葉裏にびっしりついている赤と黒の美麗?昆虫はベニツチカメムシです。 触ってもピクリとも動きません、長い休眠に入ったようです。 ベニツチカメムシはボロボロノキと強く関連して生きています。 この春から気にかけつつ眺めてましたので両者の関連をまとめてみました。 メモ ★ベニツチカメムシの唯一の食料はボロボロノキの実だけです ★4月下旬頃、ボロボロノキの花は開花します→ 開花に合わせたようにベニツチカメムシの交尾が始まります ★5月中旬頃から、受精した雌はボロボロノキに登りまだ青い実を吸汁して卵巣を生育させます ★6月初旬、100個以上の卵を産みそれを丸めて塊にして育てます ★6月下旬、ボロボロノキの実が熟します→ この時期に合わせて雌親は孵化を促します ★大勢の幼虫たちのために雌親はエサとなるボロボロノキの実を集めて巣に運んで幼虫を育てます(保育をする昆虫は稀) ★7月下旬から8月上旬にかけて成虫になります ★8月上旬、ボロボロノキの実もなくなり休眠状態に入ります ★休眠に入ったベニツチカメムシは翌年の春まで水以外の食事をとりません ★集団で身体を触れ合って休眠することにより、代謝が下がって呼吸量も低下します ★老廃物である尿酸を細菌の働きでアミノ酸にリサイクルして長期の休眠を維持しています ボロボロノキは九州以南しかないのでベニツチカメムシの分布もそれに対応します。 このメモは佐賀大学の故藤條純夫名誉教授の文献を参考にさせて頂きました。 セミ目ツチカメムシ科 学名: Parastrachia japonensis (Scott) ミヤマウズラが茎を立ち上げてきました。
(8/13撮影) 休眠状態に入ったベニツチカメムシの新成虫 ボロボロノキの実が出来る来年の5月まで長い休眠に入ります
(7/23撮影) ベニツチカメムシの幼虫
(7/23撮影) 一匹の雌の卵から100匹以上の幼虫が生まれます
(7/2撮影) ボロボロノキの熟した実 ベニツチカメムシの雌親は100個以上の実を巣に持ち帰ります 質の良い実を吟味して集めるそうです なにしろこの時期だけで一年分の栄養をつけなくてはならないわけですからね~
ボロボロノキの花(5/2撮影)
ミヤマウズラ
ミヤマウズラ
ミヤマウズラ この株は花芽を付けた茎が立ってきました 開花が楽しみです
明星山頂から天山方面
ヤブラン
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