晩夏の八ヶ岳 天狗岳・硫黄岳縦走

天狗と硫黄の縦走ルート。まずは天狗岳に向かう。木立の間から見える太陽がシラビソの森に朝を連れてくる。4時に起きた時は真っ暗だったのに、闇を消し去る光のパワーってすごい。 ひと気のない早朝の森。前日野天風呂の帰りに超至近距離でカモシカに遭遇してびっくりしたこともあり、あまり好きじゃない鈴を鳴らしながら歩く。 昨年天狗岳に登った時に山頂から見えた白砂新道が綺麗で、今回はそのルートを選択。稜線に出る辺りから雲海が見える。東天狗山頂からは雲海の大パノラマ、素晴らしい。続けて西天狗に向かう。山頂からは逆光に浮かぶ東天狗のシルエットが鮮やかに映える。やっぱり登山は早朝がいい。 山頂は風は穏やか。空には夏雲がもくもくしているが、ひんやりとしたどこか秋めいた空気を感じる。夏が終わっていく。 白砂新道を戻り、根石岳に向かう。根石岳山荘で水を汲ませてもらう。その次はオーレン小屋で給水。このルートは小屋が多く、水場に事欠かない。 硫黄岳直下の赤岩の頭まで出ると、結構登山者がいた。最後の岩場を登りきると平らな岩場が広がる硫黄岳山頂に。山頂はなだらかだが、切れ落ちた崖側は猛々しい絶壁。八ヶ岳屈指の荒々しさだ。 もうちょっと足を延ばして硫黄岳山荘に向かう。いくつかのケルンを通過して進む。硫黄岳山荘では高山植物の保護エリアがあったが、既に花のピークは過ぎていたようだ。さらにその先の横岳に行こうかと思ったが、今日中に帰宅することを考えて断念。 本沢温泉に戻り、テント撤収後に下山開始。この時間になると行き交う登山者もいない。下山後は稲子湯温泉で汗を流す（￥650）。ここのお湯もポカポカ効果がすごい。帰りの運転中ずっと体が温かかった。