南アルプスの縦走にチャレンジしました。 目標は、塩見以南の100名山登頂。 ■アクセス 行き: 毎日アルペン号京王八王子24時15分発、伊那大島駅3時30分頃着。そこからジャンボタクシーに乗り換え、鳥倉登山口5時00分頃着、12,000円 帰り: しずてつジャストライン、南アルプス登山線 畑薙第一ダム14時25分発、静岡駅17時50分着の予定だが、20分ほど早く着いた。 ■天候 ①日目8/16 雨と風。 前日夜に台風10号の本体は、日本海側に抜けたが、雨風の影響は残る。 ②日目8/17 午前中は稜線でまだ風が強かった。が7時位から晴れ始める。16時くらいまで晴れていた。夕方(聖岳にいた)は曇り。 ③日目8/18 下山までずっと晴れ。山行中は雨には降られなかったが、畑薙ダムから静岡駅までのバスに乗っている間、雨が降っていた。 ◼️コース全体 全体的によく整備されていて、ペンキやマークがあるので迷うリスクの高い場所は無し。 茶臼岳登山口にある吊り橋は、高所恐怖症の人には大変辛いです。覚悟が必要です。 ◼️鳥倉登山口ー三伏峠 ゲートから登山口までは3㎞程の林道歩き。登山口から峠まで10分割した標識が出てくるので、峠に到着する目安の時間が掴みやすい。危険箇所なし。 ◼️三伏峠ー塩見岳 塩見小屋までは緩やかなコースで歩きやすい。塩見小屋を超えると、岩をよじ登るようなコースになる。ペンキが沢山付いていて迷うことはない。 ◼️三伏峠ー高山裏避難小屋 稜線歩きなので、風が強い時は、防寒対策が必要。今度は天候良い時に歩きたい。通過時は、台風10号の影響が残り風雨が強くて、寒くて震えながら歩いたことしか記憶にない😭 ◼️高山裏避難小屋ー悪沢岳 前岳までの急登がややキツい。途中トラバース道がわかりにくい箇所あり。その後の岩ゴロゴロを登るのが大変。前岳から悪沢岳までは気持ちの良い稜線歩き。風強い時は注意。 ◼️悪沢岳ー赤石岳 荒川小屋手前のお花畑は素晴らしかった。赤石岳も登りやすくて大変なところはない。 ◼️赤石岳ー百間洞山の家 赤石岳からどんどん高度を下げて百間洞まで。振り返ると赤石岳が見え、先には聖岳が見える。通過時は、天候よく気持ちよく通れた。 ◼️百間洞山の家ー聖岳 中盛丸山までの登り返しが堪える。小兎、兎のピークを経て聖まで。疲れたので奥聖はパスしてしまった。 この区間でクマ🐻を一頭見かけた。目があったので、声を出すと去っていってくれました。初めてクマに出会った。 ◼️聖岳ー聖平 これまたどんどん高度を下げる。歩きにくいところは無し。 ◼️聖平ー茶臼小屋下降点 南岳までの登りはややキツいが、そのあとは歩きやすい稜線歩き。通った時は夜明け前で景色みれなかったのが残念。 ◼️茶臼小屋下降点ー光岳 茶臼岳を超え、三吉平までは緩やかなアップダウンで気持ちよく走れる。その後の静高平までの岩ゴロゴロを登るのは大変。静高平から光岳までは、また緩やかになり気持ちよく走れる。快適な区間だ。 ◼️茶臼小屋下降点ー畑薙第一ダム 今回の日程での最難関ルートだった。茶臼小屋からの下りは急降下で足にくる。横窪沢小屋の先、ルートが分かりにくい。テープを探しながら歩く。沢沿いは、何度か橋を渡るが吊り橋壊れてて、仮の橋がいくつかある。 最後のヤレヤレ峠に向けての登りは、「なんで下山なのにこんなに登らすんだよ!」と悪態つきたくなるほどの登り。そして最後の吊り橋。これ、本当に怖い。高所恐怖症の人はこのルート選ばないでください。
鳥倉林道を3キロほど歩いて、登山口まで。台風10号の影響でまだ雨が残る。この場所では風は無し
登山口。ここから2日後の茶臼岳登山口までずっと山歩きだ!
