大岩ヶ岳から丸山湿原

2019.08.25(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 50
休憩時間
49
距離
11.1 km
のぼり / くだり
581 / 583 m
34
1 43
7
2 44

活動詳細

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 大岩ヶ岳は、武庫川水系羽束川の千苅ダム湖の東側に位置する山で、標高は384mです。JR宝塚(福知山)線の道場駅から千苅ダムを通って、左岸の盛り上がりの稜線をたどれば着きます。山頂はちょうど三田市、神戸市北区、宝塚市の三市境界になっています。名前の通り、岩が随所にあって、ハイキングにアクセントをつけてくれます。特に山頂東側の東大岩ヶ岳の北尾根に広がる馬の背(竜の背)は、赤っぽい露岩が大きく広がった地形。見晴らしもよく、おもしろい所です。  そしてこの山域のもう一つのアクセントはなんといっても丸山湿原。立札の説明によると、この湿原は兵庫県を代表する湿原で、中間湿地といって、高層湿原のような泥炭は溜まらず、貧栄養の湿原だそうです。江戸時代に人間が山を禿山にしたことで浸食とともにシルトが大量に流れ出し、これが堆積してできたそうです。したがって、太古からある湿原ではなく、3~400年程度の短い歴史しかないそうです。今回、サギソウが見れたらいいねということでやってきましたが、二つ目の観察ポイントで、まずまず近くにたくさんのサギソウを見ることができました。もう一つ見れたらいいねのハッチョウトンボは、残念ながら姿を現してくれませんでした。  でも、そのかわりに3種のセミを聞き比べ、姿を見ることができました。ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシです。ヤママユガ科のオオミズアオとヤママユガも、街中では最近見ることがまずなくなった大型の蛾ですが、こんな都会に近くの自然で見ることができました。

