いざ日本海へ!灼熱の栂海新道 その1 蓮華温泉→朝日小屋

2019.08.12(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 58
休憩時間
32
距離
2.3 km
のぼり / くだり
221 / 298 m
42
37

活動詳細

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8/11~8/12 今年の盆の山行は栂海新道を歩く。そう決心したのはスタートする前日だった。 もともと槍ヶ岳の北鎌尾根を攻めるつもりだったが一緒に行く予定の師が台風を心配して辞退した為急遽予定変更しての事。 もともと栂海新道の事は散々調べているので問題はなかったしソロ山行の方が気楽であるのは間違いない。北鎌は来月かな。 今回の予定は初日に登山口である蓮華温泉まで移動、翌日から朝日小屋を経てその後2日かけて栂海新道を歩き最後は海抜0mの日本海まで歩きドラマティックなゴールを迎えるのだ。 北アルプスを歩いた事がある登山者なら誰もが憧れるコースであるが、このコースとにかく長いそして暑くて辛い虫も多い。なのでこの時期は本来避けるべきなのである。 しかし北鎌準備で上がったテンションを開放させるコースとしては最適であろう。 本来は3000m峰の白馬岳から下るのが充実感もあってよいのだろうが今回は台風の状況を考えるとこの日程が妥当である。 蓮華温泉までは以下のとおり。 名古屋駅 8:00 発 特急ワイドビューしなの3号 長野行き  松本 10:06 着 松本10:27 発 JR大糸線 特急あずさ3号 南小谷行き  南小谷 11:42着 南小谷12:00 JR大糸線 糸魚川行き 平岩 12:22着 糸魚川バス蓮華温泉行き 13:43発 蓮華温泉 14:40着 最後のバスと電車の本数が極端に少ないため一回でも乗り換えミスをするとその日のうちに蓮華温泉まで辿り着けないので気が抜けないのである。 ちなみに名古屋駅まではあおなみ線を使ったが駅までは嫁に送ってもらった、申し訳ない。 大型リュックを持って肩身の狭いJRでの移動を強いられながら、なんとか平岩駅まで辿り着いた。 平岩駅は予想をはるかに超える何もなさ。思わず「はじめ人間ギャートルズ」のエンディングの歌を口ずさんでしまった。 無人駅である事も然ることながら駅前にポツンと一軒だけある売店らしき店にはアイスクリームのボックスはあれど中身は入ってなかった。食べ物もなさげ、そもそも営業してるのかどうかも怪しいレベル。ジュースの自販機があるだけまだよいのか。 駅前にある地図を見ると近くに温泉施設があったので食べ物目当てで行った。 泉質はいいし休憩所が居心地よかったし店の人がサービスでお茶とゆでたまごをくれたので結果的にはよかったが食事はカップラーメンしか用意されてないようだった。 なんとか時間を潰して蓮華温泉行きのバスに乗った。 上からマイカーで下ってくる登山者が多かったので離合続きで予定よりも随分遅くなった。 早速受け付け、テント場は意外に少なく快適であった。夜はバカどもがうるさかったけど。 テントをはった後はお目当ての野湯へ。 泉質、ロケーション抜群でしかも貸し切りだった。 もうこれで今回の山行をおしまいにしてもいいくらい満喫してこの日を終了した。 翌日はヤル気マックスの4時スタート。 真っ暗闇の中ヘッドライトを頼りに歩き始める。 真っ暗闇で湿気が凄い面白くもなんともない木道をひたすら下っていくと うっすらぼんやりと明るくなってきて幻想的な湿原に到着した。 霧の影響もあってか非現実的な世界に突入である。 その場の空気を楽しんで写真を数枚撮って再スタート。 そこからは白高地沢橋までまた下った。 ここからは下った分を登らなければならない。ここからがスタートのようなものである。 余談であるがこの日まで蓮華温泉→朝日岳の行程は木道とお花畑のゆるゆるなコースだと思い込んでいたが、地図にしっかり「休憩混みで9~10時間の健脚コース」と記されていて愕然とした。 栂海新道まで可能な限り足を使いたくなかったのに・・・ 花園三角点まではコースタイム以下のなかなかいいペースで歩けていたが そこから先は登りの続く辛い道。少しずつペースを落として疲労を溜めない歩きを心がけた。 吹上のコルで翌日の栂海新道の入り道を確認し朝日岳到着。 誰もいない頂上で自撮をして下山。長い下りを経て朝日小屋12:45着。合格。 朝日小屋では平坦な寝やすそうな場所にテントを張ることができたが その後突然の豪雨でテント場が川になり 最初は、凄い雨だな、ウォーターベッドになってきたな、夜は寒いかななどと 呑気に構えていたぼくのテントにも遂にはドロ水の激流が襲いかかってきたため レインウェアを着て大雨の中テントの移動をする羽目になった。 山の厳しさを思い知らされたひと時だった。 雨はしばらくして止んで晴れ間が広がり、夕飯はsmall twist の激ウマ御飯を食した。サーモンのリゾットである。もうこれはごちそうのレベルである。これはハマる。 綺麗な夕日を眺めていたらブヨにおでこを刺されてしまった。おでこの刺され跡はぬけ作みたいでかっこわるい。気をつけてたのに。 ここでも山の厳しさを思い知らされてしまった。 この日の夜はしっかり睡眠をとる事ができた。 翌日用にマス寿司とくるみ寿司も小屋で購入して準備はバッチリなのであった。

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