。今までの遅れを挽回すべくスピードを上げて歩こう!と、その時はそう思っていました。 そう、この時は… さて、意気揚々と根石岳へ登り、ザレ場を登って東天狗岳へ。 皆さんここでザックを置いて西天狗山に向かってますが、時間が押しているので、今回は諦めて先に進む事とします。。 そしてついに、ここから北八ヶ岳特有の岩・石ゴロゴロ地帯が満を持しての登場。 この時は一時的なものだろうと気にしてませんでしたが、まさか... 何も知らない私は、東天狗山を下山して地図を見ると、なんとこの先の中山・丸山は傾斜が緩い。歓喜の中、ウキウキして訪れてみたら、また、岩・石ゴロゴロ… 麦草ヒュッテからの登り返しが辛い茶臼山・縞枯山も岩・石ゴロゴロ… マジ無理っす。特に下山道。 トレッキングポールを持たない2足歩行の私では、あの段差や隙間がある岩や滑りやすい石を乗り越えながら歩く事が難しく、筋肉(特に太股)への衝撃が半端ではありません。 なんとか下りきってヘロヘロになりながら、ほぼ観光地と化している北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅に到着。 疲労困憊のひきつった顔で、交差する登山者や観光客に挨拶する私。 不相応極まりない。 数多の登山者と挨拶を交わしつつ、そんなこんなで北横岳に到着。 無論、下山時もご多分に漏れず岩・石ゴロゴロ。しかも長い。 もう嫌~、助けて~。 ここまでに出会った人、北八ヶ岳ロープウェイ山頂付近だけフィーバー状態。 ■天祥寺原~蓼科山七合目登山口 私はキットカット(スティックタイプ)をかじりながら天祥寺原付近の湿地帯みたいなところでとある山を見上げながら恐れおののき、そして悩んでいた。 いや、あの高さはどう考えても無理でしょう。 そう、ラスボス蓼科山である。 疲労困憊。ここから600m登るにはそれなりの決意が必要になる。 「ここまできたらやるしかないだろう。」 暫く緩い道を進むとまさかの枯れた沢に合流。周りを見回しても樹林帯には道がないし、沢にリボンがついているので、ここしかないかと諦めつつ枯れた沢を登り詰めます。 暫く登り続けても終わらない。結局蓼科小屋のある将軍平まで大小段差のある岩・石ゴロゴロ地帯を悶絶しながら歩く羽目に。 将軍平から蓼科山山頂まで残り約200m。気合いでなんとかなりそうな現実的な数値。 でも、数値だけでは済ませられない巨岩の登り。 流石のラスボス。簡単には終わらせてくれません。 黄色のペイントに従い巨岩にしがみつきながら地道に登り詰める事30分。やっとの事で”ガッスガス”な蓼科山に登頂。 登頂の喜びも束の間、日没まで時間が無いので、今回は最短の七合目登山口方面に下山する事にします。 ここもご多分に漏れずキツイ。 いつかはと思っていた憧れの縦走路。それがこの下山で最後だと思うと、これまでの工程・苦労がフラッシュバックのように脳裏に浮かび上がります。 と言っても、浮かび上がったのは、これまで辿ったあのにっくき岩・石ゴロゴロ地帯ばかり...でしたが(笑) そんなこんなで、悲願だった八ヶ岳全山縦走も残り僅か。 最後の樹林帯を抜け、ついにゴールを迎えます。 ゴール!! 祝 大腿四頭筋 崩壊。 ゴールしたものの、その場から暫く動けませんでした。 ( 30分後… ) さて、ゴールしたものの、これからどう帰宅しようかしら(笑) 家に帰るまでが遠足。 くりのんの冒険は八ヶ岳全山縦走後の今もなお続くのであった... おしまい!

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