戻る 次へ

とりあえず鳳凰三山の写真

2019.08.18(日) 08:35

この写真を含む活動日記

45
0

07:27

25.9 km

2514 m

とりあえず鳳凰三山

鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 (山梨, 長野)

2019.08.18(日) 日帰り

しかし暑い。どうにもこうにも暑い。山に行く気も起きず、最近はジムのトレッドミルを坂道にしてお茶を濁していた。そうこうしていると8月も半ば過ぎ。雨が多かったのもあるけれど、山にぜんぜん行っていない。そろそろ登っておかないと、登りかたを忘れてしまう。 ということで鳳凰三山。夜叉神峠からオベリスクの往復。鳳凰三山はとりあえずビール的な位置づけだ。 午前4時20分、ヘッドランプを点けて駐車場を出発した。里に比べればだいぶ涼しくて、熱中症の心配はなさそう。それでもじわっと汗をかく。出かけるときはなんだか気が重かったけれど、山に入ってしまえば気分は軽い。 夜叉神峠小屋では、夜明け前の空にうっすらと白峰三山のシルエットが見えた。あっちの稜線は、もうちょっと体力をつけてから行こう。 南御室小屋の手前で犬連れの登山者と会った。紀州犬かな。スリムで凛として賢そうだった。小屋で止められて、稜線には上がらずに引き返しているそうで、犬と国定公園っていろいろと難しいところがあるのだろう。犬をなでたかったけれど、へらへらするタイプの犬ではないので、自重した。 南御室小屋で冷え冷えの給水。今回は500mlのソフトフラスク2つと、背中に1.5Lのハイドレを用意した。でもこのルートはちょうどよい場所でおいしい水を給水できるから、実は500mlx2で十分。背中の重りは、そういうトレーニングだと思って背負っておく。 稜線手前の樹林帯にウグイスっぽい見た目の鳥がいて、どうやらメボソムシクイ。銭取り、銭取りと特徴的な鳴きごえ。 稜線に出ると、あぁまたここに来れたなぁと思う。美しい稜線。タカネビランジが砂礫を彩る。トレランっぽく、軽く走ったりする。すぐに息が切れるけれど。 ホウオウシャジンを見たのは1ヶ所だけ。そろそろタカネビランジと交代していくのだろう。稜線ではイワヒバリが近づいてきた。ホシガラスが飛び回る。 オベリスクでは先っちょをぐるっと周って、付け根の狭いトンネルをくぐって、満足。岩場は楽しい。甲斐駒は雲で見えなかった。 帰りに高山性の軽い頭痛がきた。ちょっとした登りで息が上がる。余裕をもって行動していたけれど、高山は何回か登らないと身体が慣れない。 薬師岳まで戻ってきて、夢のような稜線も終わり。帰るのがもったいなくて、少しぼーっとする。 下山を始めて後ろからきたランナーさんに道を譲ると、地元のガチランナーで、ラストの下りをご一緒させてもらった。 後ろから見ていると、軽々と流れるような走り。直線はストライドが大きめで、障害物をひょいひょい飛び越えて、危なそうなところでは左右ステップで減速して、カーブは小股でスタタタと駆け抜ける。迷いのなさが動物的。 苺平あたりのガレた下りが苦手でいつもペースダウンするのだけど、今回はコツを教わってペースアップすることができた。山梨のランナーはみんなガレ場を走るとのこと。神奈川のヘタレは危ないとすぐ歩く。 一緒に走ると、みるみるうちに背中が遠くなる。登山客とのすれ違いの待ちでどうにか追いつく。その繰り返しで必死に背中を追い続けていたら、かつてない速さで下山してしまった。走り抜けるのが気持ちがよくて、下山後はすごい爽快感。また練習しにこよう。トレランのYさん、ありがとうございました。 帰りにトレランショップの「道がまっすぐ」に寄ろうと思っていたら、Yさんは店長さんと知人で、しかも店長さんはさらに下りが速いとのこと。いったいどうなっているのだろう。 道がまっすぐは、いい名前のお店だなと思って気になっていた。スポーツウェア特有の変なハイテク感がなくて、けれどちゃんと山で使える機能的な服なんかを売っている。家ではTシャツを買う気満々だったのに、山で賢者モードになってしまい、お店に寄ったときに物欲がわいてこなかった。帰ってから、あのTシャツ、買っとけばよかったなと思っている。