登山口から三伏峠小屋まで10分割した標識が出てくる。結構正確だ。登り始めは急だが危険なところはない
三伏峠着。ここまで2時間。後半考えず、ペース早過ぎた。まだ風の影響はない。
塩見岳目指して、行きの塩見小屋はスルー。帰りも寒くて止まりたくなく、スルーしてしまった
塩見小屋の先。何も見えない。風が強い
塩見小屋を過ぎると、岩をよじ登る感じになる。この辺りから爆風が吹いていて寒くて写真撮るどころではなかった。立ち止まると寒すぎるので、とにかく動き続ける
一応、東峰にも寄っておく。写真撮って速攻退散
この辺まで下ってくると風の影響はあまりなくなる。ようやく寒さを感じなくなったところ
マルバダケブキ?
三伏峠小屋にてコーヒーを頂く。寒くて自分で淹れる気にならなかったのでこのコーヒーは効いたなー。夜食べようと思っていた、マフィンとクリームチーズを昼飯に食べる。
タカネマツムシソウ?
烏帽子岳2726m。天気良ければ塩見岳や北ア見えるらしいが、もちろん何も見えない。風が強い
小河内岳2802m。西からの強風で、稜線の西側を歩くところでは寒くて仕方なかった。この日は全く汗をかかなかった。全く景色は楽しめず。ただただ稜線歩きを目的地に向けて進める
高山裏避難小屋到着。ここでは風はなく、雨も止んできたのでテント泊。前日バスであまり眠れなかったのか、18時過ぎに寝たのに、起きたら4時!テント泊で寝坊したのは初めて。
2日目。予定より30分遅れて5時スタート。今日は聖平まで行きたい。
ガスがかかって幻想的
ここまで道迷いもあり、CT通りの時間がかかってしまう
前岳までのトラバース道で少し迷った。テープ見落としたかな?その後の、岩ゴロゴロを登る。
雲が切れて、青空が見えてきた!
前岳のピークがはっきり見える。 やっぱり晴れてる方がいい。
荒川前岳到着。
雲が出てきたり、消えたり。
赤石岳、悪沢岳への分岐点。ここにザックをデポして、悪沢岳に向かう。今回、荷物をデポすると本当に楽だった。重い荷物を背負った山行も練習しないと。
中岳3083m。この時は何も見えなかった
雲が切れて、晴れてきた!
太陽が眩しい
悪沢岳を目指している途中、富士山がひょっこり顔を出した
悪沢岳3141m。すっかり好天になった。風もあまり無い。昨日とは打って変わって、良い天候になった。日焼け止めを塗らなかったので、首が真っ黒に。
悪沢岳山頂から眺める富士山。
もう一枚。
悪沢岳からの眺め。この眺めを一人で独占
三日間のハイライト!ここからの眺めが一番良かった
中岳避難小屋。
もう一度富士山を撮っておく。
遠くに見えるのは、次の目的地、赤石岳かな?
お花畑に獣害から守るための扉。扉の中はいろんな花が咲き乱れていた
荒川小屋までどんどん下る
大聖寺平。
小赤石岳3081m。小がついても3000m峰なんだな
雲が出てきて、山頂部が隠れ出す。でもこの後また晴れた
赤石岳がデンと聳える
ここでも天候は晴れ
しばし展望を楽しむ
赤石岳3120m。この三日間で唯一山頂で人に会ったので、撮ってもらった。この時間もまだ天気は良い。南アルプスの山々が見渡せる
ザ・夏の山という感じが良い
これから向かう百間平方面
百間洞山の家で、カツカレーを昼飯にしようと楽しみにしていたが、泊り客の分で仕込み完了とのこと。気を取り直して牛丼を頂く。こんな山深いところで普通の食事をいただける幸せ。
振り返って百間洞山の家。ここからの登りを牛丼パワーで乗り切る。気分はキン肉マン。
中盛丸山。綺麗な円錐形の山だ
ここまでの登りも標高差があって応えた。今回のルートは急登が少ないので、少しずつでも歩き続ければなんとか進める
細かなアップダウンを繰り返す
雲の向こうに見えるのは、次の目的地、聖岳か?