大岩岳 道場駅に集合して歩き始めます。YAMAP起動するメンバーも増えてきました。
道場駅に集合して歩き始めます。YAMAP起動するメンバーも増えてきました。
大岩岳 百日紅・白
真夏の花ですね。山の花ではないですが、真夏には撮りたくなる花です。
百日紅・白 真夏の花ですね。山の花ではないですが、真夏には撮りたくなる花です。
大岩岳 百日紅・桃
百日紅・桃
大岩岳 百日紅・紅
百日紅・紅
大岩岳 駅に近い所ではミンミンゼミがすごい勢いで鳴いています。
駅に近い所ではミンミンゼミがすごい勢いで鳴いています。
大岩岳 ミンミンゼミの抜け殻かな?
ミンミンゼミの抜け殻かな?
大岩岳 何でしょう?
何でしょう?
大岩岳 今日は自分を含めて13名の大所帯です。
今日は自分を含めて13名の大所帯です。
大岩岳 ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)春から秋まで長く咲いてますね。
ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)春から秋まで長く咲いてますね。
大岩岳 羽束(はつか)川を遡ります。
羽束(はつか)川を遡ります。
大岩岳 ヒメドコロ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)つる性多年草です。細いハート型の葉をもつのは「ヒメ」じゃないかな?
ヒメドコロ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)つる性多年草です。細いハート型の葉をもつのは「ヒメ」じゃないかな?
大岩岳 千苅ダムが見えてきました。ダムネットによれば「表面が石張りの重力式コンクリートダム。堤頂に並ぶスライドゲートは現存するものとしては最古。(つづく)
千苅ダムが見えてきました。ダムネットによれば「表面が石張りの重力式コンクリートダム。堤頂に並ぶスライドゲートは現存するものとしては最古。(つづく)
大岩岳 大正8年に完成したが、昭和4年から6年にかけて、6m嵩上げされた。土木学会の「日本の近代土木遺産~現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。」とあります。
大正8年に完成したが、昭和4年から6年にかけて、6m嵩上げされた。土木学会の「日本の近代土木遺産~現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。」とあります。
大岩岳 美しい放水が見られてラッキーでした。素晴らしいダムですね。
美しい放水が見られてラッキーでした。素晴らしいダムですね。
大岩岳 ちなみに、読みは「せんがりダム」だそうです。「ちがり」って思っていました。
ちなみに、読みは「せんがりダム」だそうです。「ちがり」って思っていました。
大岩岳 ダムの手前の橋を渡って、大岩ヶ岳の登山口へ。
ダムの手前の橋を渡って、大岩ヶ岳の登山口へ。
大岩岳 ここは、フェンスに沿っての急登です。
ここは、フェンスに沿っての急登です。
大岩岳 これはニイニイゼミの抜け殻。
これはニイニイゼミの抜け殻。
大岩岳 流れを渡ります。このあと、ダム湖が見える道を北へ進みます。
流れを渡ります。このあと、ダム湖が見える道を北へ進みます。
大岩岳 溝道もあります。
溝道もあります。
大岩岳 ダム湖が見えています。
ダム湖が見えています。
大岩岳 中央の盛り上がりが大岩ヶ岳の山頂のようです。
中央の盛り上がりが大岩ヶ岳の山頂のようです。
大岩岳 しばらく、なかなかの急登です。
しばらく、なかなかの急登です。
大岩岳 新名神の生野大橋が見えてきました。
新名神の生野大橋が見えてきました。
大岩岳 すごいニュータウンができていますね。西宮市北部~三田市にかけて。
すごいニュータウンができていますね。西宮市北部~三田市にかけて。
大岩岳 山の上は、アブラゼミと、
山の上は、アブラゼミと、
大岩岳 ツクツクボウシの大合唱でした。
ツクツクボウシの大合唱でした。
大岩岳 一回鞍部まで少し下がってから、大岩ヶ岳の山頂に登ります。
一回鞍部まで少し下がってから、大岩ヶ岳の山頂に登ります。
大岩岳 最後の急登です。
最後の急登です。
大岩岳 着きました。大岩ヶ岳の山頂です。二等三角点「千苅」、標高は384.1mです。
着きました。大岩ヶ岳の山頂です。二等三角点「千苅」、標高は384.1mです。
大岩岳 山頂からは北の眺望です。千苅ダム湖がまだ北に伸びています。右後方は大野山754m。左の鋭鋒は大船山653mです。
山頂からは北の眺望です。千苅ダム湖がまだ北に伸びています。右後方は大野山754m。左の鋭鋒は大船山653mです。
大岩岳 大船山のアップ。いまから28年前の1991年に登っています。
大船山のアップ。いまから28年前の1991年に登っています。
大岩岳 その左手には羽束(はつか)山524m。こちらも1991年に登りました。懐かしい山です。
その左手には羽束(はつか)山524m。こちらも1991年に登りました。懐かしい山です。
大岩岳 東には馬の背と呼ばれる岩場。あとで向かいます。
東には馬の背と呼ばれる岩場。あとで向かいます。
大岩岳 山頂をあとに、東に急降下します。
山頂をあとに、東に急降下します。
大岩岳 ツルリンドウ(リンドウ科ツルリンドウ属)
ツルリンドウ(リンドウ科ツルリンドウ属)
大岩岳 ナガバノコウヤボウキ(キク科コウヤボウキ属)秋の花が咲き始めています。
ナガバノコウヤボウキ(キク科コウヤボウキ属)秋の花が咲き始めています。
大岩岳 東大岩ヶ岳に到着。大岩ヶ岳を振り返ります。
東大岩ヶ岳に到着。大岩ヶ岳を振り返ります。
大岩岳 千苅ダム湖を見下ろします。
千苅ダム湖を見下ろします。
大岩岳 ダム湖に浮かぶ島
ダム湖に浮かぶ島
大岩岳 馬の背です。東大岩ヶ岳から北に尾根を下ったところ。
馬の背です。東大岩ヶ岳から北に尾根を下ったところ。
大岩岳 ネズ(ヒノキ科ビャクシン属)の実。針葉樹にしては珍しい木の実です。秋には黒くなります。
ネズ(ヒノキ科ビャクシン属)の実。針葉樹にしては珍しい木の実です。秋には黒くなります。
大岩岳 谷沿いを下っているとき、真っ赤なものが見えました。ツチアケビ(ラン科ツチアケビ属)の実です。先週芦生で初めて会った植物。
谷沿いを下っているとき、真っ赤なものが見えました。ツチアケビ(ラン科ツチアケビ属)の実です。先週芦生で初めて会った植物。
大岩岳 シラヤマギク(キク科シオン属)舌状花が少なく、5~6枚の花が多いようです。ぎこちなく付いている印象も。
シラヤマギク(キク科シオン属)舌状花が少なく、5~6枚の花が多いようです。ぎこちなく付いている印象も。
大岩岳 ガンクビソウ(キク科ヤブタバコ属)ヤブタバコに似てますが、頭花が枝先に1個ずつつきます。
ガンクビソウ(キク科ヤブタバコ属)ヤブタバコに似てますが、頭花が枝先に1個ずつつきます。
大岩岳 さて、丸山湿原に入ってきました。
さて、丸山湿原に入ってきました。
大岩岳 まずはここから観察。
まずはここから観察。
大岩岳 オモダカ(オモダカ科オモダカ属)は咲いてますが、サギソウは近くには見えませんでした。
オモダカ(オモダカ科オモダカ属)は咲いてますが、サギソウは近くには見えませんでした。
大岩岳 湿原を南に下ります。
湿原を南に下ります。
大岩岳 次の観察地点からは、割と近くにサギソウ(ラン科ミズトンボ属)が咲いてくれていました。
次の観察地点からは、割と近くにサギソウ(ラン科ミズトンボ属)が咲いてくれていました。
大岩岳 かわいいです。
かわいいです。
大岩岳 ほんとに鷺が飛んでるみたいですね。
ほんとに鷺が飛んでるみたいですね。
大岩岳 「丸山」四等三角点。標高は281.4m。丸山の山頂ではなく、下りの縦走路沿いにありました。
「丸山」四等三角点。標高は281.4m。丸山の山頂ではなく、下りの縦走路沿いにありました。
大岩岳 南に下ります。なかなか距離がありました。
南に下ります。なかなか距離がありました。
大岩岳 シダの中も進みます。
シダの中も進みます。
大岩岳 露岩帯に出てきました。
露岩帯に出てきました。
大岩岳 風吹岩と呼ばれているようです。カメのような、恐竜のような岩です。
風吹岩と呼ばれているようです。カメのような、恐竜のような岩です。
大岩岳 山栗が色づいてきました。
山栗が色づいてきました。
大岩岳 オオミズアオです。みごとな色ですね。
オオミズアオです。みごとな色ですね。
大岩岳 ヤママユガ。こちらは、帰りの道場駅のホームにとまっていました。蛾は苦手だという方が多いと思いますが、よく見るとなかなかの美を感じます。先入観無しに見て下さいね。
ヤママユガ。こちらは、帰りの道場駅のホームにとまっていました。蛾は苦手だという方が多いと思いますが、よく見るとなかなかの美を感じます。先入観無しに見て下さいね。
大岩岳 今日のお出迎えキャットは君ですか?最近涼しくなって、ご機嫌だね。
今日のお出迎えキャットは君ですか?最近涼しくなって、ご機嫌だね。

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