兎岳到着。名前よりも登り甲斐のある山だった。もっと可愛いのを想像していた。この近くの避難小屋で今日は泊まろうかと思ったが、テント張りたいので聖平まで行くことにした。
聖岳が見えてきた!南アルプス3000m峰の一番南!
山頂ついたらガスが出てきた。まあ、雨降らなかっただけでも良しとしよう。
2つの道標、両方撮っておく
薊畑。本日の山歩き、もう少し!
今日は一日天候が良かった。一度も雨に降られず
小屋手前の分岐点。明るいうちに着いて良かった
聖平小屋。水場は近くて豊富だし、トイレは綺麗だし、快適な小屋だった。テント張さは10張り位。昨日の高山裏避難小屋では2張りだったのに比べると大繁盛。
風もなく、整地されたところで快適なテント生活。
のんびりとコーヒーを楽しむ
翌日は、畑薙第一ダム14時25分のバスに乗らないといけないし、光岳行ってみたいので、2時00分出発。小屋の前の木道。
満月に近い。まだまだ真っ暗。
上河内岳の肩。小河内岳と似てる名前だな。標高も2800mほどで同じくらいの高さ。
空が明るくなってきた。夜明け前の紫色の空がとても好きだ。
夜が明けてきた。富士山のシルエットが美しい
茶臼岳山頂からの富士山。右側にある標識は全く見えないな
遠くに見えるのは光岳!あそこまで行くのか、まだ遠いな
易老岳2354m。この辺りは緩やかで走りやすい
光岳までもう少し。三吉平からここまでは岩ゴロゴロの登りで大変だったが、ここからは緩やかな樹林帯歩き。
東洋最南端と言われるハイマツ
木道のある風景が美しい
光岳2591m。バスの時間気になり、光石は、次回に持ち越し。このまま来た道を戻る。
晴れていたが、山頂からの眺望は木々に囲まれていて、無い
光岳小屋のある風景
写真では分かりにくいけど、木道が池の方に傾いているので、バランス崩さないように慎重に歩く
茶臼小屋下降点でザックを背負う。今まで身軽だったから重く感じる。まあ、14時25分畑薙第一ダムは間に合いそうだ。ここからはのんびりと下山する
南アルプスの稜線ともこれでお別れだ
茶臼小屋。ここで昼飯にする
まだ時間早くてランチ提供はなかったので、カップ麺。でも美味かった。
横窪沢小屋の先にある丸太橋。ここまでのくだりは急で、重い荷物を背負っての急なくだりは足にきた。
こんな橋を何度か渡る
吊り橋。他の吊り橋は崩壊していたので、この橋も大丈夫か気になる
4つある吊り橋のうち、2つが壊れていた
台風の影響で、川の水量が多くて怖かった
手すりないし、バランス崩したら大変。慎重に渡る
これ、本当にヤレヤレだ。登山口まであと少しなのになんでこんなに登るの?と文句を言いたくなるような登り。
そして最後にこのクソ長い吊り橋。怖くて仕方なかった。
渡りきったところ。はっきり言ってこの三日間で一番怖くて危険を感じた。ここが登山口。後は林道を4キロほど移動するだけ。バスの時間までタイムリミット75分。なんとか間に合いそうだ
ゴール!!! 畑薙第一ダム。なんとかバスの出発40分前に到着。朝出発を当初計画の3:00を1時間前倒しにしておいて良かった。